イタリア上院副議長が台湾を訪問、イタリア国会としては過去最大規模の訪問団
頼清徳総統は1日、イタリア元老院(上院)のジャン・マルコ・チェンティナイオ(Gian Marco Centinaio)副議長率いる超党派議員団の表敬訪問を受けた。頼総統は、イタリア国会が長年台湾の国際参与を支持していることに感謝するとともに、権威主義が拡大を続ける中、民主主義国家が支え合い、民主主義と平和を守らなければならないと訴えた。
チェンティナイオ副議長の訪台は今回で5度目となる。チェンティナイオ副議長とダニエラ・テルヌッロ(Daniela Ternullo)上院議員は2年前、頼清徳総統と蕭美琴副総統の就任式典に出席するために訪台した。頼総統は2年ぶりの再会を「大変うれしく思う」と述べて一行を歓迎したうえ、イタリア国会が与野党議員からなる過去最大規模の訪問団を台湾へ派遣したことについて、「イタリア国会の台湾に対する支持を十分に示すもの」として感謝した。
頼総統は、こうした支持は多くの具体的な行動にも表れていると指摘。文化交流の分野では、イタリア上院が今年7月、海外から一時的に借り受けた美術品等が、イタリア国内での展示期間中に第三者によって差し押さえの強制執行や仮処分などの保全処分を受けることを防ぐための法案「Insequestrabilità delle opere d’arte straniere in prestito temporaneo」を可決し、国会での立法手続きを完了した。これにより、台湾の貴重な文化財がイタリアで展示される際の明確な法制上の保障が整備され、イタリアでの故宮展実現に大きく近づいた。
国際問題については、イタリア下院外交委員会が昨年初めてインド太平洋に関する調査報告書を発表し、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調した。また、イタリア上院の複数の議員が国会での質疑を通じて、中国による国連総会第2758号決議の歪曲に対する反論をたびたび行い、台湾の国際参与を支持してきた。頼総統はこうしたことを踏まえ、イタリア国会、チェンティナイオ副議長、そして親台湾派議員らが長年にわたり台湾のために声を上げ、台湾を力強く支持していることに、改めて「心からの感謝する」と伝えた。
頼総統はさらに、現在、権威主義が拡大を続ける中、民主主義国家が支え合ってこそ、民主主義と平和を守ることができると強調。イタリアはG7議長国を務めた2024年に、初めて軽空母「カヴール」をインド太平洋地域に派遣して共同訓練に参加させただけでなく、その後の2年間も艦艇をインド太平洋地域に派遣し続けており、これは「インド太平洋地域の平和と安定の維持に向けたイタリアの決意を示すもの」と評価した。そして、「今後台湾はイタリアをはじめ、近い理念を持つより多くのパートナーと手を携えて協力を続け、ルールに基づく国際秩序を守るだけでなく、経済・貿易や産業分野での協力をさらに拡大していきたい」と期待を寄せた。
これに対してチェンティナイオ副議長は、今回の訪問団は人数、構成のいずれの面でも、イタリア国会の近年の訪台団の中で最も規模が大きく、重要なものだと指摘。上・下両院の国会議員に加え、さまざまな政党、さらにはイタリア各地の出身者で構成されており、「あらゆる方面でイタリアを代表して台湾を訪問できることを大変光栄に思う」と語った。
チェンティナイオ副議長はまた、台湾とイタリアの間には企業間の交流に基づく経済・貿易関係だけでなく、「民主主義」という根本的な原則があり、双方は国民の利益を促進し、保障するために交流していると指摘。そのため、訪問団のメンバーは国会でもさまざまなことに取り組んでおり、「海外の文化財の借用展示に対する差し押さえ免除法案」の可決をはじめ、長年にわたり台湾とイタリアの関係について声を上げてきたと説明した上で、これはイタリア国会の多くの議員が台湾との友好関係を重視し、「台湾を助け、国際社会の現状維持を助けることが、世界の民主主義を守るための重要な基盤だ」という重要な信念を共有していることを示すものだと述べた。
チェンティナイオ副議長はさらに、双方が共通の目標を達成するためには、国会間および民間の交流を今後も推進することが極めて重要だと述べた。そして、台湾がミラノに事務所(在外公館に相当)を新設したことは、より多くのイタリア国民が台湾を知ることにつながり、世界に民主主義の価値を示したり、台湾とイタリアが手を携えて前進し、協力を通じてさらなる成果を上げていくという、両国が共に担う使命を引き続き果たしていく上でも役立つだろうと語った。最後に、「イタリアは台湾の友人であり、イタリアは台湾と共にある」と改めて強調した。
Taiwan Today:2026年9月2日
写真提供:総統府
頼清徳総統は1日、イタリア元老院(上院)のジャン・マルコ・チェンティナイオ(Gian Marco Centinaio)副議長率いる超党派議員団の表敬訪問を受けた。頼総統は、イタリア国会が長年台湾の国際参与を支持していることに感謝するとともに、権威主義が拡大を続ける中、民主主義国家が支え合い、民主主義と平和を守らなければならないと訴えた。
