澎湖から大阪に初のチャーター便が運航

　８月１５日、澎湖県の馬公～日本の大阪へ、初の国際チャーター便が運航した。馬公空港から日本へのチャーター便は初めてであり、同空港として今年初めての国際チャーター便となった。

　同チャーター便は、同日午後１２時５５分発の華信（マンダリン）航空AE１８５６便。日本で開催中の「愛知万博」への観光客増加に合わせて運航されたもので、９月の閉幕に向けて盛況の万博会場をはじめ、京都の清水寺や金閣寺、大阪のユニバーサルスタジオなど、関西地域の名所旧跡を回る４泊５日のツアーとなっている。今回のチャーター便に関し、華信航空では「将来的には澎湖からの国際定期便を実現させ、澎湖を世界の軌道に乗せたい」と抱負を述べる。ツアーには各国のアトラクション満載の愛知万博や、日本の人気観光スポットも組み込まれているとあって、多くの親子連れがこのチャーター便を利用した。

　同日行われたチャーター便運行記念のセレモニーには、頼峰偉・澎湖県長、王乾発・馬公市長らも出席し、みずから旅客を送り出した。頼県長は「澎湖県は世界レベルの観光資源を有する台湾でも指折りの地域である。３年前に初めて宗教巡礼のためのチャーター便を中国・泉州に運航させ、去年８月には初の澎湖～マカオ便が運航した。今回これらに続き、澎湖～大阪に初のチャーター便が運航されたことは大きな意義があり、澎湖県の国際的視野と可能性を示すものだ」と喜びを語った。

また同県では、今月下旬、民間業者による日本の沖縄行きチャーター便も別途運航が計画されており、海外交流と観光の主要拠点として積極的に邁進する澎湖県に、大きな期待が寄せられている。

《２００５年８月１６日》