台湾高鉄のさまざまなサービスがスタート

　台湾高鉄公司（会社）の欧晋徳・執行長は３月９日の新春茶話会で、「３月２０日から電話による高鉄の座席予約の受付をスタートし、同３１日からは本数を増便して清明節（４月５日、先祖の墓参をする日）休みの需要に対応する。さらに同日から団体切符、企業会員や旅行会社のセット料金切符等さまざまな切符販売の種類や割引サービスを提供する」と発表した。

　欧晋徳・執行長の発表によると、３月２０日からは午前９時～午後９時まで電話による高鉄の各列車の空席開示および予約受付がスタートするが、駅での販売時間より短い。旅客は座席の予約後、遅くとも出発３０分前には予約番号をもとに駅で切符を引き換え、受け取らなければならない。この切符引き換えシステムは最初は高鉄の駅のみでのサービスだが、将来的には切符の引き換え場所を拡充し、二ヶ月以内にはコンビニで引き換えできるようにする予定だ。

　さらに、高鉄公司は３月３１日より列車本数を増やすが、新しい時刻表を同１８日から駅で販売する予定だ。また、同３１日からは団体切符も売り出し、乗車１日前に同じ列車に１１人以上で購入すると少なくとも５％の割引を予定しているが、割引幅については今週に開かれる高鉄の役員会で決まることになる。

　そのほかにも、高鉄公司では同３１日よりすでに契約した９つの旅行社により高鉄セット切符を販売予定だ。旅行社はホテルあるいはレストランとセットにして販売するが、単独では販売しない。この旅行セット切符は割引となっているため、飛行機で行くフリータイム旅行のようなもので、旅客はこの高鉄セット切符を購入すると、高鉄の切符とホテル宿泊をそれぞれ別に手配するより安くなる。

　また、企業の団体会員制を企画しており、契約した企業には切符の交換券で購入でき、そのたびごとにポイントが加算され、一定のポイント数になると無料切符がもらえる特典がつく。

　高鉄公司では将来的には高鉄の本数を６０本以上にまで増やした時点で、通勤切符を売り出すが、割引きは更に多くなる。さらに、毎日午前８時～同１０時までと、午後３時～同６時まで等のラッシュ時に列車の増便を集中させる予定だ。現在の時刻表ではどの時間も全て各駅に停車しているが、増便列車は台北―板橋―台中烏日―高雄左営に停車するパターンとなる。

　現在、６０名の台湾人運転手が４月で訓練を終了し、高鉄では６月に２回目の増便を考えている。

《２００７年３月１２日》