【 高雄市大樹区と北海道大樹町が友好都市協定締結 地名が縁 】
台湾南部・高雄市大樹区と北海道大樹町が9月1日、姉妹および友好交流関係を締結した。双方は今後、経済や文化、教育面で交流を深めるとしている。両自治体は同じ名前が縁で約7年前から民間レベルで交流を開始。後に交流の輪は行政レベルにも及び、官民一体で台日交流を推進してきた。また、2014年4月には大樹町に日台親善協会が設立されたほか、今年5月にも同協会の福岡孝道会長他関係者が高雄市大樹区で観光・物産プロモーションを実施するなどしてつながりを深めてきていたところで、9月下旬には北海道大樹町交流イベントが企画されているとのこと。(2015/9/2)
【 日本製の空港線電車、車両基地に搬入へ 開業に向け前進 】
桃園メトロ(MRT)は9月2日、来春の開業を目指し建設中の空港線で使用される川崎重工業製の新型車両1編成4両が神戸港から台北港に到着したと発表した。今後桃園市内にある青埔車両基地に搬入され、開通に向けた各種試験が行われる予定。今回台湾に到着したのは各駅停車(普通車)用電車で、9月中旬と10月上旬にもそれぞれ1編成が陸揚げされる見通し。空港線は台北―環北(桃園市中壢区)間51キロを結ぶ新線で、台湾桃園国際空港を経由する。停車駅が少ない直行列車は台北―空港間を約35分で走行する予定。当初は今年末の開業を目指していたが、工事の遅れなどにより来春への延期が決まっている。(2015/9/3)
【 台湾・桃園市長が訪日 岸信夫衆議院議員らと面会 】
台湾の空の玄関・桃園国際空港を擁する桃園市の鄭文燦市長が9月3日から11日までの日程で来日する。鄭市長は森喜朗元首相や岸信夫衆議院議員らと面会するほか、東京、千葉、埼玉、横浜、沖縄などを訪れ、都市交流の強化を図る。まず9月3日、「日本・台湾経済文化交流を促進する若手議員の会」の会長である岸信夫衆議院議員の下を訪れた鄭市長は、トヨタ・日産といった大企業が同市に進出している点、また同市が日本統治時代の建築物の保存に力を尽くしている点等を強調。日本との結びつきの強さをと今後の交流の更なる発展に期待を示した。一方、「知台派」の岸議員は鄭市長の来訪を歓迎し、会談後に桃園市側から送られた桃園企業製の小型ロボットを見て大いに喜んでいたとのこと。(2015/9/4)
【 台湾の大学院生、日本のイラストコンペでグランプリ 348作品の中から 】
中部・台中市の亜洲大学大学院に在籍する劉経緯さんが日本イラストレーター協会主催のイラストコンペティションで最高賞のグランプリを獲得した。受賞作品は年末までに絵本として台湾で出版されるほか、東京でも展示が行われる。グランプリを獲得したのは劉さんの作品シリーズ「ザ・リトル・バッグ」(包包流浪記)の中から出展した5点。世界各地の174人から応募された348作品の中から選ばれた。劉さんによると作品はバッグが自分で放浪する物語を描いたという。イラストには漢字や台北の街並みなどの要素が取り入れられている。審査員を務めたイラストレーターの中山けーしょーさんは「圧倒的な存在感、空気感、物語性。グランプリにふさわしい作品だと思います」と絶賛した。(2015/9/2)
【 台湾・台北市消防局救助隊、東京の防災訓練に参加 9年連続 】
台北市消防局救助隊の6人は9月1日、東京都と立川市が実施した総合防災訓練に参加し、要救助者の救出訓練などを行った。同市が同訓練に参加するのは9年連続。東京が大地震に見舞われたと想定し、新北市消防局と合同で作業にあたった。関係者によると、訓練後には安倍晋三首相と舛添要一東京都知事から感謝の言葉が送られたという。新北市では9月16、17日に災害関連の国際シンポジウムを行い、その一環として72時間連続の災害救助訓練を実施する予定。日本と韓国の関係者も出席し、他国の都市との連携、協力関係を強化したい考えだ。(2015/9/2)
