日本の参議院と衆議院からそれぞれ議員一行が訪台
日本の参議院の親台湾派議員グループ「TY会」の一行が22日から24日まで台湾を訪問している。メンバーは参議院の滝波宏文議員を団長に、夫人の滝波史織さん、小林一大議員、鈴木大地議員、宮本和宏議員の一行5名。このほか、衆議院から前法務相の鈴木馨祐議員、石破内閣で首相補佐官を務めた長島昭久議員、石破内閣で内閣府大臣政務官を務めた神田潤一議員の一行3名が、同じく22日から24日まで台湾を訪問している。
台湾友好(TAIWAN YUKOU)の頭文字に由来する「TY会」は、参議院の滝波宏文議員と吉川有美前議員が立ち上げた参議院の親台湾派グループ。滝波宏文議員は、農林水産副大臣、経済産業大臣政務官などの要職を歴任。台湾人の夫人を持つことから、台湾では「台湾女婿」(台湾の婿)と呼ばれる。長年にわたり台日関係の発展に尽力し、台湾を支持する発言を繰り返してきた。今回は自民党の若手議員を中心に率いて訪台し、実際の行動をもって台湾支持の姿勢を示した。
「TY会」の一行は22日夜、外交部を訪れ、林佳龍部長(外相)と会談し、台湾と日本による第三国協力、防災、経済・貿易分野での協力などについて意見交換を行った。林部長は、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)への台湾の加盟についても言及。台湾がすでにCPTPPの加盟の基準を満たしていることを強調し、日本が引き続きリーダーシップを発揮し、台湾の加盟交渉が早期に開始されるよう支援して欲しいと訴えた。
滝波議員は、自身が超党派の親台湾派議員連盟「日華議員懇談会」で戸籍問題専門プロジェクトチームの責任者を務めた際、日本の法務省に働きかけ、日本の戸籍書類に「台湾」と表記できるよう制度改正を推進した経緯を紹介したほか、日本の参議院における親台湾派の勢力が着実に拡大していることを喜ばしく感じていると述べた。訪問団のメンバーとは、台日間のスポーツ交流、自転車交流、地方交流などについても意見が交わされた。
林部長は自身のSNS(フェイスブック)でも、滝波議員が日本の戸籍書類に「台湾」と表記できるようにするために奔走した経緯を説明した上で、「この歩みの中で、滝波議員は一貫して実務的な方法で台湾を支持してきた。それは台湾への重視を示すだけでなく、夫人とともに台湾に寄せる深い愛情を反映するものであり、多くの台湾の人々は心からその温もりを感じている」と書いた。
林部長はまた、そのために滝波議員に特別に謝意を伝えたこと、「台湾は台湾であり、台湾人が台湾の名義で戸籍登録ができるようになったことは、単なる制度調整にとどまらず、台湾人としてのアイデンティティへの尊重を意味するものだ。すべての台湾人が誇りに感じるはずだ」と綴った。
Taiwan Today:2025年12月23日
写真提供:外交部
日本の参議院の親台湾派議員グループ「TY会」の一行が22日から24日まで台湾を訪問している。メンバーは参議院の滝波宏文議員を団長に、夫人の滝波史織さん、小林一大議員、鈴木大地議員、宮本和宏議員の一行5名。このほか、衆議院から前法務相の鈴木馨祐議員、石破内閣で首相補佐官を務めた長島昭久議員、石破内閣で内閣府大臣政務官を務めた神田潤一議員の一行3名が、同じく22日から24日まで台湾を訪問している。写真は参議院の滝波宏文議員(左)と外交部の林佳龍部長(右)。
