パラグアイ訪問の陳外交次長、「栄邦計画」成果を重点的に視察
外交部の陳明祺政務次長(副外相)は14日から19日まで、南米の国交樹立国であるパラグアイを訪問した。陳次長は、「台湾・パラグアイ・スマートテクノロジーパーク」や「台湾・パラグアイ科技大学」、「ソブリンAI計算力(コンピュテーショナル・パワー)センター」建設予定地を視察するなど、「栄邦計画」(国交樹立国との協力を強化し、共に繁栄を目指す国際協力の枠組みのこと)の下で進められている双方の共同プロジェクトを重点的に視察した。
■台湾・パラグアイ・スマートテクノロジーパーク
陳次長の一行は16日、パラグアイ外務省のビクトル・ベルドゥン副大臣の案内のもと、アルト・パラナ県にある「台湾・パラグアイ・スマートテクノロジーパーク」を視察し、施設の活性化や企業誘致の状況などを確認した。ここはもともとあった工業団地に、プライベート5G、AI、スマート・マニュファクチャリング等の先端技術を導入したもので、税制の優遇措置を提供することで台湾企業の誘致に力を入れている。陳次長はまた、同じ地域にある外資系企業の誘致に特化した総合工業団地・経済特区「コンプレホ・エンプレサリアル・グローバル」(Complejo Empresarial Global)も訪問し、現地の成功事例を学ぶことで、台湾のハイテク企業の進出に有利な投資環境の整備につなげたいとした。
■台湾・パラグアイ科技大学
陳次長の一行は続いてビクトル・ベルドゥン副大臣とともに「台湾・パラグアイ科技大学」の仮校舎を視察した。この大学は、台湾の国立台湾科技大学とパラグアイ政府が2018年に設立した工科大学で、中南米における優秀なエンジニア育成の拠点として機能している。同大学のホルヘ・ドゥアルテ(Jorge Duarte)学長は、このプロジェクトはパラグアイの高等技術教育の発展にとって極めて重要な意義を持つもので、開校以来、合計8期、約300人の卒業生を産業界に輩出してきたが、いずれも高い評価を受けていると述べた。建設中の新校舎は2027年に完成予定。将来的には大学院の開設も計画しており、今後もパラグアイの国家発展に必要な高度人材を育成していくという。
■現地テレビ局のインタビュー
陳次長は、パラグアイのテレビ局「Telefuturo」のインタビューを受けた際、先進分野の台湾企業の対パラグアイ投資は地元の若者のために新たな雇用機会を創出することになるほか、台湾の政府は今後もパラグアイとの高等教育協力を深め、次世代の経済発展を担う人材を一緒に育成していきたいと述べた。
■パラグアイ情報通信技術省(MITIC)のグスタボ・ビジャテ大臣と意見交換
陳次長は翌18日、パラグアイ情報通信技術省(MITIC)のグスタボ・ビジャテ大臣と会談し、両国が推進する「ソブリンAI計算力(コンピュテーショナル・パワー)センター」建設計画の進捗および関連協力について意見交換を行った。
陳次長は、台湾とパラグアイの首脳が立ち会う中、今年5月に同センターの建設に関する投資協力覚書(MOU)が締結され、計画が正式に始動したことを振り返り、この計画が外資系企業や金融機関からも大きな関心を集めていると述べた。陳次長はまた、同センターの建設計画が、外交部の林佳龍部長(外相)が推進する「栄邦計画」の重点事業の一つであることを強調し、「台湾・パラグアイ科技大学」による高度技術人材の育成と、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOが提唱する生成AIの産業構造「5層のケーキ」論を組み合わせることで、双方が「エネルギー・半導体・インフラ」の分野において、パラグアイの電力資源を効率的に計算資源へ転換し、若者の雇用創出と経済成長の新たな原動力につなげていきたいと伝えた。
これに対してグスタボ・ビジャテ大臣も、台湾とパラグアイのAI協力の成果を早急に実現する必要があるとした上で、パラグアイは豊富な再生可能エネルギーを有しており、同センターの運営に必要な電力を十分供給できると自信を見せた。また、このプロジェクトがパラグアイの科学技術産業の高度化を促し、次世代の国家発展の中核となるよう期待を示した。
■ソブリンAIコンピュテーショナル・パワー・センター
陳次長はその後、「ソブリンAIコンピュテーショナル・パワー・センター」第1期計画地を視察し、周辺の地形や変電施設、治水施設などを確認した。さらに、パラグアイ国内の電力の約9割を供給するイタイプダムを訪問し、発電および送電の実情を把握した。これらはAIコンピューティング分野での協力推進に向けた重要な参考資料となるものだ。
このセンターは、台湾の先進的なハイテク技術とパラグアイの豊富な再生可能エネルギーを組み合わせた革新的な協力事業であり、計画では、第1段階として10MW、第2段階として100MW、第3段階として1GWの計算能力の構築を目指している。台湾とパラグアイの次世代における科学技術および戦略産業パートナーシップのさらなる深化に寄与することが期待されている。
Taiwan Today:2026年6月22日
写真提供:外交部
外交部の陳明祺政務次長(副外相)は14日から19日まで、南米の国交樹立国であるパラグアイを訪問した。陳次長は、「台湾・パラグアイ・スマートテクノロジーパーク」や「台湾・パラグアイ科技大学」、「ソブリンAIコンピュテーショナル・パワー・センター」建設予定地を視察するなど、「栄邦計画」(国交樹立国との協力を強化し、共に繁栄を目指す国際協力の枠組みのこと)の下で進められている双方の共同プロジェクトを重点的に視察した。
