【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2026年10月第3週TOPICS
- 【林外交部長、台湾と中国との違いを強調 ポーランドで演説
-政治-】
(ワルシャワ中央社)林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は13日、ポーランドの「ワルシャワ・セキュリティー・フォーラム」で基調講演を行った。信頼や共通の価値観を核とする「台湾モデル」と、欧州市場の支配や中国への依存度の高まりをたくらむ「中国モデル」との違いを指摘し、欧州の再工業化や戦略的自律の実現に寄与するのは台湾だとアピールした。
この日「台湾モデル-欧州の再工業化における信頼できるパートナー」をテーマに演説した林氏。中国が潤沢な補助金を通じ自国の産業を武器化し欧州の製造業とサプライチェーン(供給網)の安全を脅かす「中国ショック2.0」に触れるとともに、欧州が独自に人工知能(AI)を発展させる「技術主権」を確保しなければならないと訴えた。
また戦略的自律は孤立ではなく、パートナーを選ぶ自由を持つことだとし、台湾積体電路製造(TSMC)の対ドイツ投資や鴻海(ホンハイ)の対フランス投資は、台湾が産業の空洞化ではなく産業の高度化に欧州と共に取り組む決意の表れだと述べた。
フォーラムは12、13両日に開かれ、90を超える国・地域から3000人以上が集まった。林氏の他、米国の元陸軍大将で北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍最高司令官を務めたウェズリー・クラーク氏やリトアニアのドビレ・シャカリエネ前国防相らも登壇し、地域間の軍事的脅威や民主主義の強靭(きょうじん)性について意見交換した。:2026年10月14日
- 【昆虫標本2万5千点超 日本人男性、台湾の博物館に寄贈 絶滅したとみられるキアゲハも–社会 -】
(台中中央社)昆虫標本収集家の日本人男性が15日、中部・台中市の国立自然科学博物館に、自身が集めた昆虫標本2万5千点超を寄贈した。台湾ではすでに絶滅した可能性があると専門家が推測するキアゲハの標本も含まれている。
寄贈したのは、幼少期から昆虫に親しみ、かつては出版社に勤務し、児童向け昆虫図鑑の編集に携わっていた沼田康夫さん。これまでに100回以上、海外での昆虫採集を行ったことがある。台湾とは、1973年に博物学者の王生鏗さんと山の森で調査をしたのをきっかけに深いつながりがあり、同館には2015年から標本を寄贈している。15日には記念式典が開かれ、黄文山館長から感謝状が贈られた。
沼田さんは、10年に王さん家族が採集した標本を同館に寄贈した際にも台湾を訪れ、厳格で専門的な収蔵環境や学術的な品質管理を目にし、自身のコレクションの寄贈を決めたという。
黄館長は、国境を越えた寄贈は同館の専門性に対する信頼を示すとともに、台湾と日本が半世紀にわたり育んできた昆虫を通じた交流の証しでもあると説明。台湾や日本、東南アジアの昆虫の多様性や分類研究の重要な基礎がより充実すると語った。
同館によると、今回寄贈されたのはチョウやガなどのチョウ目の他、甲虫類やハチ、トンボ、カマキリ、セミなども含まれる。採集地は台湾、日本、中国、タイ、ラオス、インドネシア、南米など24カ国・地域に及ぶ。いずれの標本にも採集データが詳しく記録され、状態も良好だという。分類や生物多様性の研究に加え、防疫や検疫、展示、教育、科学普及などでさまざまな価値があるとしている。
標本には、1986年に現在の台中市の徳基から谷関までの一帯で採集されたキアゲハが含まれる。また、16カ国・地域で採集された2859点のドクガ亜科の標本のうち、632点は日本で採集され、日本に生息するドクガ類の約9割を網羅しているという。同館では今後、寄贈された標本を展示などに活用する方針を示している。:2026年10月16日
- 【国際切手展、来月台北で 中華郵政、特別切手発行へ 故宮の名画やポケモンも/台湾-文化-】
