台北―花蓮に特急「タロコ号」出発

　台湾鉄路局（台鉄）は５月８日より、東部幹線の台北（樹林）―花蓮間を結ぶ特急「タロコ号」として、２４両の振り子式新型車両の営業をはじめた。

　タロコ号の出発時間に合わせ、５月８日午前５時３０分に花蓮駅で、９時２０分に台北駅でそれぞれタロコ号出発式典が行なわれた。

　振り子式電車を導入したタロコ号は、車体を傾けて遠心力を緩和するため、カーブも高速で走れることから、台北―花蓮間の所要時間は最速で１時間５０分となる。従来の２時間４０分と比べて５０分短縮され、大幅なスピードアップが実現した。

　タロコ号の運行本数は、月曜が７便、火曜～木曜が６便、金土曜が８便、日曜が９便で、平日の座席数は２，６６０席、日曜は３，４２０席となる。

　タロコ号は正式営業から一ヵ月後に、振り子式電車の運用効果と旅客満足度を検討し、今後さらに同型４８両を購入するかどうかを決定する。また、契約済みの第二陣２４両については今年１０月に受け渡しされる予定となっている。将来的には９６両が東部幹線特急に投入され、台湾東部の観光事業の発展が期待されている。

　また、基隆市の東部幹線・七堵―五堵間に新しく百福駅が新設され、５月８日から旅客営業をはじめた。タロコ号運行開始と新駅開業にともない、台鉄ではダイヤ改正が実施された。

《２００７年５月８日》