謝長廷・駐日代表が東京五輪台湾ホストタウンの茨城県笠間市と千葉県銚子市を訪問、台湾バナナを贈呈

謝長廷・駐日代表（左）、大井川和彦・茨城県知事（右）

　台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表は6月18日、東京オリンピック・パラリンピックの台湾ホストタウンである茨城県笠間市と千葉県銚子市を訪れ、台湾バナナを贈呈し、ホストタウン交流をきっかけとする台湾との交流が今後も末永く続いていくことを期待した。

笠間市立宍戸小学校を訪問した謝長廷・駐日代表（左２）と山口伸樹・茨城県笠間市長（左１）

　謝・駐日代表は18日正午、ゴルフの台湾ホストタウンである茨城県笠間市を訪れ、笠間市立宍戸小学校で行われた台湾バナナ贈呈式に出席した。謝・駐日代表は「夢を追いかけるためには健康が第一。台湾バナナは香りが良く、栄養もたっぷりある」と挨拶した。同校の児童たちは中華民国（台湾）国旗を振りながら「多謝你！」（トーシアリー、ありがとう）と御礼を述べた。贈呈式には山口伸樹・笠間市長が出席し、学校給食への台湾バナナ提供に感謝の意を表し、「児童のみなさんももう少し大きくなったらぜひ実際に台湾へ行ってみてほしい」と呼びかけた。交流昼食会では、宍戸小学校の児童らによる台湾の自然、料理、スポーツのなどの研究成果の発表が行われた。

謝長廷・駐日代表（中央）と笠間市立宍戸小学校の児童ら

給食で台湾バナナを味わう宍戸小学校の児童ら

　18日午後、謝・駐日代表は女子ソフトボールの台湾ホストタウンである千葉県銚子市の市役所を訪れ、銚子市内の小学校給食向けの台湾バナナ贈呈式に出席した。銚子市では、台湾バナナをカップケーキに加工し、市内の小学校の給食に提供した。越川信一・銚子市長は、「銚子はスポーツ交流のほかにも台湾と地質（ジオパーク）、鉄道、灯台などさまざまな交流を進めており、台湾の子どもたちが銚子に来て海洋環境保全をテーマとする人形劇の交流をしたこともある」と述べ、コロナ後の台湾との交流再開に意欲を示した。謝・駐日代表は、「100年以上前から台湾と日本を結びつけている台湾バナナは台日友好のシンボルであり、台湾バナナを通して、子どもたちに台湾のことをもっと知ってもらたい」と挨拶し、東京五輪後もより一層交流が深まることを期待した。

謝長廷・駐日代表（前列右２）、越川信一・千葉県銚子市長（前列左２）

　今回のホストタウン訪問に関連して謝・駐日代表は18日午前、茨城県庁を訪問し、大井川和彦・茨城県知事と会見した。このなかで謝・駐日代表は、日本からのワクチン支援に感謝の意を表し、「まさかの時の友こそ真の友」であると述べ、東京五輪の成功を応援し、五輪後も茨城空港の直行便による観光交流や、学術・文化交流などを深めていきたいとの考えを示した。

《２０２１年６月２１日》