【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2024年3月第2週TOPICS
【米で台湾関係法45周年記念行事、米議員が党派を超えて台湾を支持-政治-】
(ワシントン中央社)米国が台湾との在り方を定めた台湾関係法(TRA)の制定45周年記念レセプションが6日、米ワシントンのキャピトルヒルで開かれた。米国連邦議会上・下両院から40人以上の議員が党派を超えて、台湾を支持するために出席。下院外交委員会のマイケル・マコール委員長(共和党)は、5月20日に行われる頼清徳(らいせいとく)次期総統の就任式典に出席することを明らかにした。
レセプションは駐米国台北経済文化代表処(大使館に相当)が主催した。
マコール氏は、すでに承認した22の武器システムが、台湾に引き渡されていないことに言及。台湾関係法に基づかない武器提供の現状に懸念を示した。
また元下院議長のナンシー・ペロシ氏(民主党)も登壇。米国の代表が総統就任式典に出席すれば、安保、政治、文化、経済その他各分野で、米台関係が非常に重要であるという、世界に向けてのメッセージになると述べた。他の議員は世界保健機関(WHO)のオブザーバー復帰などを訴えた。
台湾関係法は1979年、米国と中華民国(台湾)との断交を受け、両国の在り方を定めた米国の国内法。
中央社フォーカス台湾:2024年3月7日
【アジア太平洋国会議員連合、台湾から代表団参加 11日東京で開幕-政治-】
(台北中央社)外交部(外務省)は5日、11〜13日に東京で開かれる「アジア太平洋国会議員連合」(APPU)に台湾から代表団14人を派遣すると発表した。新型コロナウイルス禍以降、対面形式での開催は初めて。
APPUはアジア太平洋地域の国会議員らで構成される。今回は第52回年次総会と第86回理事会が開かれる。台湾代表団は立法院(国会)副議長の江啓臣(こうけいしん)氏以下党派を超えた立法委員(国会議員)14人で結成。気候変動と大規模災害への防災対策をテーマに、各国の防災・減災の経験を共有する。
外交部は、日本の国会議員との交流を予定しているとし、議員外交の促進を通じて、台湾と他国の実質的な協力関係を強化するとしている。
中央社フォーカス台湾:2024年3月6日
【日本人女性が台南市の小学校を訪問、校長務めた祖父の足跡たどる/台湾–社会-】
(台南中央社)祖父が日本統治時代の約80年前に、南部・台南市塩水区の塩水小学校の校長を務めていたという日本人女性が4日、同校を訪問した。女性は学校側の協力で、祖父の足跡をたどるという念願がかなった。
女性が2月、祖父・宮崎才治さんがかつて校長を務めた塩水小学校を訪問したいと、同校へメールを送ったことがきっかけ。王恵足校長によると、才治さんは1941(昭和16)年に同校第13代校長として赴任したという。
4日の訪問は、王校長が女性を迎え、学校や校内に残る塩水小学校神社などを紹介した。また古い木造家屋の八角楼やカトリック教会など周辺の観光スポットも案内した。
女性は約30年前に家族と台湾を旅行した際、祖父が暮らしたエリアは訪れたものの、同校へは訪問せず、そのことがずっと心残りだったという。今回、学校側の協力で長年の念願がかなった女性は、台湾人の厚い人情にも感謝した。
中央社フォーカス台湾:2024年3月6日
【食品展「フーデックス」に台湾13県市が出展 過去最大規模で果物や食品などPR–経済-】
(東京中央社)アジア最大級の食品・飲料展示会「フーデックスジャパン2024」が5日、東京ビッグサイトで開幕した。経済部(経済省)国際貿易署と台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)が共同で計画した台湾パビリオンには13県市が各地の業者を率いて参加。過去最大の約2千平方メートルの会場に189のブースを設置し、果物や加工食品、茶、調味料などをPRしている。
この日行われたパビリオンの開幕式に出席した国際貿易署の李冠志副署長は、出展業者数が過去最多、面積が過去最大を更新し続けているとコメント。台湾の優れた食品や農水産物、畜産物といった特色商品や技術などを日本に広めたいとした。その上で、今後日本人が台湾の食べ物を口にした時に「おいしい」と思うだけでなく、さらに多くの幸せを感じてもらえるようにしたいと意気込みを示した。
TAITRAの黄志芳(こうしほう)董事長(会長)は、参加する13県市のうち9県市の首長が来場していることに言及。「台湾で9人の県市長を集めさせるのは、総統でも無理かもしれない」と冗談を交えてあいさつし、この機会は台湾が最も団結する時だと語った。
謝長廷(しゃちょうてい)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)も式典に出席。多くの県市長が自ら業者を率いて日本を訪れたのは、日本の商機が無限だからだと述べた。
会場では多くのブースがパイナップルやインドナツメなど新鮮な果物の試食を提供。その場で調理したまんじゅう(包子)や麺料理、ルーロー飯(滷肉飯)などには試食するための行列ができた。
フーデックスは8日まで。TAITRAでは、台湾パビリオンに4日間で5千人以上のバイヤーが来場すると見込んでいる。
中央社フォーカス台湾:2024年3月6日
【エバー航空 桃園―松山線が運航再開 桜のシーズンには増便も/台湾–観光-】
(台北中央社)台湾の航空会社、エバー(長栄)航空は6日、台北(桃園)―松山線を約4年ぶりに再開した。週2便の運航だが、桜のシーズンに合わせ、20日から4月30日には週4便に増便する予定だ。
同社によれば、桃園、松山両空港では記念式典が開かれた他、機内では愛媛県のキャラクター「みきゃん」のイラストが描かれたクッションやヘッドレストカバーが乗客を迎え、記念品も配られた。
同社の孫嘉明総経理(社長)によると、同路線は2017年にチャーター便として運航を開始し、19年7月から定期便になったが、新型コロナウイルスの影響を受け運休。昨年末に同社会員向けに特別便を運航したところ、好評だったという。
松山空港で記念式典に出席した中村時広愛媛県知事は、県内の観光資源を強化すると語った。
桃園―松山線は水、日曜に運航。桃園を午前6時25分、松山を同11時5分にそれぞれ出発する。
中央社フォーカス台湾:2024年3月6日