アフリカ南部エスワティニ王国の2閣僚が台湾を訪問、教育分野の人材育成や訓練などで意見交換
アフリカ南部に位置するエスワティニ王国から、教育訓練省のOwen Sabelo Nxumalo大臣と公共サービス省のMabulala Maseko大臣の2閣僚を含む一行4名が、中華民国(台湾)政府の招きを受けて27日から31日まで台湾を訪れている。一行は28日午後、教育部の鄭英耀部長(教育相)と会談し、教育分野の人材育成や職能訓練などについて意見を交わし、教育分野での協力関係をさらに深め、双方の友好促進につなげることで一致した。
教育部の鄭英耀部長はこの会談で、台湾とエスワティニ王国との間にはすでに教育分野において堅固な協力の基盤があると指摘。その具体例として、現在台湾の静宜大学、高雄医学大学、長栄大学、国立高雄科技大学などがエスワティニ大学と学術交流協定を締結していることを挙げた。
エスワティニ教育訓練省のOwen Sabelo Nxumalo大臣は、自身がエスワティニ王国の初等教育と中等教育、および職能教育を担当している説明した上で、今回の訪問では台湾の教育政策について理解を深め、とりわけ技能教育と産業の連携についての実務経験などについて深い感銘を受けたと述べた。また、台湾のカリキュラムは理論と実務をバランスよく重視しており、学生の専門能力と実践的思考を同時に育てることに重点を置いていること高く評価した。
Owen Sabelo Nxumalo大臣はまた、台湾が推進する「2030年バイリンガル政策」に協力するため、エスワティニから優秀な英語教師を台湾の小中学校に派遣し、双方の教育および人材育成分野における協力を一層深めたいとの意向を示した。鄭部長もこの提案を歓迎した上で、特にICT(情報通信技術)やAI(人工知能)などの分野で、研究型大学での学位の取得を目指すエスワティニの優秀な学生の台湾留学を奨励すると述べた。鄭部長はまた、関連のインセンティブや奨学金などを提供することで、エスワティニのハイテク人材の育成を支援し、両国の友好関係を深め、若者の双方向の往来を促進したいと述べた。
教育部によると、エスワティニは台湾にとってアフリカにおける重要な教育パートナーであり、2025年現在、エスワティニの学生609人が台湾で学んでいるほか、台湾から台湾華語教師2名がエスワティニに派遣され、現地で台湾華語を教えている。
また、外交部によると、エスワティニから台湾を訪問しているのは2閣僚を含む合計4名で、29日に教育部を訪問したほか、外交部の林佳龍部長とも会談を行った。その後、外交部の呉志中政務次長(=副大臣)が宴席を設けて一行を歓待した。一行はほかに銓敘部、公務人員保障・培訓委員会、労働部労働力発展署中彰投分署、公務人力発展学院などの政府機関を訪問し、台湾とエスワティニの人的資源や教育訓練等の課題について意見交換を行うことになっている。
Taiwan Today:2025年7月30日
写真提供:教育部
アフリカ南部に位置するエスワティニ王国から、教育訓練省のOwen Sabelo Nxumalo大臣と公共サービス省のMabulala Maseko大臣の2閣僚を含む一行4名が、中華民国(台湾)政府の招きを受けて27日から31日まで台湾を訪れている。一行は28日午後、教育部の鄭英耀部長(教育相)や外交部の林佳龍部長(外相)などとそれぞれ会談を行った。
