国立故宮博物院で「バチカン文物特別展」が２月５日より開幕

　「国立故宮博物院」（以下、故宮）において、バチカンの貴重な文物を展示する『天国の宝物：バチカン文物特別展』が２月５日～５月２日の会期で開催される。バチカンと中華民国（台湾）とは深い友好関係があり、この度、同国が収蔵する歴代教皇の祭服、教皇冠、カトリック教会の儀式で使用される聖具など６０件が、台湾で初展示される。

　同展の開幕に先立ち１月２８日に記者会見が開かれ、スペイン女王のイサベル２世が当時のローマ教皇、ピウス９世に献上した教皇冠やピウス１１世の祭服、フランシスコ・ザビエルの遺骨の一部を収めた聖骨箱が会場で披露された。故宮では、バチカンの文物がこのように大規模な形でバチカン市国以外において展示されるのは今回が初めてだと説明した。

　同展は、聖座、教皇、歴史など６つの展示エリアに分けられ、カトリック教会の典礼と教皇との密接な関係およびカトリック教会発展の歴史的流れなどが紹介される。また、展示品の中には、台湾の輔仁大学および故宮が収蔵しているカトリック教会の関連の文物や文献も展示される。

【国立故宮博物院　２０１６年１月２８日】