【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2024年2月第4週TOPICS
【蔡総統、「台湾と日本は助け合う」 笹川平和財団役員と面会-政治-】
(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は23日、台北市の総統府で笹川平和財団の兼原信克常務理事と面会した。台湾と日本は「助け合う良い友人だ」とした上で、日本やその他の理念の近い国とパートナー関係を深化させ、自由で開かれたインド太平洋を共に築くことに期待を寄せた。兼原氏については、台湾のシンクタンクと定期的に交流したり、著書やフォーラムで台湾と日本を巡る問題に関する見解を発信したりすることに触れ、台日関係を重視・支持することに感謝を示した。面会には国家安全会議の顧立雄(こりつゆう)秘書長、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の片山和之代表(大使に相当)、泉裕泰前代表らも同席した。
中央社フォーカス台湾:2024年2月23日
【頼副総統、北村参院議員らと面会 TSMC熊本工場への日本の支援に感謝表明/台湾-政治-】
(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)副総統は19日、自民党の北村経夫参院議員や堀井巌参院議員と総統府で面会した。24日に開所式が行われる半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場について、日本政府や国会の強力な支援のおかげで1年8カ月という短期間で工場建屋を完成させることができたとして感謝を示した。
頼氏は、TSMCが熊本県で日本第2工場の建設を決めたことについても言及。台湾と日本が今後、産業で連携し、新たなスマート時代に共に向き合う上で、第2工場の建設は必ずや大きな意味を持つと信じていると述べた。
また、北村氏と堀井氏が国会で長期にわたって台湾海峡の平和と安定に関心を寄せ、国防や国家の安全保障、外交の分野で多くの見識や経験を持ち貢献していることに触れ、台湾と日本が地域の平和や安定を守っていく上で両氏の支持を得られればと期待を寄せた。
頼氏は先月行われた総統選で当選。5月20日に総統に就任する。北村氏は、頼氏が総統就任後も日本の国会議員と台湾の立法委員(国会議員)の交流を推進し続け、安全保障や経済、観光、社会福祉などさまざまな分野で台日間の交流や協力関係がさらに向上するよう願った。また、台日双方は協力を強化させる必要があるとし、中でも経済関係の強化は重要項目だと述べた。
中央社フォーカス台湾:2024年2月19日
【インフルエンザ予防接種、公費負担対象が全ての人に拡大 来月5日から/台湾–社会-】
(台北中央社)衛生福利部(保健省)疾病管制署は23日、インフルエンザ予防接種について、公費負担の対象者を来月5日から全ての人に拡大すると発表した。ワクチンの在庫の残りを割り当て、無くなり次第終了する。現時点の残数は7万回分余り。同署はできるだけ早く接種を受けてほしいと呼びかけている。
同署の羅一鈞(らいっきん)報道官によれば、国内ではインフルエンザの感染者が増加傾向にあり、今月末から来月初旬にかけて流行の第1波を迎える見通し。
公費負担による接種は20日現在で約650万3000回分行われ、全体のワクチン使用率は98.8%超に上っている。
直近6カ月以内にインフルエンザの予防接種を受けた人は対象から除外される。
同署は、接種を希望する人は同署の特設ページ「流感防治一網通」や各県市衛生局の公式サイトで接種を実施している医療機関を検索し、事前に各医療機関に在庫を確認してほしいとしている。
中央社フォーカス台湾:2024年2月24日
【日本航空、13年ぶりの貨物専用機が台湾に到着 台日間の空輸市場成長見込み再開–経済-】
(桃園空港中央社)13年ぶりに運航が再開された日本航空の貨物専用機が19日夜、北部・桃園市の桃園国際空港に到着した。同社は、貨物専用機の運航再開は台日間における航空輸送市場の長期的な成長を見込んだものだとしている。
同社は経営破綻した2010年に貨物専用機の運航を休止。昨年5月、ボーイング767-300ER型機を改修した貨物専用機の導入を決め、今年度末から東アジアを中心に運航すると発表していた。
この日同空港に到着したのは再開後の初便で、成田空港から飛び立った。桃園空港では、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の服部崇台北事務所副代表や同空港運営会社の范孝倫総経理(社長)らが到着の瞬間を見届けた。
日本航空は今後、安定した需要を持つ運輸業の協力企業を探し、専用機の稼働率や貨物搭載率を高めたいとしている。
中央社フォーカス台湾:2024年2月20日
【台湾と日本の桜交流を促進 「日本さくらの女王」がゴンドラに命名 南投・九族文化村–観光-】
(南投中央社)中部・南投県のテーマパーク、九族文化村で17日、「第30代日本さくらの女王」の杉浦美桜里さんを招き、近隣の名所、日月潭と同園を結ぶ「日月潭ロープウエー」で運行されるラッピングゴンドラ「桜花女王号」の命名式が行われた。台湾と日本の「桜交流」の促進を図る。
九族文化村は桜の名所として知られ、2001年から桜祭りを開催。03年以降、日本さくらの会(東京都)や、同会が選出する日本さくらの女王を招き、交流を深めてきた。13年には同会から海外としては最初の「さくらの名所」に選ばれた。杉浦さんは今月3日に女王に選ばれたばかり。
命名式には許淑華(きょしゅくか)南投県長も出席した。園内に5000本以上の桜が植えられていることを紹介し、同会との積極的な交流を通じて台日の深い友情の増進に貢献しているとたたえた。
九族桜祭りは来月10日まで開かれる。
中央社フォーカス台湾:2024年2月19日