【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2025年1月第1週TOPICS
【 総統府前で元日の国旗掲揚式 頼清徳総統、市民らと共に国歌斉唱/台湾 -政治- 】
(台北中央社)台北市の総統府前で1日午前5時から、元日恒例の国旗掲揚式が行われた。頼清徳(らいせいとく)総統や蕭美琴(しょうびきん)副総統は中華民国国旗を手に、集まった人々と共に国歌を斉唱した。
今年の式典は中華民国工業区廠商(メーカー)連合総会が「台湾のスマート製造、未来へまい進」をテーマに実施。台湾で働くインドネシア人労働者によるメタルコアバンド「JUBAH HITAM」(黒袍楽隊)や、新竹科学園区(サイエンスパーク)のエンジニアによる「ミスター・リサイクル・バンド」(回収先生)によるパフォーマンスも披露された。国歌斉唱は製造業界各社の董事長(会長)らがリードした。
式には卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)や韓国瑜(かんこくゆ)立法院長(国会議長)、潘孟安(はんもうあん)総統府秘書長、蔣万安(しょうばんあん)台北市長らも出席した。式典後には与党・民進党の頼氏と野党・国民党の韓氏が握手する場面もあった。:2025年1月1日
【プレミア12/500元紙幣の図柄、プレミア12台湾代表に変更へ 頼総統が約束–社会-】
(台北中央社)野球の国際大会「プレミア12」で昨年優勝した台湾代表チームの雄姿が、500台湾元(約2400円)紙幣の新たな図柄になる見込みとなった。野球ファンとして知られる頼清徳(らいせいとく)総統が昨年12月31日、現行の図柄からの変更を約束した。
現行の500元紙幣には、表面に少年野球チームの姿が描かれているが、プレミア12の優勝以降、インターネット上などで図柄の変更を求める声が上がっていた。
頼総統はこの日、台北市の台湾博物館で行われたプレミア12台湾代表の功績を紹介する特別展の開幕式典に出席。「プレーを通じて世界に台湾の精神を伝えた。総統として誇りに思う」と語った。図柄の変更については「実現させる」とし、新紙幣発行前に記念硬貨を発行することについても「必ずやる」と述べた。
これを受け、台湾プロ野球リーグ、中華職業棒球大聯盟(CPBL)の蔡其昌会長は「驚いた」としながらも、頼総統の野球に対する支持に感謝を示した。また台湾代表メンバーの1人、曽頌恩選手は「台湾人が日常生活で使うお金に登場できるのは変わった体験だ」と喜び、「今後新札への両替は500元紙幣だけにする」と笑った。
台湾で紙幣を発行する中央銀行は、慎重に計画を立てているとし、具体的な結論が出れば報告するとコメントした。:2025年1月1日
【台湾で年越し映画上映会 ツァイ・ミンリャン監督や主演俳優らも観賞–文化-】
(台北中央社)映画観賞しながら新年を迎えるイベントが、昨年12月31日から今年1月1日にかけて台北市内の公園で開催された。会場には多くの観客やこの日上映された1994年公開の映画「愛情万歳」のツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督や主演俳優のヤン・グイメイ(楊貴媚)さんらが集まり、作品を楽しんだ。
イベントは国家電影・視聴文化センターなどが協力して開催された。愛情万歳は1990年代の台北に生きる人の孤独や生活のむなしさを描き、映画の祭典「ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奬)で監督賞、作品賞、録音賞を受賞した名作として知られる。
ツァイ監督は報道陣の取材に、公開から長い年月がたったにもかかわらず、作品を覚えてもらっていることに驚き、感動したと語った。:2025年1月1日
【行くべきアジアの旅行先8カ所に「台南」=英タイムアウト誌 台湾で唯一リスト入り–観光-】
(台南中央社)英国のタイムアウト誌が昨年12月に発表した「旅行専門家が選ぶ2025年に訪れるべきアジアの旅行先」で、南部・台南がリストアップされた8カ所のうちの一つに選ばれた。台湾の都市として唯一リスト入りした。台南市政府が1日、報道資料で伝えた。
同誌は台南について、歴史やグルメ、温暖な気候がそろった台湾最古の都市であり、最先端のアートやおしゃれなバーもあるとした。また豆乳が原料のスイーツ「豆花」を必ず食べるべき一品と紹介。多くの史跡がある中でも、日本統治時代の倉庫にガジュマルの根が絡みついた「安平樹屋」に勝るものはないとして訪問を勧めた。
市は、旅行誌「ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー」や米CNNが23~24年に発表した世界の訪れるべき場所でも、台南が台湾から唯一選ばれたと言及。黄偉哲(こういてつ)市長は報道資料を通じ、選出は台南人共通の栄光であり、市として今後もインバウンド集客に力を注いでいくとした。
日本からは大阪がリスト入りした。:2025年1月2日
【日本のガールズグループ「@onefive」、台南で初の海外公演 市長が歓迎/台湾–芸能スポーツ -】
(台南中央社)日本の4人組ガールズグループ「@onefive」(ワンファイブ)が、31日から1月1日にかけて南部・台南市で行われる年越しイベント「台南好young跨年晚会」に出演する。海外でのステージは初めて。メンバーは30日、市内のホテルで黄偉哲(こういてつ)市長の歓迎を受け、共にイベントのPRを行った。
訪台前にグルメを食べ尽くしたいと語っていたメンバーらの思いに応え、黄市長はグアバやドラゴンフルーツ、オレンジ、ナツメといった果物や伝統的な焼き菓子などを準備してもてなした。甘じょっぱいタレをつける台南独特のトマトの食べ方も紹介した。
メンバーらは、数万人の観衆の前でパフォーマンスするのは緊張と楽しみが入り交じっているとコメント。今年4月に発売されたアルバムに収録されている楽曲「OZGi」には「お辞儀」の動作を取り入れたダンスがあると紹介し、イベントで観衆らと共に踊れたらと期待を寄せた。
イベントは同市政府永華市政センター西側広場で午後6時に始まり、4時間半にわたって約20組のアーティストが歌やダンスを披露する。韓国のアイドルグループ「2PM」のジュノも出演を予定している。:2025年1月6日