【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2026年5月第2週TOPICS
- 【頼清徳総統、日本政府や国会の台湾支持に「最も深い感謝」 エスワティニ訪問で-政治-】
(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は6日、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の隅修三会長と総統府で面会した。4月に予定していたアフリカ南部エスワティニ(旧スワジランド)訪問を中国の圧力を背景に延期した際、日本政府が航空の安全確保の重要性に言及したことや与野党の国会議員から中国を非難する発言があったことなどに触れ、「最も深い謝意」を表明した。
頼総統のエスワティニ訪問は当初、先月22日の出発を予定していたが、中国の圧力を背景に、通過国のセーシェル、モーリシャス、マダガスカルが専用機の飛行許可を取り消したため、出発を見合わせた。頼総統は今月1日、台湾に派遣されたエスワティニの専用機で同国に向かい、2日に到着。5日に台湾に戻った。今回の訪問は事前には公表されなかった。
エスワティニ訪問の見合わせを受け、木原稔官房長官は先月23日、一般論として「航空の安全と保安という国際社会の共通利益を確保していくことは重要」だと言及。「そのために全ての関係国において透明性を持った運用がなされることが重要」だとの考えを示した。自民党や日本維新の会の国会議員らも、SNSで台湾を支持する立場を表明し、中国の圧力を批判した。
頼総統は隅氏との会談で、日本政府が国際社会の場で台湾海峡の平和と安定の重要性に繰り返し言及していることに改めて感謝の意を示した。3月の日米首脳会談後に米ホワイトハウスが発表した「ファクトシート」で、台湾海峡の平和と安定の重要性に言及されたことや、4月のエスワティニ訪問延期時に日本政府や与野党の国会議員から台湾に関心を寄せる発言があったことに触れ、「日本政府と国会が、台湾を固く支持する立場と行動によって、地域の安定への日本の固い約束を示したことに対し、台湾の人々を代表して改めて最も深い感謝を表明する」と述べた。:2026年5月7日
【コーヒーの国際大会、「台湾」を「チャイニーズタイペイ」に変更 総領事が批判–社会-】
(ロサンゼルス、台北中央社)米国の非営利団体が主催するコーヒーの世界大会「ワールド・コーヒー・チャンピオンシップ」(WCC)で、台湾の呼称が「チャイニーズタイペイ」に変更され、台湾のコーヒー業界から不満の声が上がっている。駐ロサンゼルス台北経済文化弁事処の馬博元(ばはくげん)処長(総領事に相当)は4日、「権威主義の資本が米国の民間団体をいじめる」悪例だと批判し、弁事処として「厳正な懸念」を表明した。
主催団体のスペシャルティーコーヒー協会(SCA、本部カリフォルニア)は先月下旬、台湾コーヒー協会に対し、今後、WCCの競技では「チャイニーズタイペイ」の呼称を使わなければならないと通知。これを受けて、台湾のコーヒー業界では反発の声が上がった。SCAは現地時間今月1日、WCC公式サイトに声明を掲載し、呼称の変更について、国際オリンピック委員会(IOC)や国際サッカー連盟(FIFA)などの国際スポーツ組織の慣例に合致させるためだと説明した。
SCAは中央社にメールで声明を送付した際にも、この変更が「運営上の調整」であることを強調した。政治的圧力の有無を問う質問に対しては、回答がなかった。
呼称変更を巡り、カリフォルニア州下院議員のタ・トリ氏(共和党)は4日、中央社に対し、主催団体が中国共産党から干渉を受け、誤った決定を下したとして批判。国際的な場における台湾の主権と尊厳を損なったと訴えた。
馬氏は、タ氏の発言に感謝の意を表した上で、カリフォルニア州に本部を置く非営利団体が外国スポンサーの政治アジェンダに屈することを余儀なくされたと指摘。台湾だけでなく、米国社会が最も大切にする開放性と信頼も傷つけられたと述べた。
馬氏はまた、「台湾の選手の才能は政治的フィルターによって審査される必要はない」とし、今後も米国の各界の友人と協力し、台湾の職人が最も実際的で尊厳のある形で世界に飛び出すことを支援すると語った。:2026年5月5日
- 【先住民らが手がけた船、台湾本島一周に出発 各地で文化交流
- –文化-】
(台東中央社)台湾東部に多く暮らす台湾原住民(先住民)族のタオ族やアミ族の人々が、グアムの先住民族チャモロ人に伝わる高速カヌー「フライングプロア」の造船職人と協力して建造した船「Mata No Riyal 海洋之眼」が6日、東部・台東県東河郷の新蘭漁港から台湾一周の航海に出発した。約1カ月をかけ、各地で文化交流を行う予定だ。
海洋之眼は、台東県政府が推進する原住民族の伝統船建造や海事人材育成を目的としたプロジェクトの補助を受けて造られた。この日は、饒慶鈴(じょうけいれい)台東県長や先住民集落の長老らが航海の安全を祈り、船出を見送った。
