外交部、「SEMICON Taiwan」で半導体サプライチェーンに関するフォーラム開催
外交部、中華経済研究院(CIER)、国際半導体産業協会(SEMI)は4日、国際半導体見本市(SEMICON Taiwan 2026)が開催されている台北南港第1展示ホールで「2026可信頼半導体供応鏈夥伴論壇」(2026 Trusted Semiconductor Supply Chain Partnership Forum/信頼できる半導体サプライチェーン・パートナーシップフォーラム)を開催し、半導体産業が世界的な戦略的再編の中で直面するリスクや課題、ガバナンス的思考、協力の契機などについて分析・議論した。
このフォーラムには米国、日本、欧州、台湾などの専門家・学者が招かれ、AI時代の地政学情勢の中で、「信頼できるサプライチェーン」において台湾がいかに重要なパートナーとなりうるかについて議論した。登壇者は、『Silicon Triangle:The United States, Taiwan, China, and Global Semiconductor Security』(シリコン・トライアングル:米国、台湾、中国、および世界の半導体安全保障)の著者の一人であるグレン・ティファート博士、『Economic Security:The Missing Link in EU-Japan Cooperation』(経済安全保障:日本とEU協力におけるミッシングリンク)の著者であるマチュー・デュシャテル氏、『Innovation Economics: The Race for Global Advantage』(イノベーション経済学:世界的な優位性を求める競争)の著者の一人であるスティーブン・J・エゼル博士、それに日本の九州大学の浅野種正名誉教授などで、各分野を代表する専門家を含め、産官学関係者200人以上が参加した。
外交部の林佳龍部長(外相)は開幕式で、不安定な地政学情勢の中で、台湾は互恵的な協力に取り組む信頼できるパートナーであると訴えたうえ、「過去30年間、台湾は世界で最も先進的な半導体エコシステムを構築し、現在では世界的な人工知能(AI)革命の基盤となっている。台湾は世界の最先端半導体の90%以上を生産しているほか、世界のAIサーバーやプリント基板の生産においても主導的役割を果たしている。台湾の半導体産業は、世界で最も革新的な企業の多くを支えており、AI時代の技術革新を推進するための重要な原動力となっている」などと強調した。
参加者は、台湾・日本・米国の協力が半導体産業の強靱性にとって極めて重要であるとの認識を示した。また、台湾は先端パッケージングやシリコンフォトニクスの分野で強みを持ち、日本は重要な材料や製造装置を提供している。一方で、ヘリウムなどの原材料の世界的な供給は地政学的な影響を受けやすい。米台間には双方向の相互依存関係があるものの、両国間のSTEM人材交流は減少しており、政策による対応が急務となっている。フォーラムではこうしたことを踏まえ、米国が主導する国際協力枠組み「パックス・シリカ」(Pax Silica)などの構想を具体的な行動に移し、人材、重要材料、イノベーションにおけるそれぞれの強みを生かした円滑な相互補完を実現するとともに、信頼できるネットワークでの協力を深化させ、安全で強靱かつ開かれた民主主義のハイテク・サプライチェーン・エコシステムを共同で構築していく必要がある、などの考えが示された。
Taiwan Today:2026年9月7日
写真提供:外交部
外交部、中華経済研究院(CIER)、国際半導体産業協会(SEMI)は4日、国際半導体見本市(SEMICON Taiwan 2026)の開催に合わせてフォーラムを開催し、AI時代の地政学情勢の中で、「信頼できるサプライチェーン」において台湾がいかに重要なパートナーとなりうるかについて議論した。