【 観光局の「台湾観光バス」に日本語の音声ガイド導入 無料WiFiも 】
交通部観光局が旅行業者と提携し、個人旅行者向けに提供している旅行サービス「台湾観光バス」にこのほど、日本語、中国語、英語、韓国語の音声ガイドと無料の公衆無線LAN「WiFi」(ワイファイ)が導入された。同局はサービスの向上によって旅行者に台湾の風土や人情をより身近に感じてもらいたいとしている。各座席にはタブレット端末が設置され、旅行者はニーズに応じて近隣の観光スポットや観光に関する情報を検索できるとのこと。また、運行路線は計100本に上っている他、利用者数は累計で185万人を超えており、そのうち外国人旅行者の割合は6割近くに達している。(2015/9/3)
【 台湾・台北で日本の「ソーシャルデザイン」を紹介 新たな街づくりの参考に 】
デザインを通じて社会的問題を解決する「ソーシャルデザイン」の日本における代表例を紹介する展覧会「社会思維-社会を救うデザイン」が9月3日、台北市内で開幕した。同展は同市で来年開催される「ワールド・デザイン・キャピタル台北2016」の一環として行われるもので、同市政府文化局が主催。同局の田瑋副局長はデザインは人々に感動を与え、人々の間にある問題を解決できるものだとした上で、デザインの力で新たな台北の街を作りたいと意気込みを示した。開催は9月23日まで。(2015/9/3)
【 台湾に残る日本式地名、一部は戦後に台湾人が作ったもの 】
過去、台湾が日本の統治を50年に渡り受けていた中で、多くの地名に日本語の名残があることはよく知られているが、このほど一部の「日本風」の地名が戦後台湾人につけられたとの発表がなされ、話題を呼んでいる。これを指摘したのは台湾・中山大学の葉高華準教授。長期にわたり地図と統計から社会現象を分析してきている同氏が挙げたのは屏東県の「春日郷」や同県の「青葉村」で、戦後に命名されたこれらの地名は同地の原住民の言葉である「カスガ」や「アヲバ」に日本語風の漢字があてられたと考えられるとのこと。台湾を訪れる日本人観光客数が年々増大している今、こういった地名の「物語」を人々が知っていれば一層台湾旅行に味わいが生まれてくるのではないだろうか。(2015/9/4)
【 台湾・台中の学校で台湾映画の巡回上映会 関心の向上ねらう 】
台中市政府新聞局が同市内の小学校・中学校・高校と計23校で9月9日から11月30日まで台湾映画の巡回上映会を開催する。主に台湾の若者に台湾映画への関心を持ってもらうことがねらいで、上映会では「KANO」や「等一個人咖啡」など作品19本が上映されるほか、映画監督のリン・チェンシェン(林正盛)さんやリー・ガン(李崗)さんなど映画関係者を招いた座談会も行われるとのこと。同市政府で開かれた記者会見に出席した潘文忠副市長は、林佳龍市長が台湾映画の推進に力を入れており、約21億台湾元(約77億円)を投じて映画関連施設の建設計画を進めていることに触れた上で、今年設置予定の映像発展基金会などを通じて映画監督らをより強力に支援していく考えを示した。(2015/9/5)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2016台北国際スポーツ用品展 】
2016年3月2日より4日間、台北世界貿易センター第1、3ホールにて台北国際スポーツ用品展が開催される。中華民國対外貿易発展協会の主催。出展品目はスポーツジム器材、アウトドア用品、球技関連商品など多岐にわたっている。尚、一般に開放されるのは5日のみで、その他3日間は企業の参観となる。より詳しい情報は見本市HP(英語)、及び別途添付ファイルまで。
公式HP :http://www.taispo.com.tw/en_US/show/info.html?id=3636804A60D73D5FD0636733C6861689&sFuncID=3636804A60D73D5FD0636733C6861689