林志玲さんが日本観光の台湾親善大使に

　
　日本の国土交通省が推進する「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の台湾親善大使に、台湾のトップモデルで女優の林志玲さんが昨年度に続いて任命され、６月３日、同省庁舎で任命式がおこなわれた。

　「ビジット・ジャパン・キャンペーン」は日本政府がグローバル観光戦略の一環として、外国人旅行者の対日観光促進を目的に実施されているもので、林志玲さんは昨年、親善大使として台湾のテレビ番組「Yokoso! Japan‐日本再発見」に出演するなど、日本の観光の魅力をアピールしてきた。昨年、台湾から日本への観光客は１００万人を突破し、林さんは日本側のたっての要望に応え、今年も親善大使を務めることとなった。

任命式では、林さんは華やかな和服姿で会場に現れ、北側一雄・国土交通大臣から任命状を手渡された。北側大臣は昨年の林さんの貢献に「昨年、台湾からの渡航者数が１０８万人に上り、韓国に次いで第２位となった」と称え、また林さんが昨年新潟中越大地震の被災地を訪問したことに感謝を述べた。林さんも「昨年の経験を生かして今年も頑張りたい」とこれに応えた。

林志玲さんはその後の記者会見で、今回の訪日中に取材した愛知万博の印象について「ハイテクの創造力と、人の心の温かさを兼ね備えた素晴らしい万博だった。地球や他人、自分をどのように愛するかというテーマを深く考えさせられた」と語った。また昨年の活動を振り返り「行く先々で日本の人たちの人情に触れた。なかでも一番印象深かったのは、やはり新潟の地震被災地。大雪のなか、人々の団結の強さと暖かい心を感じることができた」と述べた。

台湾のトップモデルとして国内外で活躍する林さん。初夏らしい色合いの振袖姿がとても新鮮だった。実は和服は初めてではなく、以前日本舞踊の体験講座を受けたり、京都で十二単に挑戦したこともあるという。日本語を交えながら今年の抱負を語り、「日本にはまだまだ行ってみたいところがたくさんある。日本各地の素晴らしい場所を取材して、台湾の人々に紹介したい」と目を輝かせていた。台湾と日本の観光交流促進に、今年も活躍を期待したい。

《２００５年６月３日》