外交部が招聘の海外ジャーナリスト16名、台湾のICAO加盟の必要性について理解深める

　外交部が13か国から招聘した国際政治・経済分野のジャーナリスト16名が8日、台北松山空港とそのそばにある交通部民用航空局を訪れ、台湾の航空業界の最新の動向や、空の安全の持続可能性に向けた台湾の取り組みなどに対する理解を深めた。民用航空局は、全世界の空の安全を守るためにも、国際民間航空機関（ICAO）への台湾の有意義な参加が必要であることを改めて強調した。記者たちは、台湾の航空貨物市場の発展について質問したり、台湾の海外航空市場への参入状況や、台湾がICAOに参加することの意義などについて関心を示した。

　民用航空局の何淑萍局長は、台湾が地理的にもアジア太平洋地域において重要な位置にあること、民用航空局が管轄する台北飛航情報区（Taipei FIR）が膨大な航空交通業務を管理していることを強調。2024年の航空管制延べ取扱機数は約164万機に達し、アジア太平洋地域の空の安全とサービスの維持において重要な役割を果たしていると訴えた。

　何淑萍局長はほかにも具体的な数字をいくつか挙げた上で、台湾が国際航空コミュニティの一員でありながら長年ICAOに参加できていないことは遺憾だとした上で、それでも台北飛航情報区（Taipei FIR）が飛行の安全、効率、サステナビリティを維持できるよう全力を尽くしていると述べた。また、長年ICAOの基準を遵守することに努め、安全、セキュリティ、航空サービス、サステナビリティなどの分野でさらに上を目指していることを強調。そして、「世界各国もICAOに積極的に参加しており、台湾の民用航空局もそこから排除されるべきではない」と訴えた。

　何局長は、台湾は海に囲まれた海洋国家であり、外とのつながりや、国際貿易の発展においては航空輸送に大きく依存していると指摘。そのため各国との交流や協力を積極的に推進し、安全かつ便利な連結方法を確保することに努めているとして、「台湾はいつでも空の安全を重視している。ICAOは台湾の参加を認め、台湾が各国と共に安全で持続可能な航空環境を作れるようにすべきだと訴えた。

　民用航空局は8日に発表したニュースリリースを通して、「台湾は成熟した航空市場と先進的な産業チェーンを有している。世界のサプライチェーンにおいて重要な役割を果たしているだけでなく、国際航空輸送においても重要なパートナーである。今後も国際交流・協力を通じて、国際社会からの理解と支持を取り付けていきたい。ICAOはぜひ、台湾の専門的な貢献と、ICAO参加にかける熱意を受け止めて欲しい」と伝えている。

Taiwan Today：２０２５年９月９日

写真提供：民用航空局
　外交部が13か国から招聘した国際政治・経済分野のジャーナリスト16名が8日、台湾の国際民間航空機関（ICAO）加盟の必要性について理解を深めた。