【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2026年2月第2週TOPICS
- 【頼清徳総統、台湾の次は「日本やフィリピン」 AFPインタビュー、中国の脅威に言及-政治-】
(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は12日までに、台北市の総統府でフランス通信(AFP)のインタビューに応じた。中国が仮に台湾を併呑(へいどん)した場合、中国の拡張主義的な野心はとどまらず、次に脅威にさらされるのは日本やフィリピン、インド太平洋地域の他の国々となり、最終的には米大陸や欧州にも影響が及ぶと話した。
頼総統が海外通信社のインタビューに応じるのは、2024年の就任以来初めて。インタビューの内容は12日に報じられた他、総統府のウェブサイトでも公開された。
中国の習近平国家主席が今月、米国に対し、台湾への武器売却について慎重に対処するよう求めたと報じられている。これに関連して頼総統は、米国は今後も台湾を支持するとし、台湾を中国との協議におけるカードにする必要はないと述べた。
中国軍の幹部が失脚したことに関しては、通常とは異なる状況であるのは確かだとした上で、台湾が着実に準備を行う必要性に変わりはないとの考えを示した。
▽ 頼総統、「三つの事実」世界の人々に伝える
頼総統はまた、インタビューを通じて台湾問題に関心を持つ世界の人々に「三つの事実」を知ってもらいたいとし、1点目として、中華民国は中華人民共和国と互いに隷属しておらず、台湾は中華人民共和国には属していないことを挙げた。中華人民共和国に台湾を併呑する権力はないと述べた。
2点目として、台湾は38年も続いた戒厳令時代を経験しており、その間、人々はさまざまな犠牲や多大な苦労を経て、専制独裁から現在の民主主義の時代へと歩んできたと説明。このため、台湾の人々が国家主権を守り、民主主義と自由の体制を維持することは、共産主義中国への挑発とは見なされるべきでないと訴えた。
3点目は、仮に台湾が中国に併呑された場合、中国は拡張主義の歩みを止めずにむしろエスカレートさせることだと言及。インド太平洋地域の平和と安定に影響を及ぼし、ルールに基づく国際秩序を変えることになると語った。:2026年2月12日
- 【台湾あれこれ/ 医療機器メーカーの創業者、故郷の人々に「お年玉」 総額約3500万円/台湾–社会-】
- 南部・屏東県枋山郷で11日、住民への「お年玉」配布が始まった。旧正月(春節、今年は今月17日)を前に、同郷出身で医療機器メーカー「タイドック・テクノロジー」(泰博科技)を創業した陳朝旺(ちんちょうおう)さんが総額690万台湾元(約3500万円)を拠出し、郷公所(役場)が配布する。
- 同郷は人口約5000人。陳さんの出身地域の約1000人には一人当たり3000元(約1万5000円)、その他の地区の住民には同1000元(約5000円)が配布される。取り組みは配布金額や対象を変えながら、4年目を迎えた。
- 取材に応じた羅金良(らきんりょう)郷長は、2022年に就任した際、低所得世帯などの支援に当たって郷予算の不足分を補うのに民間の力を借りたいと考え、陳さんのいとこを通じて連絡を取ったところ、想定以上の支援を行ってくれたと言及。全住民へのお年玉配布の他、自宅を地域に寄付して利用できるようにしたり、バス1台を寄贈したりしてくれたと話した。
- 陳さんのいとこの鄭有徳さんは、マンゴー農家の家庭に生まれた陳さんは台湾大学の博士課程まで進んだと紹介。陳さん自身は控えめで、善行を公にしたがらない性格であるものの、鄭さんはこの出来事を広く伝え、多くの企業家が故郷のために貢献するよう促したいとの考えを示した。:2026年2月11日
- 【台北漫画・アニメフェス閉幕 50万5千人超来場/台湾–文化-】
(台北中央社)漫画やアニメの祭典「第14回台北国際コミック・アニメフェスティバル」(台北国際動漫節)が9日、5日間の会期を終えて閉幕した。主催者によれば、来場者数は延べ50万5000人を突破した。文化部(文化省)が若者に配布する文化消費用クーポンの対応ブース拡大に伴い、同クーポンの利用による売上高は前年を上回る見通しだという。
