捜査協力覚書に基づく台日合同捜査で約600キログラムの覚醒剤を押収

　海洋委員会海巡署は日本の海上保安庁および警察、関連機関との合同捜査により、12月11日17時30分（日本時間）、熊本県天草市魚貫港の日本籍の船舶から覚醒剤（アンフェタミン）を約600キログラム押収した。これは台日海上保安機関の協力による史上最大の薬物密輸摘発であり、台湾籍の容疑者２名と日本籍の容疑者１名が逮捕された。その後も事件に関係する共犯の捜査を進め、これまでに11名の容疑者が逮捕され、そのうち４名が台湾籍である。台日海上保安機関は引き続き捜査を拡大している。

　薬物犯罪摘発が国境のない普遍的原則であることに基づき、海巡署は2018年12月に台日間の「密輸密航対策協力覚書」に調印した。近年、日本の法執行機関との連携を強化している。同事件は海巡署偵防分署高雄査緝隊が依頼して台湾の屏東地方検察署の検察官が捜査を指揮し、鍵となる情報を提供したもので、日本の海上保安庁および関係法執行機関と特別捜査グループを開設した。長期にわたる捜査を経て、日本海上保安機関との史上最大規模の二国間協力の案件となり、日本側も一回の押収量が最多の薬物密輸摘発案件となった。

　今後も日本および各国の法執行機関と緊密な連携を維持しながら、関連協力チャンネルを通じ、薬物密輸摘発の国際協力を推進することにより、薬物密輸犯罪を共に取り締まり、政府が掲げる「国際協力を強化し、薬物を国外で食い止める」という新時代の薬物取締戦略を実践していく所存である。

【海洋委員会海巡署　２０１９年１２月１２日】