【 台湾のビジネス環境、世界11位 「電力供給」では世界2位に 】
世界銀行は10月25日、ビジネスのしやすさを格付けした2017年版ビジネス環境報告書を発表した。それによると台湾は190カ国・地域中11位、アジア太平洋5位になったことが分かった。1位はニュージーランド、2位はシンガポール、3位はデンマーク。香港、韓国がそれに続いた。日本は前年の32位から後退し34位。台湾は「電力供給」で世界2位、「建築許可取得」で世界3位と高評価を獲得。「契約履行」、「不動産登記」、「会社設立」、「投資家保護」などは前年より順位を上げた。ただ、「資金調達」や「貿易」ではそれぞれ世界62位、同68位となり、低評価となった。2013年に発表されたランキングでは世界18位だった台湾。翌年には19位となったが、2015年には11位に浮上していた。(2016/10/26)
【 先住民による自治に決意表明 台湾・花蓮の集落で伝統儀式 】
台湾東部・花蓮県秀林郷銅門村で10月26日、同地に住む台湾原住民(先住民)タロコ族の住民らが、自治への決意を表明する伝統的な儀式を執り行い、のろしが上げられるなどした。関係者によると、10年近くにおよぶ調査の結果、同23日に同地が古くからタロコ族によって支配されてきた「伝統領域」であることが集落の会議で認められたという。蔡英文総統は今年8月、過去の原住民に対する不公平な扱いについて政府を代表して謝罪。原住民による自治などの課題について解決を目指す考えを示しており、関係者らは今回の結果を政府にも理解してもらいたい考え。地元の女性は、将来的には集落の人々によって土地を管理・利用したいとし、原住民族委員会にも意見の尊重を求めるとしている。(2016/10/26)
【 林全行政院長が台湾の経済振興策につき発言 「新南向政策」に意欲 】
林全行政院長(首相)は10月24日、中華民国工商協進会(日本の経団連に相当)の朝食会に出席し、グローバルな投資機会増加のため、産業の国際競争力などを強化する方針を強調した。林院長は、台湾の現状として、国際的な景気低迷を受け輸出が苦境に立たされているとした。この点、今年5月の蔡英文政権発足後、ASEAN・南アジアとの連携による経済振興を念頭に強く推進している「新南向政策」、安定的成長を狙う中国大陸との経済連携等につき言及した。また、同氏は交通インフラ建設、産学連携にも意欲を見せ、台湾が新たに経済的力強さを取り戻せるよう注力したい、と述べている。(2016/10/24)
【 東京が1番人気…台湾人の海外旅行先ランキング 2位は大阪 】
旅行検索サイトのスカイスキャナーが発表した2016年版「台湾の旅行者に人気の10都市」で、1位が東京となったことが分かった。2位は大阪で、根強い日本人気が裏付けられている。また、3位以下は、香港、ソウル、上海、沖縄、シンガポール、バンコク、マカオ、ロンドンとなっているが、ランクインした都市のほとんどに、台湾とを結ぶ格安航空会社(LCC)が就航しており、LCCの存在感の強さが窺える結果となっている。同社によると、東京と大阪では、LCCの運賃がフルサービスキャリアよりそれぞれ40%、49%も安くなっているという。(2016/10/26)
【 「KANO」の魏徳聖監督が新作発表 9年ぶりのラブストーリー 】
魏徳聖監督の最新作「52Hz, I Love You」(台湾で来年1月26日公開)の出演者が10月26日発表された。メインキャストはいずれも音楽バンドのボーカルで、「宇宙人」のシャオユー(小玉)、「図騰楽団」のスミン(舒米恩)、「棉花糖」の小球、「小男孩」の米非ら。同作はウェイ監督にとって「海角七号 君想う、国境の南」以来9年ぶりとなる現代の生活を題材にした物語で、基本的にはラブストーリーとなるとのこと。ウェイ監督は、バンドのボーカルは親しみやすく、常に多くの人と接する機会があると指摘。映画を見た人が、自分や友達を見ているような感覚を覚えるだろうと語った。(2016/10/1)
【 台湾で大注目のドラゴンフルーツ 防虫対策が望外の成果に 】
台湾南部・屏東県内である若者が手掛けたドラゴンフルーツが、その品質のよさで大きな注目を集めている。栽培を手掛けているのは、かつて高雄区農業改良場と民間企業で農機具の開発を担当していた謝孟翰氏。作物の栽培に興味を抱き、約5年前に友人の林勁廷さんと10ヘクタールの農地を借り、防虫効果を念頭にコーヒーかすを肥料として栽培を開始した。すると、収穫された果実は思いもよらず歯ごたえ・香りが格段に向上することが発覚。現在、この品種は「蜜宝」と呼ばれ、糖度も19度に達するブランド品となり、海外輸出への道筋もついている。謝氏は、若者が農業に取り組む際はきちんと方向性を見極め、高品質の商品を基礎に、販路の開拓と安定した商品の供給源を確保することが飛躍につながる、と力強く語っている。(2016/10/23)