漫画・アニメの業界団体、中華動漫出版同業協進会が主催。協進会の高世椿秘書長は取材に対し、会期中の週末は寒さに見舞われたものの、大雨にはならなかったため、来場者数への影響はなかったと説明。特に初日と最終日は天候に恵まれ、多くの人が来場したと話した。
また、今年は文化部(文化省)が若者を対象に配布する、文化関連消費に使える電子クーポン「カルチャーポイント」(文化幣、CP)の対象年齢が拡大されたことに加え、CPに対応するブースの増加もあり、CPによる売上高は昨年の2300万台湾元(約1億1300万円)を上回る見通しだとした。一部出展者からは、CPが売り上げを押し上げた影響で、全体の売上高も前年比で10~15%程度伸びる見通しだとの報告があったという。
同フェスは5日から南港展覧館1館で開かれた。期間中には日本から声優らが相次いで訪台し、テレビアニメ「その着せ替え人形は恋をする」から直田姫奈さん、「貴族転生~恵まれた生まれから最強の力を得る~」から奈波果林さんと宮下早紀さん、「薬屋のひとりごと」から悠木碧さんがステージイベントに登場した。:2026年2月10日
- 【台北ランタンフェス、「トランスフォーマー」とコラボ 大型装置がお目見え/台湾–観光-】
(台北中央社)台北市政府観光伝播局は、25日に開幕する「2026台北ランタンフェスティバル」(台北灯会)で、世界的に知られるコンテンツ「トランスフォーマー」とコラボレーションする。花博公園の会場には人気キャラクター「オプティマスプライム」をかたどった高さ約10メートルの大型装置がお目見えする。
今年は西門エリアと花博公園エリアの2会場で開催。花博公園エリアに設置される「オプティマスプライム」の大型装置では光の演出も行われ、没入型の体験を来場者に届ける。同エリアには「バンブルビー」や「メガトロン」をデザインした作品も登場する。
同フェスで配布するミニランタンにもオプティマスプライムのデザインを採用。3月1日から3日まで、両会場で数量限定で配布する。同1日と2日には、市内12カ所の指定場所での配布も予定している。
同フェスは3月15日まで。:2026年2月10日
- 【「陽光女子合唱団」、台湾映画歴代興収1位に肉薄 出演のジュディ・オングが喜び–芸能スポーツ -】
(台北中央社)台湾映画「陽光女子合唱団」が大ヒットを記録している。興行収入は11日までに5億台湾元(約24億円)を超え、国産映画として歴代興収1位の「海角七号 君想う、国境の南」(5億3435万元)に迫っている。同作に主要キャストの一人として出演する歌手のジュディ・オング(翁倩玉)は12日、取材に対し、興収1億元(約4億9000万円)を突破した時点で「すでに目まいがした」と驚きと喜びが入り混じった気持ちを明かした。
同作は台湾で昨年12月31日に公開された。刑務所で幼い子供を育てる受刑者の女性が、離れ離れになる子供を喜ばせようと、受刑者の仲間たちと合唱団を組む—という物語。韓国映画「ハーモニー 心をつなぐ歌」をリメークした。初週の興収は1000万元(約4900万円)余りにとどまったが、「泣ける映画」として口コミが広がり、興収の伸びが爆発的に加速。興収1億元までは約20日かかったが、そこから3億元(約14億7000万円)突破まではわずか9日で達成した。
ウェイ・ダーション(魏徳聖)監督の「海角七号」は2008年の公開以来、17年余りにわたって興収首位を維持してきた。「陽光女子~」は現在でも多くの上映回が組まれており、近日中に記録を塗り替えるとみられている。
ジュディは、日本ではリアルタイムで興行収入を追うことができず、ギャビン・リン(林孝謙)監督からのメッセージを受け取った際も最初は0がいくつ並んでいるのか分からなかったと告白。それが「1億」だと気づくと「目まいがした」と明かした。興収があまり伸びていなかった公開初期には心から祈りをささげていたという。
同作を通じ、自身が実は俳優としてデビューしたことを多くの人が思い出してくれたことはうれしいと話し、日本でも台湾の観客から「玉英おばあちゃん」(同作での役名)と認識されたと語った。:2026年2月13日