一、主題館 2019年台湾国際蘭見本市Orchid Landの展示室「蘭境x閱讀臺南(蘭境x台南の歴史を読む)」に入らして台南の400年の歴史を辿りましょう。 風雅な雰囲気が溢れる台南は台湾一番古い町であり、昔の佇まいと歴史の足跡がいまだに町中に残っている。400年の歴史が醸し出した文化がこの町の重要な資産だ。点在する昔話のスポットや巷に溢れる趣が旅人の心を引き寄せている。 展示コーナー1 台江内海 巨大な古いカメラの形をする入り口をくぐると蘭で再現した台江四草の緑トンネルが目に映る。このコーナーはが大航海時代の展示をし、両側には蘭でできた水上の森があり、ゼーランディア城も視線に入ってくる。 展示コーナー2 ゼーランディア城 オランダに占拠されていた台南は当時東洋文化と西洋文化の交流ハブをつとめていた。ここで蘭の森に囲まれたゼーランディア城の旧跡が再現され、そこにある階段を上ると、展示エリア全体の蘭の姿を眺めることができる。 展示コーナー3 民間行事・祭事 ゼーランディア城の城門を出ると、民間行事・祭事で賑わう清代の町が展示されている。長い花茎を伸ばして花がボリュームたっぷり咲くオンシジュームを使い、蜂炮(ロケット花火)を模っている。祭事の賑やかな雰囲気がいっぱい。 展示コーナー4 糖業の発展 賑やかなお花の花火世界を後にして五分車(標準軌に対して半分の軌間を使う汽車のこと)の音についていけば、日本統治時代の展示コーナーに入る。この時期の台南は工業の現代化により経済活動も盛んになり、五分車が満載する胡蝶蘭が台南の経済発展を示している。 展示コーナー5 蘭に関する産業発展 展示室の一番奥には森になるようなたくさんの蘭が並べられ、展示内容の時期も現代に移った。海外との連携、地元のノウハウ及び人文的精神がもたらした新しい発想が台南の産業を国際化させ、文化創意産業(クリエイティブ産業)に新しい展開が期待されている。 二、蘭に関する文化展示エリア 悠久な歴史が流れる古都台南において、大通りから裏道までご当地グルメを体験することができる。長い歴史と豊富な文化で育まれてきた「食」文化は美味しさはもちろん、地元しか味わえないお料理の種類が豊かで多様であり、住民の生活風貌と個性を反映している。「蘭の文化創意展示エリア」の展示内容は台南のご当地グルメと同じく種類が豊かで、住民生活のもうひとつの顔を覗くことができる。ぜひ台南に足を運び、蘭の美しさとグルメをご体験ください。 三、コンテスト館 「千本の蘭が競う」をテーマにする薈萃館は2019台湾国際蘭展の目玉だ。抜群な各種類の蘭からナンバーワンのものを選抜するため、台湾国内と海外の約200名の審査委員が吟味し判定する。台湾の各品種の蘭そのもの及び鉢との組み合わせにより芸術性を見せ、美しさを競う蘭を飽きないほど楽しむことができるだろう。 四、蘭創館 晴れ空に咲く蘭を展示する「蘭創館」 咲き競うお花の上方を伸ばす色が変わる帯状の飾りが入館者を導くようになっている。ここ「蘭創館」は「綻蘭晴空、薈聚蘭創(晴れ空に咲く蘭に関連するアイディアの集まり)」を主題としている。入り口に最初に目に映すものは撮影スポットで、進む方向を変えると、台湾全国から網羅した蘭に関する製品が展示されている。廊下を沿ってクラフト、応接間、寝室、屋外、旅行、美容マスク大賞および文化創意をテーマにする七つのショーウインドウがあり、約50社の企業が出した蘭とかかわる製品をそれぞれ展示している。暖簾を潜ると「芝蘭の室」に入り、前方にある大型のガラス工芸品展示を観賞しながら四種類の蘭の香りを楽しめる。ここならお花を拝見する楽しみと少し違ったモノ・コトの体験や買い物することができる。 五、蘭マーケット 蘭マーケットには各種の蘭が販売されている。気に入った蘭を見本市で観賞するだけではなく、自分の家を飾ることもできる。各販売業者が各種の品種や色・香りの蘭を提供し、園芸や景観作りのための資材も展示・販売されている。蘭の栽培方法や飾り方などの知識を売店の店員に聞くこともできるだろう。特殊の蘭の品種に興味をお持ちの方なら見逃してはならない絶好の場である。 六、ビジネス館 蘭の取引・商談のため、業者に提供するスペース。一般公開をしない、商談目的や取引の手続きなどを行う専用の場所。ビジネス目的で入場される場合は名刺をご提示ください。 さらに、館内には台湾国内で市場に安定して提供できる商業化した蘭の品種を展示している。それぞれの品種が小・中・大苗のときの鉢の大きさや花茎数、花の数、株の高さ、花の大きさ、メイン・副の花色などの成長特徴や情報が掲載されているので、バイヤーが詳しいことを理解したい場合お役に立つだろう。台湾の蘭産業のパワーも台湾国際蘭展の魅力を増している。 七、海外の蘭の展示エリア 湖の畔を歩めば、自然の風景を楽しみながら、インスタレーションアートやタイ、インドネシア、イタリア、シンガポールなど海外からのきれいな蘭を観賞することができる。それぞれの国の蘭が各自の魅力を見せてくれる。展示会場紹介