APEC自動車対話会合が台湾で初開催、自動運転技術をアピール

　APEC（アジア太平洋経済協力）の第31回自動車対話会合が4日、台湾北部・台北市で開催された。自動車対話会合は1999年以降、年2回開催されているが、台湾での開催はこれが初めて。経済部国際貿易局、工業局、技術処、交通部路政司などの政府部門と民間団体が合同で開催した。経済部国際貿易局は4日に発表したニュースリリースで、「これを機に、APECの活動に対する台湾の積極的な取り組みをアピールし、台湾と各エコノミーの自動車産業における交流や協力を強化したい」と期待を寄せた。

　今会合ではAPECの各エコノミーが自動車市場の発展の現状を説明したほか、国際貿易の視点から車両に関する法規や基準の見直し、自動運転車や電気自動車の発展傾向などについて話し合われた。また、APECが自動運転の指導マニュアルを作成し、APEC域内において安全で技術化され、経済価値のある自動運転車産業を発展させることが提案された。

　今会合には米国、日本、韓国、タイ、フィリピン、マレーシア、インドネシア、香港、ロシア、カナダ、メキシコ、ペルー、台湾などAPECに参加するエコノミーの自動車産業政策に関わる政府関係者、同業者組合の代表、業界関係者など100名余りが参加した。

　経済部はこれを機に、会合参加者を台湾初の閉鎖型自動運転テスト場である「台湾智駕測試実験室（Taiwan Car Lab））」（台湾南部・台南市）に案内。台湾で開発した自動運転車に試乗してもらい、台湾の自動運転技術、サービス、運営の斬新なスタイルをアピールした。

Taiwan Today：２０１９年１２月５日

写真提供：経済部国際貿易局サイトより
　APECの第31回自動車対話会合が4日、台湾北部・台北市で開催された。同会合の台湾での開催はこれが初めて。写真は開会の挨拶を述べる経済部国際貿易局の劉威廉副局長。