県政府によると、海洋之眼はフライングプロアを原型にしている。船体はタオ族の謝福生さんが、同族に伝わる木造船の技法を用い、100本以上の手作りの木釘で固定して制作した。浮具のアウトリガー部分は、アミ族の劉裕義さんが、同族の竹いかだの編み技法を取り入れて造った。航海のチームはパラオ出身のメンバーを含む46人で構成され、造船の技術者や地元集落の青年、多くの女性らが参加しているという。
饒県長は、海は島々を隔てるものではなく、オーストロネシア語族を結び付ける広大な道だと強調。県政府は3年前から集落と共同で船の建造計画を進めてきたと説明し、海洋之眼の船出は、台東がオーストロネシア語族のふるさととしての自信と実力を示すものだと語った。
また海洋之眼は失われた航路を取り戻すだけでなく、台湾全土に対して「海は道なり」とする精神を伝えるとし、7月3日から8月20日に開催される台東博覧会のPRとして、台東と太平洋島しょ国との深い結び付きを示すものだと語った。:2026年5月7日
- 【渡辺直美出演の台湾ホラーコメディー、台北映画祭開幕作に ビビアン・スーと共演–芸能スポーツ-】
(台北中央社)6月に開幕する「2026台北映画祭」の運営団体は6日、お笑い芸人の渡辺直美が出演する台湾映画「怎麼可能我家的祖先是你家的鬼」(Oh My Ghost! Oh My God!、仮訳:うちの先祖が君の家のおばけだなんて)を開幕作に選出したと発表した。同作には歌手で俳優のビビアン・スー(徐若瑄)も、物語の鍵を握る神秘的な人物としてサプライズ出演している。
「怎麼可能~」は、渡辺演じる日本の歌姫「ジュリエット」が、ルーツを探りにマネジャーと台湾を訪問するものの、先祖の霊と幽霊の乱入に遭い、驚きと笑いが入り交じるクレイジーな旅を繰り広げる—という物語。渡辺にとって、今作が初の台湾映画出演となる。
共演には台湾の俳優、リウ・イーハオ(劉以豪)やエスター・ホアン(黄瀞怡、小薫)、サキヌ(撒基努)らが名を連ねる。監督・脚本はソーダ(蘇達、Ta Su)。撮影は2023年秋に台湾で行われた。ソーダ監督は以前、渡辺の役について、脚本の制作段階から渡辺をモデルとしていたと明かしていた。渡辺は台湾人の母親を持つ。
台北映画祭で世界初上映される。ソーダ監督は映画祭の報道資料を通じ、「長編監督デビュー作で開幕作に選ばれるなんて」と驚きをあらわにし、「背が高くない私たちが飛び上がって、より多くの人に見てもらえる機会が与えられた」と映画祭の多様性と開放性に感謝した。
エスターは開幕作選出の知らせに「信じられない」と話しつつ、同作について、台湾原住民(先住民)族の要素が詰まったユーモラスな作品だと紹介。ビビアンは、同作での役は自身にとって非常に特別で、忘れがたい存在だと明かし、作品の一部になれたことに喜びを示した。
閉幕作には新鋭監督チェン・イーロン(陳怡蓉)の「我的棋王爺爺」(The Grandmaster's Gift)が選ばれた。
2026台北映画祭は6月26日から7月11日まで、台北市の台北市中山堂、光点華山電影館、誠品電影院で開かれる。コンペティション部門「台北映画賞」のノミネートリストは今月15日に発表される。:2026年5月6日
- 【愛文マンゴー、台湾で注文して日本の親族や友人の手元へ 台南市、ブリーズと提携–觀光-】
(台南中央社)愛文マンゴーを特産とする南部・台南市は3日、台北市内のブリーズ(微風)グループが手掛けるスーパーで市産マンゴーの日本向け輸出に関するPR記者会見を開いた。同市ではマンゴーの収穫が最盛期を迎えており、黄偉哲(こういてつ)市長は、多様な流通経路を通じて、より多くの消費者に市産マンゴーの新鮮な味わいを楽しんでほしいと述べた。
このサービスは、厳選された高品質な愛文マンゴーを微風の物流網を活用して配送するもの。消費者が台湾で注文すると、日本の親族や友人の手元へ直接届けられる仕組みで、同市は高い配送効率に加え、鮮度も維持できるとしている。
黄市長は、台南市が20近くの日本の都市と友好関係を結んでいることにも触れ、高品質で旬の台南産マンゴーを日本の友人と分かち合い、交流を深められればと語った。また、今年は気候
に恵まれ、品質・生産量ともに良好だという。
同市と微風の提携は2024年に続き2度目。市農業局は、今後も多様なマーケティングや流通ネットワークとの連携を通じて海外市場の開拓を進める方針を示した。
▽国内向けに新品種「シャンパン」も紹介 自然に落下するまで待つ「樹上完熟」
記者会見では、マンゴーの新品種「シャンパン」(香檳)も国内向けに紹介された。樹になっている状態で完熟するまで待ち、自然に落下してから収穫する「樹上完熟」が採用されている品種で、生産量が少なく、市場には滅多に出回らない最高級品と黄市長は説明した。:2026年5月4日