駐日代表処で中華民国115年(2026年)新年会が開催
台湾駐日代表処公邸で1月6日、中華民国115年(2026年)新年会が開催された。このなかで李逸洋・駐日代表は、「この一年間に台日関係がかつてなく大きく前進し、少なくとも10以上の新しい記録を作ることができた。これは皆様の力強いご支援、ご協力の賜物である」と述べ、深い感謝の意を表した。
李代表は、昨年訪日した台湾の林佳龍・外交部長(外相)が台日の国交断絶から53年ぶりに東京を訪問し、広島と長崎の被爆80年の日に、台湾駐日代表が初めて平和記念式典に出席したことを説明した。
また、昨年5月には「パラグアイ共和国、日本及び台湾の友好を祝うレセプション」が盛大に開催され、日本と台湾は正式な外交関係がないものの、日本で台湾と外交関係を有する国とともにレセプションを開催できたことは、歴史上初のことで大変意義深いものとなったとの認識を示した。
さらに李代表は、代表公邸で6名の大臣経験のある国会議員が同時に出席するというこれまでにないことができ、着任から1年3か月の間に、表敬訪問、面会、会食を通じて交流した日本の国会議員の延べ人数は、306名に達し、これもかつてないことであると強調した。
李代表は、自身が 最短の期間に一番多くの 最重量級の 政治家とお会いできたことも歴史的な記録だと述べ、これらの成果が台日の多くの関係者の理解と協力の賜物であるとして、心からの感謝の意を表した。
李代表は、高市首相が 去年11月に打ち出した 「日本成長戦略本部」の構想が 日本経済の大きな転換点になるとの見方を示し、高市首相自らが本部長を務め、 AI・半導体、デジタル・サイバー、情報通信、 防衛産業など、17の重点分野における産業転換を主導することは極めて戦略的であると評価した。そのうえで、これらの分野は台湾が推進する 「五大信頼産業」および 「六大核心戦略産業」と高度に重なっており、台日双方の強い補完関係を示しているとの認識を示した。
さらに李代表は、昨年の台湾の年間経済成長率が7.4%であると予測され、今年台湾の一人当たりGDP(国内総生産)が4米万ドルに達したほか、TSMCが現在、世界の時価総額第6位の企業となり、世界トップクラスの企業7社のうち、6社が アメリカ 企業、1社が 台湾のTSMCであり、 今後の10年、20年に半導体とAI技術が世界を支配し、台湾は世界の ハイテク産業にとって 最も重要な 生産拠点となると強調した。そのうえで李代表は、AIが世界の潮流を主導する中で、台湾と日本が半導体、 AI、 ICT(情報通信技術)などの分野で連携出来れば、台日両国の国力を高め、ウィンウィンの関係を創出できると述べ、 同時に、安全で信頼性が高い 「非レッド・サプライチェーン」を構築することができ、これは両国の国家安全、経済安全保障、地域の平和と繁栄にとって極めて重要であるとの考えを示した。
李代表は、台日の良好な関係が、これまで長年にわたり積み重ねてきた友情の賜物であるとして改めて謝意を表し、この基礎を踏まえて、さらに台日関係を発展させていくことに全力で取り組んでいくとの決意を示した。
日本台湾交流協会の谷崎泰明・理事長は、台日相互訪問者数が一昨年延べ600万人を超え、昨年は11%増加して650万人を超えたことを説明し、先がまったく見通せない非常に不安定で不透明ななかで最も信頼できる関係が重要であり、日本と台湾の関係は重層的で非常に強いといえると強調した。
今年の新年会は台湾出身の声楽家、張瑞銘氏により台湾の『望春風』、『嘸通嫌台灣』や日本の『浜千鳥』などの名曲が演奏された。その後、蔡明耀・駐日副代表が乾杯の音頭をとり、新年を祝った。同会には日本台湾交流協会の元(前)駐日代表である今井正氏、沼田幹夫氏、泉裕泰氏、並びに羅鴻健・日本中華聯合総会会長、趙中正・全日本台湾連合会会長ら僑胞団体代表および僑胞らが出席した。また、李代表はサクソフォンで日本の名曲『有楽町で逢いましょう』を演奏し、会場は大きな拍手に包まれた。

李逸洋・駐日代表(右2)、日本台湾交流協会の谷崎泰明・理事長(左3)、沼田幹夫・元駐台代表(左1)、泉裕泰・前駐台代表(右1)


