【 「世界のためになる」 国連本部前で台湾の加盟訴える集会 】
米ニューヨークの国連本部前で14日、台湾の加盟を訴える集会があった。台湾の市民活動団体や現地の華僑界などから数百人が集まり、台湾には国際社会に貢献できる力があるなどとして加盟の正当性をアピールした。国連安全保障理事会の常任理事国だった中華民国(台湾)は1971年、中華人民共和国の国連加盟を受け、脱退した。それ以来、中国は台湾の国連復帰を認めず、台湾の国際社会での活動を妨げてきた。これについて、台湾からこの日の集会に参加した市民活動団体「台湾連合国協進会」の蔡明憲理事長が、「国連加盟を願う台湾の民意を正視してほしい」とした上で、「台湾と中国は共に地域の安定や、世界の平和、人権のために戦うことができる」との考えを示した。会場に姿を現した中米ベリーズのヤング国連常任代表によると、台湾と外交関係を持つ同国は、今年もグテレス事務総長宛てに、台湾の国連機関参加を求める書簡を送っているという。ニューヨークの台湾人コミュニティーは毎年9月、台湾の国連加盟を訴えるキャンペーンを実施。今年は14日の集会のほか、関連の講座や美術展も予定されている。(2018/9/15)
【 欧州議会、中国による台湾への挑発阻止を呼び掛け 蔡総統が謝意 】
欧州議会が12日に採択した「欧中関係報告書」で、中国による台湾への軍事的挑発行為を阻止するよう、欧州連合(EU)とEU加盟国に呼び掛けた。これを受け、蔡英文総統は同日、ツイッターに「重要な問題に光を当ててくれた」と投稿し、謝意を示した。報告書では、「中華人民共和国が台湾海峡の平和と安定を脅かしている」と指摘した上で、両岸(台湾・中国)問題が、国際法に基づいて平和的に解決されるべきだと強調した。また、世界保健機関(WHO)など国際機関から台湾が排除され続けていることについては、「EUの利益にならない」として台湾を支持する姿勢を明らかにした。(2018/9/13)
【 台湾メーカーの製品、日本の業者から好評得る=東京ギフト・ショー 】
東京ビッグサイトで4~7日に開かれた「第86回東京インターナショナルギフト・ショー秋2018」には、台湾の業者20社が参加する台湾パビリオンが出展された。製品は日本のバイヤーから好評で、各ブースで商談が繰り広げられた。初出展の九寿実業(台中市)は珪藻土のマットなどを紹介。同社のブースには初日から多くのバイヤーが訪れた。担当者によると、ある顧客はもともとキッチンマットのみを注文する予定だったものの、新製品のバスマットを会場で実際に目にするとすぐに興味を示し、発注の詳細について商談が行われた。新たな顧客も開拓できたという。ギフト・ショーの会場では、2020年の東京五輪開催を前に、公式ライセンス製品を展示するブースも設けられた。台湾貿易センターは台湾の業者が東京五輪関連の商機をつかめるよう、11月1日に台北市内で大型調達イベントを開催。情報通信技術(ICT)やスポーツ用品、食品、ギフトなどの産業に着目し、日本からバイヤーを招待する。(2018/9/10)
【 大型ティラピアを海水で養殖 世界初 日本への輸出目指す 】
行政院(内閣)農業委員会水産試験所はこのほど、海水で養殖できる大型のティラピア(台湾鯛)の品種改良に成功した。大型ティラピアの海水での養殖成功は世界初。すでに南部・屏東県の業者に技術移転され、稚魚の繁殖が始まっている。来年半ば以降に台湾各地の店頭に並ぶ見通し。業者は、日本や韓国への輸出を目指すと意気込む。高級魚としてのイメージを確立させたいという。屏東県の養殖業者、聖鯛水産科技の黄壹聖さんによれば、水産試験所が技術の確立に要した時間は2年。淡水魚は通常、海水に耐えられる浸透圧調整ができないため、浸透圧の課題をクリアする必要があった。同所はすでに開発に成功していた、海水より低い25パーミルの塩分濃度の水中に適応できるティラピアの交配を繰り返すことで品種改良に成功した。淡水で養殖されるティラピアの稚魚の1尾当たりの相場は0.45台湾元(約1.62円)。黄さんは、海水ティラピアの稚魚を年間100万尾生産し、1尾5元(約17.98円)で取引することを目指す。台南市の養殖業者との提携がすでに決まっており、10万尾が成魚に育てられる見通しだという。(2018/9/10)
【 台湾の今を伝えるカルチャーイベント、東京で開催 22日から2日間 】