(台北中央社)国際切手展「台北2026世界郵展」が11月20日から6日間、台北世界貿易センターで開催される。中華郵政は同展期間中、故宮博物院に収蔵されている名画や人気ゲーム「ポケットモンスター」をテーマにした特別切手を発行し、幅広い世代に切手収集の魅力をアピールする。
同展は国際郵趣連盟(FIP)の認定を受けて、中華郵政と郵趣団体の中華集郵団体連合会が主催する。
同会の陳友安・名誉理事長によれば、イベントには90を超える国・地域から郵便事業者や郵趣家が参加し、貴重なコレクションを展示する。約100のブースが設置される予定で、国内外の参加者の交流を促し、郵趣文化の多様さを発信するという。
初日には、同展の開催を記念した切手が発行される。同展期間中には、故宮博物院に収蔵されている清朝時代の絵画「猫竹図」やポケモンのカードゲームをイメージした小型シートの発行も予定されている。
陳氏は、切手の収集は趣味から始められるとし、最初から専門知識を身に付ける必要はないと指摘。好きなキャラクターから入り、徐々にデザインや文化、コレクション価値について興味を広げていけばと提言した。
中華郵政は、同展は国際交流や郵趣の推進に加え、中華郵政の設立130周年を祝う意義も持つと説明。多様な展示品や特色ある郵便グッズ、会場の設計を通じ、より若い層や広い層に切手の魅力を知ってもらいたいとした。:2026年10月15日
- 【日本時代建設の旧「庄長官舎」、修復終え供用開始 交流や文化伝承の拠点に/台湾・台南–観光-】
(台南中央社)日本統治時代の1941(昭和16)年に現在の南部・台南市竜崎区に建設された同市の歴史建築「旧竜崎庄長官舎」が、約3年にわたる修復作業を終え、8日に供用を開始した。今後、地域住民の交流や文化伝承、観光客が竜崎を知るための重要拠点として活用される。
庄は日本統治時代の台湾にあった行政単位の一つ。修復には3500万台湾元(約1億7200万円)が投じられた。同日に行われた看板除幕式に出席した姜淋煌(きょうりんこう)副市長は、歴史建築の保存と活用を通じて地方文化の特徴を受け継ぎ、竜崎地域の発展の新たなきっかけになればと期待を示した。
また、竜崎は周辺地域の中でも繁栄していた集落だとした上で、豊かな自然景観と文化資産を生かし、近隣の竹炭故事館や庄長官舎、周辺の観光スポットと組み合わせることで、より多くの人が竜崎を訪れるようにしたいと語った。
台南市政府は、修復工事では日本の木造建築の特徴を残し、建物内部の空間も修復したと説明。今後は施設を活用し、地域の文化や観光資源を結び付け、さらに多くの人に歴史風情を感じてもらうことを目指すとした。
また、今後は運営を外部に委託し、歴史展示や街歩き学習、文化・芸術公演など多様な用途での活用を計画している。地元のコミュニティーや文化関係者、地域の特色ある資源と連携して展示や交流イベントを開き、古い建物に地域の生活を再び溶け込ませたいとしている。:2026年10月13日
- 【ツェン・ジンホア、台湾らしい「音」に注目 シンシン アンド ザ マウス、16日公開–芸能スポーツ -】
(台北中央社)台日合作映画「シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE」(鼠一般的你)が台湾で16日に公開されるのを前に、プレミア上映会が13日、台北市内で行われ、主要キャストの岸井ゆきのとツェン・ジンホア(曽敬驊)、真壁幸紀監督が登場した。ジンホアは、台北の街中を走るトラックから流れる「網戸修理、ガラス交換」の宣伝アナウンスなどが作品中で聞こえることに触れ、台湾らしさをたっぷりと感じることができるとアピールした。
同作は吉本ばなな原作の同名短編小説を台日合作で映画化した。全編の8割以上が台北で撮影され、超高層ビル「台北101」や迪化街、ライブハウス「河岸留言」など台北の名所も登場する。
岸井と真壁監督は作品の宣伝のため、弾丸日程で訪台した。岸井は、台北での撮影時、ジンホアがアドリブで岸井の頭上に手をかざし、雨に濡れないようにしたエピソードを紹介。温かさを感じたと振り返り、このシーンは作品の中でも印象的な場面になったと話した。:2026年10月14日