【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2024年3月第5週TOPICS
【蔡総統「台湾は米国と努力し続ける」 米下院議員団と面会/台湾-政治-】
(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は28日、米国のジャック・バーグマン下院議員(共和党)ら米下院軍事委員会所属の超党派議員団と総統府で面会し、台湾は引き続き米国と共に努力し、民主主義陣営の協力を拡大すると述べた。
蔡氏はあいさつで、台湾はここ数年で自主国防を着実に実行してきており、軍艦や軍用機の国産化を進め、世界に向けて防衛や民主主義と自由を守ることの決意を示していると言及。米国政府や議会が昨年12月に可決した国防予算の大枠を決める国防権限法案(NDAA)を通じ、台湾の防衛能力強化を支援したとして感謝を示した。
また、台湾と米国は安全保障分野以外に、経済や貿易分野の交流も進めていると言及。訪問団の影響力で、台米間の二重課税の問題が早期に解決するよう期待を寄せた。
バーグマン氏は、台湾は米国のインド太平洋地域における重要なパートナーだと強調。米台の戦略的パートナー関係は地域の未来にとって極めて重要であると他の議員に訴え続けるとした。その上で、台湾が非常に強固な海上戦略を持つことや、中国の侵略的行為を抑制するために共に努力することを望むと述べた。
中央社フォーカス台湾:2024年3月28日
【山本彩さん台湾公演 チケ先行購入に「国家の統一破壊」を禁じる規定 公式が謝罪-社会-】
山本彩さんのスタッフ公式Xから
(台北中央社)元NMB48でシンガーソングライターの山本彩さんが6月に開催する台北公演を巡り、チケットの先行予約を受け付ける中国ファンクラブ(FC)の入会規約の禁止事項に「国家の統一を破壊する行為」などが含まれていることが分かり、台湾のファンから不満が噴出した。これを受けて運営側は26日、公式Xで謝罪した。
山本さんの中国FCは今月25日に開設され、台北公演の先行予約を中国FCの会員を対象に受け付けることが同日発表された。入会規約は簡体字版と繁体字版の2通りが用意され、台湾向けの繁体字版の禁止事項には「国家の安全に危害を与え、国家の機密を漏えいし、国家、政権を転覆させ、国家の統一を破壊する行為」などが盛り込まれた。
山本さんのスタッフ公式Xは26日午後、台北公演の先行受け付けや中国FCについて「混乱を招いてしまい大変申し訳ございません」と謝罪。台湾のファンに向けて中国語でも謝罪文を投稿し、台北公演については公式FCでの先行受け付けを実施しないと発表した。中国FCでの先行受け付けは来月1日に開始予定だった
中央社フォーカス台湾:2024年3月26日
【奈良美智さんの個展、離島・澎湖で29日開幕 歴史建築と作品がコラボレーション/台湾–文化-】
(澎湖中央社)離島・澎湖県で29日から、美術家、奈良美智さんの個展が始まる。会場になったのは90年の歴史がある澎湖開拓館で、28日に行われた記者会見に出席した奈良さんは自身で会場を選んだとし、歴史的な建物と作品のコラボレーションに期待を寄せた。
非政府組織(NGO)、中華文化総会などが主催する台湾での巡回展の一環で、昨年4~8月の南部・高雄市に続く2カ所目として行われる。巡回展は10年間かけて行う計画。同県政府文化局によると、同館は日本統治時代の1933(昭和8)年に澎湖庁長官邸として建設。戦後も県長官邸として利用され、2002年に文化施設となった。
奈良さんは、道路や鉄道で行けない場所で開催するのが巡回展の最終目標だったと言及。「こんなに早くできていいのか」と目標の達成を喜んだ。
今回は台湾のために制作したという作品「Hazy Humid Day」の他、新型コロナウイルス流行下に来台した際に隔離のために宿泊したホテルで描いた27枚の絵が新たに展示される。
9月1日まで。毎週月・火曜日と祝日・休日は休館。観覧には公式ウェブサイトから予約が必要。
中央社フォーカス台湾:2024年3月28日
【台湾、電気料金値上げへ 4月から平均11%–経済-】
(台北中央社)経済部(経済省)は22日、今年上半期(4~9月)の電気料金に関する審議会を開き、料金を平均11%値上げすることを決めた。家庭用電力では全体の93%に当たる1250万戸で3~5%の値上がりとなり、1カ月当たりの料金は20台湾元(約94円)程度の負担増となる見込み。
同部の林全能(りんぜんのう)常務次長は、一般家庭の値上げ幅は産業用よりも小さく、電力使用量が大きいほど値上げ幅が大きくなると語った。
同部は、世界の原油価格は下落しているものの、ロシアによるウクライナ侵攻前よりも高い水準が続いていると指摘した上で、以前原油価格が高騰した際、台湾電力(台電)は小幅な値上げにとどめたことから、2022年から23年までの損失が累計3826億元(約1兆8100億円)に達していると説明。値上げの理由について、台電にさらなる損失を出させないためとした。
同部は農漁業、幼稚園や大学を含む学校、社会福祉団体などに関しては料金を据え置くとし、今後については、今年下半期の審議会で改めて検討するとしている。
中央社フォーカス台湾:2024年3月23日
【外国人観光客の誘致を強化 台南市、団体ツアー実施の旅行会社に補助金交付へ/台湾–観光-】
(台南中央社)南部・台南市は外国人旅行者の誘致を強化しようと、台南の観光名所を訪問先に含む訪台団体ツアーを実施する旅行会社に対し、参加者1人につき最大で800台湾元(約3800円)の補助金を交付する。来月6日から11月30日までの期間に出発するツアーを対象とし、来月1日から申請を受け付ける。
市観光旅遊局が25日発表した。国内外の旅行会社に対し、台南への外国人観光客の送り込みを促す狙いがある。
4人以上の訪台団体客を対象とし、ツアーに台南市内の観光地を最低1カ所含んだ上で、交通費や入場料、飲食などを含む台南での消費金額が1人当たり平均300台湾元(約1400円)に達する場合、1人につき300元の補助金を申請できる。台南に少なくとも1泊すれば、800元の補助金を受けられる。
市は今年、市内にある台湾最古の城、安平古堡(ゼーランディア城)建設から400年になるのを記念し、「台南400」と題してさまざまな催しを実施している。同局は世界各地の旅行者に台南を訪れて台南の美しさを知ってもらえるよう、旅行会社各社に対して手配を呼びかけた。
中央社フォーカス台湾:2024年3月27日