ライブイベントやマーケットを軸に台湾の今を伝えるカルチャーイベント「TAIWAN PLUS 2018 文化台湾」が、22、23両日に東京都内の上野恩賜公園で開催される。主催の中華文化総会は10日、台北市内で記者会見を開き、張鉄志副秘書長は「国際社会における台湾の立場は厳しい」とした上で、「文化を通じて台湾の名を輝かせたい」と意気込みを語った。ライブイベントは台湾一周というコンセプトで、台湾原住民(先住民)パイワン族のアバオ(阿爆)、プユマ族のサンブーイー(桑布伊)など、各地域や民族を代表するミュージシャン計6組が出演。異なる言語やスタイルによるパフォーマンスで台湾文化の奥深さや独特の地域文化を伝える。マーケットには台湾カルチャーを代表するブランドやご当地グルメを楽しめるキッチンカーなどが多数出店する。張氏は先日、PRのために日本を訪れた。その時に取材を受け、台湾の多民族文化があまりよく知られていないことが分かったと語り、今回のイベントで認識を深めてもらえればと期待を示した。TAIWAN PLUSは2020年の東京五輪を視野に、3年連続で開催される予定。(2018/9/12)
【 台東産の釈迦頭、初の日本輸出 5トン出荷 】
東部・台東県の特産、バンレイシが12日、日本に向けて5トン出荷された。同県産のバンレイシが日本に輸出されるのは初めて。台東地区農会(農協)の李建通総幹事は、日本への農産物の輸出には品質や包装、残留農薬などの面で厳格な条件が設けられているとし、この条件をクリアして無事輸出できたことに喜びを示した。形が仏像の頭に似ていることから「釈迦(しゃか)頭」の別名を持つバンレイシ。台東県内での栽培面積は5500ヘクタールに及ぶ。夏に旬を迎えるが、最盛期が過度に集中しているため、台湾内の市場飽和による価格崩落や売れ残りに悩まされており、海外市場の開拓が課題となっていた。近年は海外輸出の9割を中国向けが占めていたが、同会はリスク分散のため、その他の国の市場開拓にも尽力。今年5月と9月には米国に輸出された。(2018/9/12)
【 台湾中部の温泉地に星野リゾートの「星のや」 来年開業の見通し 】
中部・台中市の温泉地、谷関に来年、日本の星野リゾート(長野県軽井沢町)による和のリゾートホテル「星のやグーグァン」がオープンする見通し。台中市政府が12日、台北市内で記者会見を開いて発表した。星のやの海外出店は現在、昨年1月に開業した「星のやバリ」の1軒のみ。林佳龍市長は、同地は日本統治時代には明治温泉と呼ばれ、当時から非常に名高かったと紹介。台湾人だけでなく、より多くの日本人にも台中を訪れ、谷関温泉を楽しんでもらいたいと呼び掛けた。星野リゾートの星野佳路代表取締役社長によると、最初に谷関を訪れたときの第一印象は、非常に泉質が良いことと、水量が豊富であることだったという。ホテルは全50室で、館内にはスパや日本風の大浴場などが設けられる。来年1月に予約受け付けを開始し、同5~6月にオープンする予定。星野氏はまた、泉質で日本に劣らないだけでなく、富士山よりも高い山が多く、自然景観は豊富だと台湾を称賛。日本人観光客だけでなく、世界の人々にこの素晴らしさを伝え、台湾の観光地は台北だけでないことを知ってもらいたいと意気込みを語った。(2018/9/14)
【 ジャパン女子テニス、台湾の謝淑薇がシングルスV 】
テニスのジャパン女子オープンは16日、広島市内でシングルスの決勝が行われ、第2シードの謝淑薇(台湾)が、予選から勝ち上がったアマンダ・アニシモワ(米国)を6-2、6-2で下し、優勝。女子テニス協会(WTA)の大会で、6年ぶり3度目のシングルス優勝を手にした。ベテランの謝はこの日、17歳のアニシモワ相手に一歩も譲らず、終始優勢にゲームを進めた。17日付世界ランキングでは、40位から29位に躍進。30位以内に返り咲いたのは、2013年2月以来だという。(2018/9/17)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2019年台湾国際オートバイ見本市 】
2019年4月25日より4日間、台北南港第2展示ホールにて2019年台湾国際オートバイ見本市が開催される。中華民国対外貿易発展協会主催。台湾国際電動車両見本市も同時開催。出展品目はオートバイ、スクーター、エンジン、パーツ、アクセサリー、ノイズ・排ガス検査装置、メンテナンス装置等。詳しい情報は以下公式ウェブサイト参照。
HP : https://www.motorcycletaiwan.com.tw/ja_JP/index.html