【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2026年6月第2週TOPICS
- 【蕭副総統、パラオとの緊密な協力強調 今後のさらなる国際貢献にも期待/台湾-政治-】
(コロール中央社)中華民国(台湾)と外交関係を持つパラオを訪問中の蕭美琴(しょうびきん)副総統は10日、台湾とパラオが多分野にわたって緊密な協力関係を築いていると強調した。その上で、将来的にパラオの人々が双方の協力の成果をより深く実感し、「Taiwan can help」(台湾は手助けできる)を理念とする台湾の国際貢献が十分に示されることを期待すると語った。
蕭副総統は6日から10日の日程でパラオを訪問している。10日午前に開かれた同行記者団との懇談会では、今回の日程について、非常に密度が高く、終始信頼関係の構築に努めたと説明。パラオのウィップス大統領が初日から蕭副総統に付き添い、自身が誇りに思う観光地や戦争遺跡を案内した他、伝統的指導者や政府関係者など各界の人々と交流したと語った。またパラオのオイロー副大統領兼保健相から医療分野で進める協力事業について説明を受けたとした。
パラオが期待を寄せる観光振興の面では、観光客誘致のため、台湾人が好きなものに関して説明したと語った。また中国が近年、観光を武器化してパラオに圧力をかけ、観光客数に大きな変動が見られるとしつつも、最近では台湾からだけでなく、欧米からの観光客が増えていると述べた。
台湾による友好国支援プロジェクトの成果については、道路建設では各地で台湾が関与した工事を目にした他、台湾の技術支援団が専門技術や農業、教育などで活動する様子を見届けたと強調。言語教育や情報分野でパラオのデジタル化を後押ししていることにも言及し、パラオの人々も成果を実感していると語った。
さらに、今年8月にパラオが主催する太平洋諸島フォーラム(PIF)に触れ、台湾パラオ間の協力を改めて太平洋島しょ国に共有できることを期待しているとし、台湾人の善良なパワーを十分に発揮したいと意欲を示した。:2026年6月10日
- 【TSMC/世界の時価総額上位100社、TSMCが9位に浮上 1兆米ドル超え–経済 -】
(台北中央社)会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が8日までに発表した2026年版の世界時価総額トップ100社のランキング分析報告で、半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は前年の12位から9位に浮上した。時価総額は前年比で倍増し、1兆米ドル(約160兆円)を超えた。
統計は2026年3月31日現在のデータを基にし、各年度の同時期と比較した。
TSMCの時価総額は25年の7090億ドル(約114兆円)から、今年には1兆4270億ドル(約229兆円)に成長。伸び率は上位10社で最高の101%に上った。
上位100社入りした企業の合計時価総額を国・地域別にみると、台湾は前回の7位から4位に躍進し、成長率は上位5カ国・地域で最高だった。PwCは「世界のテクノロジーサプライチェーン(供給網)において台湾が不可欠で重要な地位にあることを反映している」と分析した。
PwC台湾の林一帆マーケットリーダーは、台湾にとって現在の状況はチャンスであると同時に挑戦でもあると指摘。半導体と人工知能(AI)サプライチェーンが依然として中核的に恩恵を受ける産業であることはチャンスだとしつつ、長期的な時価総額の成長の原動力が単一産業の景気循環の波に限られる可能性があることが挑戦だとし、経済の強靭(きょうじん)性を高め、次なる成長局面を切り開くためにも、将来的には産業構造の多様性をいかにして拡大していくかを考えていく必要があるとの考えを示した。
上位100社の合計時価総額は前年比22%増の51兆8000億ドル(約8302兆円)で過去最高を記録。米半導体大手エヌビディアが米アップルを初めて上回り、首位に立った。米国企業の合計時価総額は上位100社全体の75%を占めた。:2026年6月9日
- 【屏東県瑪家の伝統スレート家屋 李文化部長、建築技術の継承支援に前向き/台湾–文化-】
(屏東中央社)南部・屏東県瑪家郷に暮らす台湾原住民(先住民)族パイワン族に伝わる伝統的なスレート家屋の建築技術保持者がわずか2人となっている。8日に現地を視察した李遠(りえん)文化部長(文化相)は、さまざまなプロジェクトを通じてスレート家屋の修復や技術の継承を支援する考えを示した。
李部長は、与党・民進党の伍麗華立法委員(国会議員)の招きで屏東県を訪問した。スレート家屋の修復・継承プロジェクトの実施状況を視察した他、台湾原住民族ルカイ族の伝統歌謡やガラス工芸「トンボ玉」の技術保持者を訪ね、集落文化の復興状況や支援ニーズについて理解を深めた。
