東京五輪に向けた模擬大会が8/1に開幕、台湾のトップアスリートが集結
新型コロナウイルス対策で生活が様々な影響を受ける中、アスリートたちやコーチ陣が来年に延期されたオリンピックのため行ってきたトレーニングの成果を検証するため、教育部(日本の文科省に類似)体育署と国家運動訓練中心(NSTC、以下「国立スポーツトレーニングセンター」)が8月1日より8日まで、東京オリンピックに向けた模擬大会を開催する。大会は台湾の選手同士が戦う形で行われる。会場は台湾南部・高雄市に位置する国立スポーツトレーニングセンターと、同北部・桃園市にある公西射撃基地。行われるのは陸上、水泳、射撃、ボクシング、空手、体操、卓球、バドミントン、重量挙げ、テコンドー、柔道、アーチェリーの12競技。
教育部体育署と国立スポーツトレーニングセンターは27日、東京オリンピックに向けた模擬大会開催の記者会見を行った。記者会見には体育署の王水文副署長、国立スポーツトレーニングセンターの李文彬執行長が出席し、模擬大会用のマスコットキャラクターも公開。マスコットは今年がねずみ年であることから金色の小さなねずみ2匹で、「鼠伊」と「鼠佴」と命名。これは中国語で「一二を争う」と言うときに使われる「数一数二」から来ている。標準中国語(北京語)で発音すると、「鼠伊」は「数一」、「鼠佴」は「数二」と同じになる。台湾で「一二を争う」トップアスリートたちを象徴しているという。
出場選手たちの陣容は強力で、オリンピックの代表候補と優秀なアスリートたちが集まる。リオ五輪の女子重量挙げで銅メダルを獲得した郭婞淳選手、女子バドミントンで世界ランキング1位の戴資穎(タイ・ツーイン)選手、男子バドミントンで世界ランキング2位の周天成選手、12位の王子維選手、リオ五輪でのアーチェリー女子団体で銅メダルを獲得した雷千瑩選手、世界体操競技選手権(2019年)の男子種目別あん馬で銀メダルを獲得した李智凱選手、2019年のユニバーシアードにおける鉄棒金メダリストの唐嘉鴻選手、男子卓球でまだ18歳ながら世界ランキング7位の林昀儒選手、ロンドン五輪4位の荘智淵選手、2018年に行われた射撃のワールドカップ女子エアライフル(10M)で優勝した林穎欣選手、2014年の世界射撃選手権女子エアピストル(10M)で銅メダルを獲得した呉佳穎選手、2018年のアジア大会水泳競技の男子バタフライ200M決勝に進出した王冠閎選手、陸上男子やり投げでアジア記録(91.36M)を持つ鄭兆村選手、陸上男子100Mで10.11秒の記録を持つ楊俊瀚選手ら、台湾のトップアスリートがこぞって出場する。
模擬大会はバドミントン競技で幕を開ける。男子バドミントンで台湾トップの周天成選手ならびに王子維選手が登場するほか、男子ダブルスでは王齊麟/李洋、廖敏竣/蘇敬恒、楊博涵/盧敬堯、李哲輝/楊博軒の4組が対戦する予定。
大会は無観客で開催されるが体育署では開催期間中の中継放送を計画、少なくとも65時間の放送を行うとしている。
Taiwan Today:2020年7月28日
写真提供:中国時報より
教育部体育署と国家運動訓練中心が8月1日より8日まで、東京オリンピックに向けた模擬大会を開催。コロナによる様々な制限を経て、台湾のトップアスリートが今の力を試すことに。写真は記者会見の様子。後ろのボードには大会スローガンとして「在家比、在家挺」(選手たちは地元の台湾で試合を行う、国民は家で応援しよう)と書かれている。