習近平・中国国家主席が「台湾同胞に告げる書」発表40周年記念式典で述べた談話に対する我が国の立場

中国国家主席習近平氏が201912日に発表した、いわゆる「台湾同胞に告げる書」40周年の談話、その内容のポイントは次の通り:

  1. 中華民国を滅びるに企んでいる:台湾住民の意思に違反し、台湾に「一国二制度」を強引に押し付け、統一の日程を加速させる。
  2. 我が政府の合法性を否定する:直接選挙で発足された我が政府を無視し、直接に政党と協議しようとする。
  3. 台湾に対する武力脅威:武力行使の放棄を承諾せず、あわゆる必要な措置を取る選択肢を保留し、地域不安のリスクを増幅させる。
  4. 外国勢力が干渉しないことを警告:台湾は中国の一部だと称し、台湾問題は中国の内政問題だと主張する。

中国の意図:

  1. 内部の圧力をシフトさせ、台湾をスケープゴートにする:中国が現在、経済成長が鈍化し、かつ米中関係が不仲の難局に直面している。香港の「一国二制度」がすでに失敗に終わり、民主と自由の後退と多くの抗争を引き起こした。また、中国のチベットと新疆での極端なガバナンスはチベットと新疆での自治を実現させる承諾が守れないことを証明している。中国内部の巨大圧力が北京当局に過激的な措置を取るのに促し、台湾にプレッシャーをかけることによって、焦点を移そうとしている。
  2. シャープパワーをもって、台湾の民主主義を破壊し、最終的に台湾を併合しようとしている:中国が近年になって、民主主義体制の自由、多元的で開かれた特質を利用し、「シャープパワー」をもって世界の民主主義国家のメディア、政府、経済及び社会各分野において、すきさえあればどこにでも付け込む浸透を行っている。そして、中国は台湾を「シャープパワー」運用する実験場と見なしており、その目的は台湾内部の持続的な対立を作り上げ、さらに台湾の民主主義を腐食して政府の威信を破壊し、最終的に台湾を併合する目的に達成したいという狙いがある。
  3. インド太平洋地域の現状を変えようとしている:蔡総統が就任して以来、一貫にして両岸の「現状維持」の政策を堅持しており、一度も中国に挑発せず、また中国と前提が設定されないもとで対等な対話をしたいと表明した。しかし、中国は我が方の善意を無視し、絶えずわが方に極端なプレッシャー」をかけてきた。習氏が就任して以来、中国の海洋勢力が次第に南シナ海や東シナ海に拡大し、ひいては列島線を越えて西太平洋に進出している。ここ2年らい、軍機や戦艦の台湾めぐり常態化することを通して、台湾海峡を中国の内海と見なす。中国が武力行使をほのめかし、武力で台湾を統一しようとし、ひいてはインド太平洋の「ルールを基準とする」現状を変えようとしている。
  4. 民主、人権といった普遍的な価値の中国全土に広めることを妨害する:台湾が権威主義体制から民主主義体制に転換してからすでに30年となり、台湾2300万の住民が容易に入手できない自由と民主を大切にし、また堅く守っている。台湾の民主主義的なライフスタイルは、大陸の住民を含む世界の華人が憧れの見本であり、そのため、北京政権が最も恐れている所在でもある。中国が「一つの中国」と「一国二制度」で中華民国を否定しようとしており、これは北京当局が中華民国台湾が代表している民主主義体制を恐れていることを反映している。

台湾の訴え:20世紀第二次世界大戦前を振り返ってみると、国際社会の「姑息政策」が侵略者の野心を中止させることができず、姑息主義の蔓延によって世界大戦を引き起こした。歴史の教訓はそれほど遠くない、21世紀の台湾は民主陣営の中国に対抗する最前線に位置しており、もし台湾が陥落したら、誰が次なのだろうか。従って、我々は国際社会及び理念が近い国々に次のことを呼びかける:

  1. 台湾の民主主義を共同に守るのに協力してほしい:民主台湾の生存と発展はアジア太平洋地域の平和と安定の力となり、また世界民主陣営の安定な発展に関わっている。我々は国際社会に民主価値を共同に守ることを呼びかけ、中国の「一国二制度」をもって台湾の民主主義体制を否定する罠に落ちないようにする。
  2. 中国の台湾に対する武力威嚇を断固として反対する:中国が武力で台湾統一を放棄しないと宣言し、国連憲章の平和的に係争を解決する原則に違反し、アジア太平洋の平和と安定に危ういをもたらし、地域各国の利益に損なって国際社会がそれを反対し、非難しなければならない。さらに、台湾を地域の平和と安定を支える力になることを支持するよう呼びかける。
  3. 台湾が主権独立国家という事実を重視すること:台湾が国際社会で独立存在したことは客観的な事実であり、台湾は一度も中華人民共和国に管轄されたことなく、また一度も中華人民共和国の一部になったことはない。我々は断固として北京当局が台湾に「一国二制度」を押し付けることに反対する。中国がこれをもって台湾を分断し、台湾の独立と自主性を侵食しようとしている。国際社会がそれを正視し、台湾を応援しながら台湾住民が自分の将来を決める権限を持つことを支持してほしい。
  4. 台湾との実質関係の強化と台湾の国際機関への参与を支持すること:台湾は国際社会の重要なメンバーであり、しかしながら中国の緩むことなくの押し付けや恫喝、すでに台湾の国際生存に対して深刻な脅威となり、また国際社会に対しても損失をもたらした。国際社会の多くの問題はあらゆるメンバーが共同に参与し解決に取り込んでいかなければならない。我々は各国が引き続き台湾との関係強化や台湾の国際機関への参与を支持するよう呼びかけし、台湾も国際義務を尽くす意欲もあり能力もあり、国際社会に対して積極的に貢献していきたい所存である。