地元の発展を支援する瑪家郷パイワン社区発展協会の潘雅莉総幹事は、スレート家屋の技術保持者のうち1人が体調を崩しており、もう1人も高齢であると説明。「時間との戦い」だとして政府による早急な支援を求めた。
また51年前に移転した旧集落では、現在も居住可能なスレート家屋はわずか16棟で、156棟は損壊し、遺構となっているとした他、新集落から旧集落までは車で約40分かかり、子供たちが修復技術を学ぶことが難しいと指摘。新集落の集会所近くにもスレート家屋を建て、青年や子供たちがその過程で学べるようにしたいと述べた。
李部長は、台湾の文化多様性の面で原住民族文化が大きな役割を担っているとし、スレート家屋や技術保持者の減少は文化面で切迫性があるとの認識を示し、関連のプロジェクトで修復や技術伝承を支援すると語った。
伍立法委員は、スレート家屋の保存や、木彫り工芸、トンボ玉などをテーマにした地方の私設博物館は、いずれも個人の努力によって支えられており、継承者の高齢化で維持が困難になっていると懸念を表明。文化部や原住民族委員会などがより多くの資源と支援を提供し、文化復興の取り組みの推進を後押しして文化が継承されることを望むと語った。:2026年6月10日
- 【中島健人、台湾で「小籠包ツアーがしたい」 8月末に台北公演
–芸能スポーツ-】
(台北中央社)歌手で俳優の中島健人が8日、8月末に台北公演を開催するのを前に、台湾メディアの合同リモートインタビューに応じ、昨年訪台した際の思い出と今年の台北公演の意気込みを語った。次回の訪台でやりたいことを聞かれると「小籠包ツアーをしたい」と胸を膨らませた。
中島は昨年9月、初の海外公演となる「KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 in TAIPEI “N / bias” 凱」を北部・新北市のZepp New Taipeiで開催。コンサート前日には台北市の台北ドームで行われた台湾プロ野球「楽天モンキーズ」主催の試合後イベントに出演し、3万人を超える観客の前でパフォーマンスを披露した。
取材の冒頭、30秒近いあいさつを流ちょうな中国語で行い、集まった取材陣を驚かせた中島。どのくらい練習したか聞かれると、去年の訪台時に練習したおかげで語感やリズムは身に付いていたと語り、「さっき練習しました」とさらっと明かした。
自身初の海外公演となった昨年の台北公演について「台北でのライブの思い出が本当に幸せな思い出として残っている」という中島。台北ドームでは、自分のことを知らない観客も一緒に「ラブケンティー」と叫んでくれたと振り返り、「それがすごくうれしかった。もっと台北の皆さんと触れ合う時間を多くしていきたい」と意欲を見せた。
台北ドームでパフォーマンスをした際の“うっかり”も告白。中国語で「みんなのこと大好きです」と叫ぼうとしたところ、間違って「小籠包食べたい」と言ってしまい、観客を困惑させてしまったと照れつつ明かし、「リベンジします。今年は」と誓った。
記者からは、8月の訪台時にやりたい三つのことについて質問が上がった。小籠包が大好物だという中島は「小籠包ツアーをしたい」と即答。小籠包を提供する店を1日に何店舗も巡りたいと期待を寄せた。
また、シンガーソングライターの岡村靖幸とコラボレーションした最新曲「瞬発的に恋しよう」に関連し、今回の台北公演で台湾のファンにどのように恋をさせるかと聞かれると、「脱ぎます」と宣言。「セクシーなパフォーマンスも見せられたらいいと思いますし、大人なアイドルの一面も見せたら、ギャップで僕に恋してもらえるんじゃないかと思います」と語った。
今年の台北公演について「全力で盛り上げますし、1年ぶりに台北に戻れることは本当にうれしい」と話し、「今年もいちばん台北を盛り上げたアイドルになるつもり。皆さん待っていてください」と台湾のファンにメッセージを送った。
「“IDOL1ST KENTY” ASIA TOUR 2026」台北公演はZepp New Taipeiで8月29日、30日に開かれる。:2026年6月9日
- 【台湾あれこれ/桃園空港から淡水まで1時間 「淡江大橋」通るバスが正式運行開始/台湾–觀光-】
先月開通した北部・新北市の淡江大橋を経由する路線バス4路線の運行が11日、正式に始まった。淡水エリアから桃園市の桃園国際空港まで、約1時間でアクセスできるようになった。
運行が始まったのは、淡水区の淡海新市鎮(ニュータウン)から板橋区に向かう「988」、淡海新市鎮と桃園空港を結ぶ「989」、台北メトロ(MRT)淡水駅から八里区を経由し桃園空港に向かう「990」、淡水と八里を結ぶ「115」の4路線。
この日行われた記念式典で新北市の侯友宜(こうゆうぎ)市長は、淡水北部地域の公共交通が新たな時代に入ったとあいさつ。4週間の試験運行期間に集まった乗客や運行業者の意見を基に、交通局がルートや停留所の位置、ダイヤを調整したと説明した。:2026年6月11日