WBCイスラエル対オランダ戦の観戦記録

総合的な観点で、WBC大会のチャイニーズタイペイの実力は、イスラエルとオランダに及ばないので、負けることは明確です。さらに、日本の侍ジャパンの巧みな技術と比較すると、チャイニーズタイペイは攻撃や守備、また打球の見極めも詰めが甘く、雑です。これは、民族性が関係あると思います。日本人の性質は、とても細かく、計算高い；対し台湾人は、慎重さが足りず、いい加減です。野球は、非常に細密な戦略術が求められる球技です。このような生まれつきの性格の違いは、試合中の点数が僅差に迫ってる時に、特に顕著に表われます。一つの小さなミスが、挽回のできない敗北の結果へと導くのです。それは、チーム監督の選手交代、特に投手交代においても、同じ原則です。

オランダ戦9回裏5対5の際、元々三塁の蔣智賢は拾ったゴロを一塁にパスしていたら容易にランナーアウトできたのに、一塁の林益全が高く飛ばないとキャッチができない球だった為、ベースから足が離れ、ランナーはセーフ、さらにはデットボールで満塁送り出し1点を追加され敗北しました。もし、チャイニーズタイペイの守備のミスを出さなければ、この試合の勝利を手にできたかもしれません。もちろん、蔣智賢選手を責める訳ではないですが、あのパスひとつで挽回できない結果に至った事は非常に残念でした。ベテランの三塁手で、かつアメリカMLBの3A2Aの経験者の選手の今回のパスでの失点のケースは、私が先ほど述べた原則の例です。

今後、チャイニーズタイペイが、より慎重で専心して打球できる事を望んでいます。少しの不注意がケアレスミスにつながり、勝利を逃すのは非常に残念です。私達は、謙虚な心で、日本の技術を学ぶべきです。

（台北駐福岡経済文化辦事處處長戎義俊）