【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2024年2月第3週TOPICS
【台湾は世界10位=民主主義指数 アジア最高位-政治-】
(ロンドン中央社)英誌エコノミストの調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」(EIU)が15日発表した2023年の民主主義指数報告で、台湾はアジア最高の10位になったことが分かった。
世界167カ国・地域が対象。指数は06年から発表されている。1位はノルウェー、2位以下はニュージーランド、アイスランド、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイルランド、スイス、オランダと続いた。台湾は21年に8位になっていたが、22年にはランクを2つ落としていた。
台湾の総合スコアは10点満点中8.92点。前回の8.99点からスコアを下げたものの、「完全な民主主義国」に分類された。
中国はウズベキスタンと並んで148位。スコアは2.12点だった。スコアの全世界平均は5.23点で、過去最低となった。
報告によれば、全世界の8%足らずの人が完全な民主主義国に暮らし、「独裁政治体制の国」には39.4%が暮らしているという。エコノミストは、平均スコアの低下傾向は16年から出始めていると指摘。新型コロナウイルスの流行期間中、各地の市民的自由が狭まったとした他、22~23年には戦争や衝突の影響でスコアがより悪化したと分析した。
中央社フォーカス台湾:2024年2月16日
【蔡総統「歩みを止めたことはない」 中国との対話の可能性探り続ける姿勢示す/台湾-政治-】
(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は16日、中国で事業を営む台湾の事業家を集めて台北市内で開かれたイベントに出席し、対等、尊厳の前提の下、「われわれは歩みを止めたことはない」と述べ、両岸(台湾と中国)間の対話の可能性を探り続ける姿勢を示した。
台湾の対中窓口機関、海峡交流基金会が主催した。
蔡総統は、台湾の事業家はかねてから台湾の経済発展の重要な立て役者だとし、蔡総統が就任した2016年以来の8年間に政府と協力し、両岸の経済関係をより健康的で秩序立ったものにしただけでなく、台湾経済の競争力を大幅に向上させたとして感謝した。
また、地域と台湾海峡の平和と安定の現状の維持は目下の国際社会の共通認識であるだけでなく、両岸の共通の責任であり、さらには国民全体の期待だと言及。台湾の事業家は台湾が世界に向かって歩みを進め、両岸の平和を維持する上での重要なパートナーであり、台湾経済の発展において欠かせない力だと述べた。
中央社フォーカス台湾:2024年2月16日
【台湾、空港での検査キット配布を継続 3月末まで 近隣の新型コロナ感染状況鑑み–社会-】
(台北中央社)衛生福利部(保健省)疾病管制署は15日、一部の空港や港で出入境者を対象に実施している新型コロナウイルスの検査キットの無料配布を3月31日まで継続すると発表した。アジア太平洋地域や東南アジア地域で新型コロナウイルスの陽性率が高い水準となり、日本などの近隣国で感染者が増加しているためだとしている。
検査キットの配布は、桃園国際空港(北部・桃園市)、高雄国際空港(南部・高雄市)の2空港と、中国との間を結ぶフェリーが発着する離島・金門や馬祖の港で行われている。呼吸器系疾患の世界的な増加や旧正月(春節、今年は2月10日)に伴い出入境者が増えることなどを鑑み、先月3日に桃園国際空港で配布が始まり、その後配布場所が拡大された。同署によれば、今月14日までに延べ114万人以上が検査キットを受け取った。
同署の羅一鈞(らいっきん)報道官は、世界的に呼吸器系感染症はいまだ流行しているとし、台湾への入境時に発熱やインフルエンザに似た症状がある場合は、空港や港湾の検疫担当者に自発的に申し出てほしいと呼びかけた。入境後に症状が続いたり、悪化したりした場合は、マスク着用の上で医療機関を受診し、渡航歴や感染者との接触歴を医師に伝えるよう求めた。
中央社フォーカス台湾:2024年2月8日
【TSMC/TSMC 熊本工場の量産、今年末前の開始強調/台湾–経済-】
(新竹中央社)24日に開所式が行われる半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場を巡り、一部メディアは17日、当初今年末前としていた量産開始時期について、繰り上げが望めると報じた。これに対しTSMCは、当初の計画通りに量産する方針を改めて強調した。
一部メディアは、TSMCが米アップル社の要請を受けて同工場の開所前にスマートフォンのカメラに使うイメージセンサーの試作を始めるとし、量産開始時期の繰り上げが望めると報道していた。
熊本工場では回路線幅が12、16、22、28ナノメートル(ナノは10億分の1)の半導体を製造し、1カ月当たり5万5千枚製造する計画。開所式には劉徳音董事長(会長)と魏哲家最高経営責任者(CEO)の他、創業者の張忠謀(ちょうちゅうぼう)氏らが出席するとされている。
中央社フォーカス台湾:2024年2月17日
【国内旅行好調 観光向け宿泊施設、23年稼働率は前年比約3割増=観光署/台湾–観光-】
(台北中央社)新型コロナウイルスの流行後に海外旅行が解禁されて以降も台湾で国内旅行が好調だ。交通部観光署(観光庁)の統計によると、台湾の観光に特化した宿泊施設の客室稼働率は2023年1~11月に60.13%となり、前年同期の46.21%より約3割増加したという。
観光署によれば、23年1~11月に出国した台湾人は延べ1073万9028人。一部では国内旅行への影響が懸念されたが、同署は、多くの人が依然台湾での旅行を望んでいるとの見方を示している。
旅行予約サイトのKKdayは、海外旅行や外国人による訪台旅行、国内旅行を含め、23年は全体的に旅行が盛況だったと説明。国内旅行では予約してからすぐに出発でき、日常的なレジャー需要に合った商品が会社員や学生、子供を持つ家庭などから人気だとしている。
旅行大手のライオントラベル(雄獅旅遊)は、23年の国内旅行者数が前年より約15%増加したと強調。東部の花蓮や台東、台湾鉄路(台鉄)の観光列車「藍皮解憂号」(憂さ晴らし号)が走る南部の高雄や屏東、名峰の阿里山などがある南部の嘉義や台南が人気だとした。
旅行大手のイージートラベル(易遊網)も、23年の商品販売数は延べ50万人分で、前年比およそ2倍の成長だったとしている。
中央社フォーカス台湾:2024年2月14日