【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2026年3月第1週TOPICS
- 【頼総統、山東元参議院議長と面会 台日協力深化に期待/台湾-政治-】
(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は4日、昨年政界を引退した山東昭子元参議院議長と面会し、台湾がAI(人工知能)や半導体産業の中心地であること、日本が半導体の材料や設備、精密機械産業などで強みがあることに触れ、台日の協力を深めれば相互利益の関係を築けると信じていると語った。
総統府の報道資料によると、頼総統は山東氏が長年にわたり台日関係の促進に尽力し、複数回にわたり台湾を支持する決議案を可決させたことに感謝の意を伝えたという。
また、台湾と日本は近年、権威主義の拡張や、武力攻撃には至らない範囲で現状変更を試みるグレーゾーン作戦、認知戦など地域安全保障に関する厳しい課題に直面していると指摘。その上で、高市首相は就任以来、さまざまな国際的な場で台湾海峡の平和と安定を重視する姿勢を表明しており、先月発足した第2次高市内閣も引き続きインド太平洋地域の平和に大きな貢献をもたらすだろうと語った。
さらに、昨年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、高市首相が台湾から総統特使として出席した林信義(りんしんぎ)総統府資政(顧問)と会談した際、重要技術分野で協力や交流を強化することで合意したのに言及。台湾は積極的に取り組むとした。
山東氏は、世界情勢がどんなに変化しようとも、日台間の深い友情は変わらないと強調。日台は自然災害の脅威に向き合っており、日本で大きな災害が起きた時に、台湾社会は迅速に温かい支援を差し伸べてくれているとして、日本国民は深く感謝していると話し、今後も台湾を愛する気持ちで日台交流を推進し、友好関係を深めたいと意欲を示した。:2026年3月5日
- 【花蓮県豊浜郷、北海道えりも町と友好交流協定 多元的な交流推進へ/台湾–社会-】
- (花蓮中央社)東部・花蓮県豊浜郷は4日、北海道えりも町と友好交流協定を結んだ。双方は今後、相互信頼と尊重を基に、多元的な協力と交流を推進するとしている。
- 協定は台北駐日経済文化代表処札幌分処(領事館に相当)の後押しで実現。この日はオンライン形式で調印式が開かれ、邱福順郷長と大西正紀町長、李逸洋(りいつよう)駐日代表(大使に相当)、札幌分処の粘信士(ねんしんし)処長(総領事に相当)らが出席した。
- 李代表は、豊浜郷とえりも町はいずれも太平洋に面し、自然景観や観光、漁業などの面で多くの共通点があると指摘。協定の締結を通じて経済や文化、観光、教育、スポーツなどの分野での協力と交流が進み、台日の地方のつながりが深まると述べた。邱郷長は豊浜郷について、雄大な東海岸の景観を有し、複数の台湾原住民(先住民)族の文化が交わる重要な地域だと強調。えりも町とは共に海に面し、自然資源や地元の文化を大切にしていることに触れ、協定の締結は双方の友好関係の始まりを象徴するものだと語った。
- 協定では、相互理解や協力の促進、観光発展、文化交流、特産品のPRなどを推進し、経済的な相互利益の創出を目指す。また青少年交流による次世代の相互理解や、相互訪問による友好関係の深化を通じて、地方の発展や繁栄につなげる方針。
- 豊浜郷公所(役場)は、台日地方交流の重要な成果の象徴であるだけでなく、将来の文化や観光、産業協力の良好な基礎を築くものだとし、地方の持続可能な発展に共同で取り組みたいとしている。:2026年3月5日
- 【台湾の漫画家、南南日さんに「優秀賞」 外務省主催の日本国際漫画賞、東京で授賞式–文化-】
- (東京中央社)日本の外務省が主催する「第19回日本国際漫画賞」の授賞式が4日、東京都内で行われた。「アミ族の台所」(Mararum:山間料理人)で優秀賞に選ばれた台湾の漫画家、南南日さんが出席し、茂木敏充外務大臣と、審査委員長を務めた漫画家の里中満智子さんから賞状と盾を受け取った。
作品の舞台は第2次世界大戦中の東部・花蓮。料理が得意な台湾原住民(先住民)族アミ族の少女が、日本人家庭で使用人として働く姿を描く。少女は地元の食材と民族の文化を生かして創作料理を次々と生み出し、日本人一家のふるさとへの思いを和らげていく。
