【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2024年3月第4週TOPICS
【ひまわり運動から10年 市民団体が集会 「中国の政治的・経済的脅迫を拒否」/台湾-政治-】
(台北中央社)中国とのサービス貿易取り決めを巡り、学生らが撤回を求めて立法院(国会)を占拠した「ひまわり学生運動」の発生から10年となった18日夜、記念集会が台北市の立法院庁舎そばで開かれ、 主催団体メンバーが声明で、サービス貿易協議の再開反対や中国の政治的・経済的脅迫の拒否を訴えた。集会はシンクタンクの台湾経済民主連合が発起し、30を超える市民団体が合同で開催した。主催者によれば、集会には約800人が参加した。台湾経済民主連合の許冠沢副秘書長は声明で、次期総統の頼清徳(らいせいとく)副総統と立法院に対し、中国とのサービス貿易・財貿易協議の再開を拒否するよう求めるとともに、国会は中国政府に対して台湾との協議において「一つの中国原則」の政治的前提を強いるのをやめるよう求める共同決議を採択すべきだと主張した。ひまわり学生運動でリーダーの一人を務めた与党・民進党の林飛帆氏は、同運動を通じて台湾は人々に「台湾の運命は自分たちで決める」とのメッセージを伝えたと強調。「次の10年もこの道を前進し続けなければならない」と呼びかけ、「中国に台湾の未来を定義させてはならない。台湾の人々が自分たちの未来を定義するのだ」と語気を強めた。
中央社フォーカス台湾:2024年3月19日
【蔡総統の太平島視察 国安局長「推奨しない」=国民党議員団が訪問呼びかけ/台湾-政治-】
(台北中央社)野党・国民党の立法院党団(国会議員団)は19日、蔡英文(さいえいぶん)総統に対し、5月20日の退任を前に国土の最南端にある南シナ海・南沙(スプラトリー)諸島の太平島を視察し、主権を示すよう呼びかけた。政府の情報機関、国家安全局の蔡明彦(さいめいげん)局長は21日、地政学的な複雑さや飛行の安全などへの懸念を理由に、現時点では蔡総統の太平島訪問を推奨しないとの立場を示した。立法院(国会)外交・国防委員会への出席前に報道陣の取材に応じた。蔡局長は、蔡総統の太平島訪問に当たり、同局は主に二つの面を考慮していると説明。1つ目は南シナ海の地政学的な立ち位置が比較的複雑であることだとし、蔡総統の太平島上陸が情勢を激化、緊張させる動きだと国際社会から解釈され、台湾の外交上の利益に影響が出るのではないかという点だとした。二つ目は南シナ海の軍事化の程度が非常に高いことだとし、台湾本島から太平島までの1600キロの間で、総統を乗せた航空機に飛行上や安全上の問題がないかを評価する必要があると語った。蔡局長は、もしこの二つの構造的問題が解決できず、不確定要素が低減できないのであれば「現時点では総統の太平島訪問を推奨しない」と述べた。
中央社フォーカス台湾:2024年3月21日
【台湾最高峰・玉山周辺で事故相次ぐ 登山前の入念な準備呼びかけ–社会-】
(南投中央社)台湾最高峰の玉山(標高3952メートル)周辺の玉山国家公園で事故が相次いでいる。今年は19日までに19件発生し、6人が死亡、12人がけがし、3人が無事救助された。同公園を管理する内政部(内務省)国家公園署玉山国家公園管理処は事故を防ぐため、登山前の入念な準備を呼びかけている。同処によれば、事故の内訳は持病の発作や高山病、滑落・転落などで、降雪時や歩道の積雪と凍結時に滑落が起きていると指摘。雪の降る時期には自身の技術や経験について確認が必要とし、十分な装備を用意するよう注意を促した。また高山病予防のため登山ペースを速くしないことや、水の計画的な利用を呼びかけた他、森林火災を防ぐため、簡易調理は指定の場所で行うよう求めた。
中央社フォーカス台湾:2024年3月21日
【高雄の9団体・企業、12億円超受注 フーデックスジャパン/台湾–経済-】
(高雄中央社)高雄市政府農業局は18日、東京ビッグサイトで5日から4日間の日程で開かれた食品・飲料展示会「フーデックスジャパン2024」で、同局が率いて参加した高雄の9つの農業団体や企業の受注金額が計2億6000万台湾元(約12億2500万円)を超えたと明らかにした。前年比で2割近く伸びたという。同展でははちみつブランド「蜂巣氏」のリュウガンはちみつやライチはちみつ、フリーズドライ技術を用いたドライフルーツなどが展示された。同局は、高雄はかねてから日本への農産物輸出に力を入れているとし、近年はパイナップルやバナナ、高級ライチ「玉荷包」を安定して輸出している他、日本ではあまり知られていなかったインドナツメも安定的に受注を獲得していると説明。また、高雄市の友好交流都市である東京都八王子市の民間団体、八王子・台湾友好交流協会が今年も高雄産パイナップルを購入し、市立中学校と義務教育学校全38校の学校給食に提供するとし、結びつきがさらに強まるよう期待を寄せた。
中央社フォーカス台湾:2024年3月18日
【1~2月の訪日客、台湾からは約99万人=韓国に次ぎ2位 単月の最多人数更新–観光-】
(東京中央社)日本政府観光局が19日に発表した統計によれば、今年1~2月に台湾から日本を訪れた旅行者は99万4500人(推計値)で、国・地域別では韓国に次いで2番目に多かった。2月の台湾からの訪日客は単月として過去最多の50万2200人に上った。1~2月の台湾からの訪日客は、前年同期比で95.8%増とほぼ2倍となった。新型コロナウイルス前の2019年との比較でも26.3%増だった。増加について同局は、旅行代金の高騰などがあるものの、台湾と日本各地を結ぶ航空路線の増便や休止していた路線の復活などが影響したと分析している。韓国は167万5500人。3位は中国で87万5300人だった。中国は前年同期比では1195.3%増だったものの、19年と比べると40.8%減にとどまった。台湾では2月8日から14日まで旧正月(春節)に伴う連休だった。
中央社フォーカス台湾:2024年3月21日