【 日本初公開作品も 東京で台湾の短編映画上映会 】
台湾のショートフィルムを上映する「2016台湾未来映画週間」が東京の台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで10月22日から開かれている。同日行われたオープニングセレモニーには上映会を後援する東京国際映画祭のディレクター・ジェネラル、椎名保氏も出席し、イベントの継続に期待を示した。イベントは台湾の若手監督の作品を日本に紹介するため、台湾文化センターなどが開催。同23日、26日、28日に「Ms.バニラ」(好好小姐不自在)やアニメ映画「ハグ」(擁抱)など計25本が上映される予定で、その多くは日本初公開。代表処や文化部(文化省)は、イベントを通じて若手監督の成長を助け、将来的に国際映画祭の舞台に立てるようにしたいとしている。(2016/10/25)
【 台湾でも「君の名は。」旋風 興行収入成績で初登場1位 】
日本で社会現象を巻き起こしているアニメ映画「君の名は。」。その熱気は10月21日に一般公開が始まった台湾にも伝わり、先行上映会と初週(21~23日)の興行収入の合計が6400万台湾元(約2億1100万円)を超えた。先週の興行収入ランキングではトム・クルーズ主演の「ジャック・リーチャーNEVER GO BACK」を抑えて1位に躍り出た。配給元の東宝によると、日本で8月末に公開された同作は今月24日までに興行収入164億円を突破。宮崎駿監督作品「崖の上のポニョ」などを超えて、歴代9位に入っている。台湾では14~16日に一部の映画館で先行上映会を実施。日本でのブームを耳にした人々が映画館に足を運び、1350万元(約4500万円)の興行収入を記録するなど、ヒットの兆しを見せていた。(2016/10/25)
【 台新銀行、東京支店開設 中国大陸への進出にも光 】
台新金融控股(ホールディングス、HD)傘下の台新国際商業銀行は10月27日、東京に支店を開設した。経済協力開発機構(OECD)に加盟している日本に進出したことで、2年後と5年後には中国大陸でそれぞれ事務所開設と支店の開設申請が可能となる見込み。同行の海外支店開設は、香港、シンガポールに続いて3地点目。台新HDの呉東亮董事長(会長)は、海外市場進出の大きな布石になるとしたほか、地域化や国際化の重要な一里塚になると語った。東京支店では台湾系企業や華僑のほか、地元企業や多国籍企業に対しても一般融資や貿易融資などのサービスを提供する予定。また、今後はオーストラリア・ブリスベン、ベトナム・ロンアン、フィリピン・マニラへの支店開設に向け準備を進めるとしている。(2016/10/27)
【 ヒノキビレッジ…日本統治時代の街並み再現 観光名所に 】
嘉義市の中心部に軒を連ねる28棟の日本家屋群。「ヒノキビレッジ」と名付けられた同地に足を踏み入れると日本統治時代にタイムスリップしたかのような錯覚を覚える。その独特な雰囲気から、同地は映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」のロケ地にもなり、今では毎日多くの観光客でにぎわっている。阿里山など豊富な森林資源を擁する嘉義は、かつての日本統治時代に木材の一大集積地として発展しており、同地も元を辿れば台湾総督府営林局の木造宿舎群。これを、近年になり地域活性化のために地元自治体が修復、一般開放を始めたのが人気のきっかけだ。現地の風土に合わせた、通風向上の為の高床式建築、日差しを避けるための外廊下等、旧き良き時代の日本人の知恵にあふれた同地は、嘉義の長い歩みを今に伝える貴重な場所だ。(2016/10/27)
【 台湾ランタンフェス、中部・雲林で準備始まる 来年2月開催 】
中部・雲林県虎尾で10月26日、来年2月に開催される「台湾ランタンフェスティバル」(台湾灯会)の起工式が行われ、交通部(交通省)や同県政府の職員らがイベントの成功を祈った。台湾ランタンフェスは旧暦1月15日の元宵節に合わせて1990年から行われている恒例行事。来年は2月11日から19日まで、雲林県の虎尾と北港で開かれる。同県での開催は初めて。今回は「大地にやさしい」「多元文化」「灯会の故郷」がテーマで、同県政府の黄玉霜秘書長は、ランタンフェスを通じて雲林の素晴らしさを世界に見せたいと述べている。(2016/10/27)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2017年台北国際自転車展覧会 】
2017年3月22日(水)より4日間、台北南港展覧館などで「2017年台北国際自転車展覧会」が開催される。中華民国対外貿易発展協会の主催。出展品目は自転車、自転車部品、自転車アクセサリー、電動自転車など。詳しくは以下HP及び添付ファイル参照。
公式HP(英語):http://www.taipeicycle.com.tw/zh_TW/index.html