授賞式であいさつした南南日さんは、作品はフィクションだが、物語のインスピレーションは自身が育った土地の人々の記憶から受けたものだと言及。貴重な記憶は日常生活のあらゆる場所に気づかれにくい形で存在しているものだとし、漫画というスタイルを通じて描写することを願って制作したと明かした。
台北駐日経済文化代表処の李逸洋(りいつよう)代表(大使に相当)も授賞式会場を訪問し、祝意を伝えた。
李氏は、「アミ族の台所」は台湾の多様なエスニックグループや文化が織りなす豊かさを示しているとコメント。自由の精神と多様な題材を兼ね備えた創作環境は、台湾文化における重要な特徴の一つだと述べた。
110の国と地域から738作品の応募があり、15作品が入賞した。最優秀賞はブラジルからの応募作が選ばれ、優秀賞は他に2作品が受賞した。台湾の狼七(Lang-Chi)さんが制作した「夜明け前の残響」(黎明前的回声)には奨励賞が贈られた他、葉明軒さんの「大仙術士 李白(8)」も入賞した。:2026年3月5日
- 【台湾糖業、英鉄道と交流 日本時代から残る糖業鉄道の車両も登場–観光-】
(嘉義中央社)サトウキビを運搬する糖業鉄道などを運営する台湾糖業(台糖)は7日、南部・嘉義県の蒜頭製糖工場蔗埕文化園区で、英ウェルシュプール・スランフェア鉄道(W&LLR)との交流イベントを開いた。会場には日本統治時代に導入され、最近修復された252号作業車も姿を見せ、ドイツ製の機関車とともに汽笛を鳴らすなどしてイベントを盛り上げた。
台糖とW&LLRは2005年、W&LLRが糖業鉄道の機関車を購入し、英国で動態保存したのをきっかけに交流が始まった。18年には英国から貸し出された蒸気機関車が台湾で展示され、双方は姉妹鉄道の覚書を結んだ。
台糖の呉明昌董事長(会長)は、今後も鉄道の保存や文化展示、観光推進などの面で交流と協力を深めたいと強調。糖業鉄道は単なる輸送機関ではなく、糖業の歴史と文化や世界の友情を結ぶ重要な役割を果たしていると語った。
台糖の関係者によると、252号作業車はかつて高官がサトウキビ畑を視察する際に利用された。当時の車体は木製だったが、2000年代に鋼鉄車体に更新された。数年前に走行できなくなったが、今回のイベントに合わせて約3カ月かけて修復され、本来の姿を取り戻した。
イベントには翁章梁(おうしょうりょう)嘉義県長も出席した。蒜頭製糖工場は故宮博物院南部院区などの複数の観光スポットにも隣接していることから、台湾のレジャー拠点にしたいとし、台糖による継続的な投資に期待を寄せた。
台糖はイベントについて、W&LLRとの友好関係だけでなく、文化の保存や経験の交流を強化したと説明。引き続き糖業鉄道の文化を世界に発信し、観光や地方の発展につなげたいとした。:2026年3月7日
- 【台湾・宜蘭の農水産品、誠品生活日本橋で販売 食品展「フーデックス」にも出展へ–経済 -】
(東京中央社)台湾発の複合型書店「誠品生活日本橋」(東京都中央区)で8日、宜蘭県産の農水産品の販売開始を発表する記者会見が開かれた。来月7日までの1カ月間、県産品の展示販売を行い、魅力を発信する。県は10日に都内で開幕するアジア最大級の食品・飲料展「フーデックスジャパン2026」にも出展する。
台湾北東部に位置し、三方を山に囲まれ、東側は太平洋に面する宜蘭県。特産であるネギをはじめ、コメや茶葉、サクラエビ、タチウオなど山と海の味覚を使った多様な加工品を県内の農会(農協)と漁会(漁協)が開発した。また、気軽に手に取ってもらえるよう小さめのパッケージを採用。日本人消費者の購入への心理的ハードルを下げる狙いがあるという。
誠品生活日本橋の運営を手掛ける有隣堂の松信健太郎社長は、誠品生活日本橋は単なる小売店ではなく、商品やストーリーを通じて新しいライフスタイルを提案しているとした上で、今回の販売では商品紹介にとどまらず、宜蘭の自然環境や農産品の背景にある物語、生産者の思いを日本の消費者へ伝えたいとの考えを示した。
宜蘭県政府農業処の李新泰処長は、今回の企画には県内の多くの農会、漁会が参加していると紹介。産地との連携を通じて、優れた県産の農水産品を日本の消費者に届けられればと語った。
李処長は、日本市場での長期的な展開への意欲も示した。県は、10~13日に東京ビックサイトで開かれるフーデックスジャパンで、より多くの県産品をPRし、新たな商機を探る方針だ。:2026年3月9日