侯孝賢監督の映画『珈琲時光』と作曲家江文也の作品鑑賞会

音楽と映画で知る台日友好交流の歴史
侯孝賢監督の映画『珈琲時光』と作曲家江文也の作品鑑賞会
　
　あいおいニッセイ同和損保が主催するレクチャーコンサート「小沼純一と聴く『珈琲時光』」が2013年6月15日にあいおいニッセイ同和損保ザ･フェニックスホールで開催されます。当日は、早稲田大学文学学術院教授の小沼純一氏が台湾人監督侯孝賢氏の映画『珈琲時光』の魅力や同作品で取り上げられている台湾出身の作曲家・江文也について解説を行い、榎本玲奈女史がピアノで江文也の作品を演奏します。コンサート終演後、『珈琲時光』を上映します。
　『珈琲時光』は侯監督が2003年に小津安二郎生誕100年を記念して『東京物語』のオマージュという形で、江文也の足跡を探る女性を描いた映画です。映画では江文也の楽曲も流れ、『珈琲時光』の魅力をさらに引き出しています。
レクチャーコンサートで演奏予定である江文也の管弦曲・ピアノ曲「台湾の舞曲」はまさに台日両国の合作といえます。主題を故郷の原住民族である高山族の民謡からとり、日本で学んだ音楽を融合した作品で両国の繋がりを感じさせてくれます。
台湾と日本が古くからの付き合いを知ることができる鑑賞会となっていますので、会場で映像と音をお楽しみください。
　
　
　江文也
　1910年、台湾生まれの作曲家。13歳の時、長野県上田市に留学し、音楽に出会う。その後、武蔵高等工科学校(現東京都市大学)電気科で学びながら、東京音楽学校夜間校で声楽を学ぶ。並行して山田耕筰、橋本國彦に師事する。1936年には、ベルリンオリンピックの芸術競技に管弦楽曲「台湾の舞曲」を出品し、選外佳作となった。1938年、北京師範大学の音楽系教授となるも、文化大革命により教授の職を失う。文化大革命終結後の1978年に名誉回復されたが、病に倒れ中国から出国できずに1983年北京で死去。

「小沼純一と聴く『珈琲時光』」
日　時　2013年6月15日（土）
　　　　16:00開演／15:30開場

会　場　あいおいニッセイ同和損保ザ･フェニックスホール
　　　　大阪市北区西天満4-15-10　
(あいおいニッセイ同和損保フェニックスタワー内)

主　催　あいおいニッセイ同和損保
　　　　あいおいニッセイ同和損保ザ･フェニックスホール

出　演　講師　小沼純一（早稲田大学文学学術院教授）
　　　　演奏　榎本玲奈（ピアノ）

曲　目　江文也：台湾の舞曲、スケッチ五曲、バガテルより抜粋（予定）
　　　　都合により曲目などが変更になることがありますので、予めご了承下さい。

映　画　『珈琲時光』
　　　　監督　侯孝賢　2003年　松竹　103分　
　　　　出演　一青窈　浅野忠信　他

入場料　　一　般　　3,000円
　　　　友の会価格　2,700円
　　　　　学　生　　1,000円（限定数・電話予約可・同ホールのみの取扱い）
　　　　
レクチャーコンサートのチケットをお持ちの方は、コンサート終演後、『珈琲時光』の全編上映を無料でご観賞できます（上映終了20:00予定）。

問合せ　ザ･フェニックスホールチケットセンター
TEL：06-6363-7999