外交部の林佳龍部長、グアテマラ訪問を終えて米アリゾナ州フェニックスへ
中米の国交樹立国であるベリーズ訪問(9月28日~30日)を終えた外交部の林佳龍部長(外相)は、9月30日から10月2日まで、その隣国であるグアテマラ共和国を訪問した。その後、現地時間10月3日から5日まで米アリゾナ州フェニックスを訪問することを明らかにし、アメリカへ渡った。米国では、台湾の新たな在外公館に相当する台北在フェニックス経済文化弁事処の開所式に出席する。
【グアテマラ 10月1日】
林部長はまず、グアテマラのカルロス・マルティネス外相との外相会談に臨み、会談後に共同声明を発表した。その後、台湾からグアテマラ外務省への「領事業務関連情報機器の寄贈式典」および台湾の支援による「施設改修工事の竣工記念式典」に出席した。午後には台湾企業30社からなるミッションとともにベルナルド・アレバロ大統領を表敬訪問し、グアテマラが台湾の国際参与を一貫して支持していることにつき、頼清徳総統に代わって謝意を伝えた。また、企業団のメンバーは、グリーンエネルギー・スマート交通、AI・デジタル・宇宙技術、バイオテクノロジー、医療・ヘルスケア、観光・旅行、金融・貿易の6分野から構成されていることを紹介。さらに、このミッションに米国と台湾の間の投資、貿易、およびビジネス関係の促進を目的として設立された非営利団体USTBC(米台商業協会/U.S.-Taiwan Business Council)を代表してパトリック・ウィルソン氏が同行していることにも言及し、台湾・米国・グアテマラの3者の協力機会の創出につなげるものであると強調した。
林部長はまた、グアテマラで開催された「第8回グアテマラ・台湾経済合同会議および投資フォーラム」の開幕式にも出席した。グアテマラ経済省や外務省などの政府高官をはじめ、経済界の主要リーダー、米国とグアテマラ間の双方向の貿易および投資の促進を目的として1967年に設立された在グアテマラ米国商工会議所(AmCham Guatemala)の関係者らなど、民間・非営利・非政治の経済団体の関係者が出席し、台湾・米国・グアテマラの3者の戦略的な相互補完の強みを生かす方法を共同で模索した。
一行はその後、マルティネス外相が主催する晩餐会に招かれ、歓待を受けた。
【グアテマラ 10月2日】
林部長はまず、台湾の企業団と在グアテマラ米国商工会議所(AmCham Guatemala)とのビジネス交流会の開幕式を主催した。林部長は、在グアテマラ米国商工会議所は長年にわたりグアテマラと米国、および多国籍企業を結び付けてきたと述べ、台湾企業がこの枠組みを利用してグアテマラの現地産業との連携を強化するとともに、米国企業や市場とのつながりを築き、台米による第三国協力の取り組みを具体的な協力へと発展させられるよう期待を示した。同行したUSTBC(米台商業協会/U.S.-Taiwan Business Council)のパトリック・ウィルソン氏はあいさつで、台湾はテクノロジーとイノベーションの分野で目覚ましい発展を遂げており、世界の半導体サプライチェーンは台湾のテクノロジー産業に依存していると高く評価し、グアテマラの企業は台湾とともに追い風に乗って発展していくべきだと呼びかけた。
林部長はその後、代表団を率いてがん専門病院の建設予定地を視察。ベルナルド・アレバロ大統領とホアキン・バルノヤ保健相が同行した。その後、アレバロ大統領およびノルマ・セア交通相とともに、グアテマラの首都グアテマラシティにあるラ・アウロラ国際空港を訪れ、監視・緊急対応・事案管理センターの運用開始式典を主催した。セア交通相は、同センターには18台のモニターと6つの作業台を設置し、310台の監視カメラを一元管理するほか、その監視データを内務省や国防省などの関係省庁が省庁横断的に活用することができると説明した。また、アレバロ大統領は、ラ・アウロラ国際空港の顔認証やナンバープレートの監視システムの改善に台湾の政府から多大な支援があったことに謝意を示し、「これにより旅客の航空安全が確保され、緊急対応能力が大幅に向上しただけでなく、同空港の国際認証取得にも寄与した」と述べた。
林部長はその後、カリン・エレーラ副大統領とともに、中華民国台湾とグアテマラの国交樹立92周年記念レセプションと中華民国(台湾)建国115年祝賀行事を主催した。この行事にはグアテマラのマリア・ルイサ・ラミレス副外相をはじめ、複数の閣僚、国会議員、各国の駐グアテマラ外交使節、台湾出身者ら約600人が出席した。
林部長はグアテマラ訪問の締めくくりとして、ルクレシア・ペイナード大統領夫人を表敬訪問した。同氏はファーストレディとして、グアテマラの女性起業家支援や社会開発、福祉向上などのプロジェクトに精力的に関わっていいる。ルクレシア・ペイナード大統領夫人は、台湾の支援によってケツァルテナンゴ県で児童・青少年障害者支援センターの建設が進められていることについて謝意を表した。双方はそのほか、台湾の政府が実施するプログラムを通じた若者の交流促進、女性のエンパワーメント、若者の能力構築、音楽・文化交流などについて幅広く意見を交換した。
【アメリカ訪問】
林部長はその後、アメリカへ向かった。外交部は林部長が10月3日から5日まで、全国創新創業総会(NiEA)などの業界団体や企業代表者とともにアリゾナ州フェニックスを訪問することを明らかにした。外交部によると、林部長は米国滞在期間中期間中、台湾の新たな在外公館に相当する台北在フェニックス経済文化弁事処の開所式に出席するほか、米国に投資する台湾企業や現地の台湾人コミュニティ関係者と交流したり、アリゾナ州のケイティ・ホッブス知事およびアリゾナ州フェニックス市のケイト・ガイエゴ市長を表敬訪問する。また、アリゾナ商業公社(Arizona Commerce Authority、ACA)とNiEAによる協力覚書(MOU)の締結に立ち会い、アリゾナ州のフェニックス・バイオサイエンス・コア(Phoenix Bioscience Core/850 PBCビル)内に開設された「Taiwan AI Smart Health Showcase Center」(台湾の高度なスマート医療技術を世界に発信し、北米市場への進出を加速させるために設立された展示・協力プラットフォーム)を視察する。
Taiwan Today:2026年10月5日
写真提供:外交部
中米の国交樹立国であるベリーズ訪問を終えた外交部の林佳龍部長(外相)は、9月30日から10月2日までその隣国であるグアテマラ共和国を訪問。その後、アメリカへ渡った。写真はグアテマラのベルナルド・アレバロ大統領(右)を表敬訪問した林佳龍部長(左)。
