【 第101代首相に岸田氏選出 外交部が祝意 ‐政治- 】
自民党の岸田文雄総裁が第101代首相に選ばれたのを受け、外交部(外務省)は10日、報道文を発表。岸田氏に「心からの祝意」を表するとともに、同氏が率いる新内閣と両国の友好、協力関係を深化し、インド太平洋地域の平和と安定、繁栄を共同で促進することに期待を寄せた。同部はまた、台湾の環太平洋経済連携協定(TPP)加入申請について日本が歓迎を表明したことや、6度にわたる台湾への新型コロナウイルスワクチン供与などに改めて感謝した。
中央社フォーカス台湾:2021年11月10日
【 蔡総統「台湾には意向も能力もある」 気候変動対策での協力訴え COP26 ‐政治- 】
英グラスコーで開催中の国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に合わせ、台湾代表団は7日、現地のホテルで「台湾デー」を開き、同条約関連の活動への台湾の参加に対する支持を呼び掛けた。蔡英文総統は事前録画したビデオメッセージであいさつし、「台湾には世界のパートナーと協力する意向も能力もある」と訴えた。同条約非加盟の台湾は関連のイベントには政治的要素を背景に「非政府組織オブザーバー」として参加しており、公式行事には出席できていない。そのため、台湾代表団団長を務める行政院(内閣)環境保護署の沈志修副署長によれば、台湾は「政府オブザーバー」としての参加を目指している。蔡総統はあいさつで、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を2050年までに実現させる目標がパリ協定で掲げられたのを念頭に、台湾はこの目標に向けて「世界と共に努力していく決意がある」と表明。実現のため、法改正に乗り出そうとしていることを説明した。その上で「台湾は世界的な気候危機に対応する行動に加えられるべきだ。いかなる国も単独ではこの危機を解決できない」と団結の重要性を強調した。
中央社フォーカス台湾:2021年11月8日
【 今年1~10月の輸出入額、ともに過去最高を更新 ‐経済- 】
今年1~10月の輸出入額が通年の過去最高を記録したことが8日に財政部(財務省)が公表した統計で分かった。輸出額は前年同期比30%増の3642億米ドル(約41兆円)、輸入額は同33.7%増の3103億8000万ドル(約35兆円)だった。また今年の年間輸出総額は初めて4000億ドル(約45兆円)を超え、伸び幅は過去11年間で最大となると見込まれている。同部統計処の蔡美娜処長は台湾の輸出が好調な背景には、世界経済が回復したことや新型コロナウイルス感染状況の落ち着きに伴う購買意欲の向上、新興ハイテク・デジタル転換による商機拡大があると分析。国際的な原材料価格の上昇によって輸出価格が押し上げられたことも寄与したとしている。10月の輸出額は、前年同月比24.6%増の401億4000万ドル(約4兆6800億円)だった。16カ月連続で前年同月実績を上回ったほか、初めて400億ドル(約4兆5200億円)を突破した。11月の輸出額については、前年同月より22%~26%上回る390億ドル(約4兆4000億円)から402億ドル(約4兆5400億円)の間になると予測されている。
中央社フォーカス台湾:2021年11月9日
【 TSMC、熊本と台湾・高雄に新工場 ともに24年生産開始へ ‐経済- 】
半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県と台湾南部・高雄市に新工場を建設することが分かった。いずれも2022年に着工し、24年の生産開始を目指す。同社が9日、明らかにした。熊本工場は、ソニーグループと共同で設立する子会社が運営し、回路線幅22ナノメートル(ナノは10億分の1)と28ナノメートルの半導体を、高雄工場は同7ナノメートルと28ナノメートルの半導体を製造する予定。熊本工場の当初投資額は約70億米ドル(約8000億円)。高雄工場の投資額は明らかにされていないが、同日の取締役会で承認された90億3644万ドル(約1兆205億円)の予算に工場の建設費が含まれるという。同社が日本に生産拠点を構えるのは今回が初めて。魏哲家総裁(CEO)は、ソニーの支援に感謝するとともに、新工場の建設をきっかけに日本の人材をより多く迎え入れればと喜んだ。
中央社フォーカス台湾:2021年11月9日
【 日本語で読める台湾書籍を紹介 台湾文化センター、小冊子を無料配布 ‐社会- 】
台湾の選りすぐりの書籍と作家を日本の読者に知ってもらおうと、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターは10日までに、日本語で読める台湾の書籍を紹介する小冊子「2021 TAIWAN BOOKSTAR」を発行した。同センターのほか、日本各地の90カ所の書店、台湾関連施設で無料配布される。小冊子を通じ、台湾文化への理解促進を図る。小冊子では「文学の夢」「南方生活」「台湾職人」の3つのテーマを設け、直近3年間で日本語翻訳版が出版済み、または出版予定の書籍計18冊を掲載。同センターの王淑芳センター長は、小冊子のタイトル「TAIWAN BOOKSTAR」は、台湾の作家がはるか彼方で輝く星のように人々を照らしているということをイメージして付けたと説明。日本の南の島国である台湾を日本の人々に知ってもらえればと話した。
中央社フォーカス台湾:2021年11月10日
【 王柏融、日ハムと契約延長で合意「本当に光栄」 ‐芸能スポーツ- 】
北海道日本ハムファイターズは7日、王柏融(ワン・ボーロン)外野手(28)と来季の契約延長で合意に達したと発表した。王は球団を通じてのコメントで「来季もファイターズの一員となれることは、本当に光栄です」と喜んだ。2019年度から3年契約で加入。2年目まではけがや不振に苦しめられたが、最終年だった今季は95試合に出場し、9本塁打、48打点と日ハム加入後最多をマークした。先月末、台湾への帰国が発表され、今後の去就が注目されていた。王は球団コメントで、「この球団で過ごした3年間は、何にも代えがたいものとなりました」と言及。最高のパフォーマンスを見せられるよう、万全な準備をすると意気込んだ。
中央社フォーカス台湾:2021年11月7日