【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2025年7月第4週TOPICS
【世界ユニバ/世界ユニバ 中国側による挑発行為相次ぐ 頼総統が非難/台湾-政治-】
(台北中央社)ドイツ・エッセン市などで開催中の世界ユニバーシティー夏季大会を巡り、中国側による台湾への挑発行為が相次いでいることが分かった。23日にはテコンドー男子団体で銀メダルを獲得した台湾代表選手に送られた祝電を、中国人が奪おうとし、台湾の報道陣らと言い争いになるトラブルが起きた。頼清徳(らいせいとく)総統は24日、フェイスブックを更新し、中国側に対して厳しい非難を表明した。
教育部(教育省)の鄭世忠体育署長は24日、交流サイト(SNS)のスレッズを通じ、20日に卓球の男子団体決勝で台湾が中国を破って優勝して以降、中国側は台湾代表団を繰り返し挑発していると指摘。試合時に観客が「台湾頑張れ」と応援したことを規定違反だとして大会に抗議があったとした。
テコンドー男子団体で銀メダルに輝いた台湾の洪俊義、鍾俊傑、黄卓乗に対し報道陣が取材を行おうとした際には、突然中国人男女2人が近づき、体育署職員が選手に渡そうとした祝電を奪おうとし、言い争いとなったという。
さらに中国からの圧力を受けたエッセン市が、台湾代表団が開設した診療所の所有者に対し、入り口に掲出していた中華民国国旗を撤去するよう求めるトラブルも発生したと明らかにし、中国の野蛮で暴力的な行為を厳しく非難するとした。
また頼総統は、スポーツマンシップや世界ユニバが掲げるフェアプレーの精神に反する行為は遺憾だと強調。出場の選手に対し、改めてエールを送った。:2025年07月24日
【6業界団体が「台湾AIロボット産業大連盟」発足 5年以内に生産額5兆円目指す–経済-】
(台北中央社)複数の業界団体が共同で立ち上げる「台湾AIロボット産業大連盟」の発足式が22日、台北市内で開かれた。2030年までに台湾のAIロボットの生産額を1兆台湾元(約5兆円)以上にする目標を掲げている。
台湾機械工業同業公会(組合)や電機電子工業同業公会、台湾オートメーションインテリジェンス・ロボット協会など六つの業界団体が立ち上げた。
同協会はロボット産業大連盟の目標として、医療や物流、農業、介護、災害救助といった八つの応用分野へのロボット導入促進などを掲げた。また生産額の1兆元突破によって、国産化と国際化の統合や内需と輸出規模の拡大、製品価値の向上を達成するとした。
式典には蕭美琴(しょうびきん)副総統が出席した。あいさつで、AIロボット産業は次の段階の産業革命における重要な基盤であり、台湾のあらゆる産業で重要な役割を果たすと述べた。国際市場が台湾のAIロボット産業の発展を促すことで、世界で最も優れた競争地位を獲得するよう期待していると語った。:2025年07月22日
【台湾のパスポートは世界33位 最強はシンガポール、日本は韓国と2位に並ぶ–社会-】
(台北中央社)英コンサルティング会社ヘンリー・アンド・パートナーズが発表した世界各国のパスポート(旅券)の強さに関する2025年版ランキングで、台湾は33位だった。シンガポールが2年連続で首位となり、日本は韓国と2位に並んだ。
ビザ(査証)なしで渡航可能な目的地の数に応じて順位を付けた。対象は199カ国・地域のパスポート。1位のシンガポールは193の目的地にビザなしで渡航することができる。
台湾の旅券でビザなしでアクセスできるのは139の渡航先となっている。
近隣地域では、日本と韓国が2位で190の目的地、香港は17位で169の目的地、中国は60位で83の目的地にビザなし渡航できる。:2025年07月23日
【We TAIWAN/京阪電車に台湾文化PRの宣伝ポスター 有志らが資金調達 李文化相が感謝–文化 -】
(台北中央社)文化部(文化省)が主催する台湾文化PRイベント「We TAIWAN」が8月に大阪で開かれるのを前に、有志らが独自にクラウドファンディングで資金を調達し、京阪電鉄の列車内に宣伝ポスターなどを掲出した。李遠(りえん)文化部長(文化相)は22日、フェイスブックを通じて感謝を伝えた。
ポスターなどの掲出を手掛けたのは、人気バンドのファイヤー・イーエックス(滅火器)のボーカル、サム(楊大正)さんを中心とするグループ。今月2日にクラウドファンディングを開始したところ、40時間以内に目標となる180万台湾元(約900万円)が集まった。
列車内では、ポスターの他、つり輪や液晶モニターなども使ってイベントをアピールしている。
李部長は、「これは政府と民間が団結した文化外交だ」と強調。「台湾人が世界に向けて歩もうとする熱意と意欲は、誰にも止められない」、「台湾は政治が大きく傾いたり、社会が崩壊しようとしたりすると、人々の力が四方八方から集まり、驚異的なパワーを発揮し、社会を正常に戻す」とし、「台湾社会に大きな自信を抱いている」と語った。
「We TAIWAN」は8月2日~20日に開催。サムさんらはイベントのマスコット「a-We」(アウィー)の巨大バルーンを中之島公園から打ち上げる計画なども進めている。:2025年07月22日
【世界ユニバ/台湾、卓球男子団体で史上初の金 中国を破る 世界ユニバ–芸能スポーツ -】
(台北中央社)ドイツで開催中の大学生世代の国際総合大会、世界ユニバーシティー夏季大会は現地時間20日、卓球の男子団体決勝が行われ、台湾は強豪の中国を3―2で下して優勝した。テコンドープムセ(型)の女子団体に続く今大会2個目の金メダルとなった。
台湾が世界ユニバの卓球男子団体で金メダルに輝くのは初めて。
台湾は第1ゲームを奪い、好発進。だがその後、一進一退の攻防を繰り広げ、第2と第4ゲームを落とした。鍵となる第5ゲーム。馮翊新の力強いフォアハンドなどでポイントを重ね、勝利を決めた。
台湾はこの日、バドミントンの混合団体で銀メダルを獲得。水泳男子の王冠閎が200メートルバタフライで、テコンドー男子の洪俊義が80キロ級でそれぞれ銀メダルを獲得した。
今大会における台湾のメダル獲得数は台湾時間21日午後0時半現在、金2、銀4、銅3の計9個。:2025年07月21日