林外交部長がセントビンセントの独立45周年祝賀で外遊、グアテマラなど4カ国も訪問

　国交樹立国であるセントビンセント及びグレナディーン諸島が27日に独立45周年を迎えるのに合わせ、頼清徳総統は同国との外交関係を重視していることを示すため、林佳龍外交部長（＝外務大臣）を総統特使として派遣し、中華民国（台湾）政府と国民を代表して祝意を伝えることにした。林外交部長は同国で様々な祝賀活動に参加するほか、スーザン・ドゥーガン（Susan D. Dougan）総督、ならびにラルフ・ゴンザルベス首相と会談し、両国共通の関心事及び将来の協力方向について意見を交わす。

　林外交部長はまた、ラテンアメリカ及びカリブ海地域の国交樹立国との友情を深めるため、今回の外遊ではグアテマラ、セントルシア、ベリーズ、セントクリストファー・ネービスも歴訪し、それぞれの国家元首及び政府首長と二者会談を行うほか、台湾が現地で推進する協力プロジェクトの成果を視察する。林外交部長一行は23日に出発しており、11月2日に帰国する予定。このほか林外交部長の夫人も、先ごろ台湾を訪問し、双十国慶節祝賀活動に参加したグアテマラの大統領夫人、Lucrecia Peinado女史の招きに応じて林外交部長と共にグアテマラを訪問する。

　林外交部長は今回の外遊でこれら国交樹立国に対し、政府が推進する「栄邦計画」（経済・貿易分野で台湾とのつながりを強化することで、国交樹立国を繁栄させることを目指す外交政策）の内容とビジョンを詳しく説明し、台湾と国交樹立国との協力を、国交樹立国をつなぎとめることを目的とする従来の外交政策「固邦」から、互恵と共栄を目指す「栄邦」へと転換する。双方は既存の堅実な関係に基づいて協力関係をさらに深め、台湾は国交樹立国の発展と人民の福祉向上に協力する。

　外交部（日本の外務省に相当）は、「我が国とラテンアメリカ及びカリブ海地域の国交樹立国との友情は深い。公衆衛生や医療、農業、教育、情報通信技術、女性のエンパワーメントなど各分野で長年密接な協力を重ねており、それぞれの国、国民に有益な各種プログラムを推進、豊かな成果を挙げると共に幅広い評価を得ている」としている。

Taiwan Today：２０２４年１０月２４日

写真提供：林佳龍外交部長Xより
　セントビンセント及びグレナディーン諸島が27日に独立45周年を迎えるのに合わせ、林佳龍外交部長が総統特使として同国を訪問する。またグアテマラなど4カ国も歴訪することに。