日本から購入した台湾新幹線の新車両が７月末より運行開始

　台湾新幹線を運営する台湾高速鉄路股份有限公司（以下、台湾高鉄）の欧晋徳・董事長（会長）は６月２５日に行われた株主総会で、「６月１７日の週に、台湾新幹線の新車両２編成の運行検査を終えており、７月末に運行を予定している。新車両は従来のものより騒音がさらに小さくなっており、乗客により一層快適なサービスが提供できるようになる」と発表した。

　台湾高鉄では７００Ｔ型車両３０編成を保有していたが、輸送量の増加に伴い、２０１２年に日本から同型の車両４編成（１編成は１２両）を約６８億元（約２２０億円）で新規購入した。

　欧・董事長は、「残りの２編成については、２０１４年７月と２０１６年４月にそれぞれ運行するよう予定している。また、新車両の車体はさび止め機能を強化しており、内装設備も今回初めて台湾で行った」と述べた。

　台湾高鉄の統計によると、２００７年１月の新幹線開通以来、乗客は年々増加しており、２０１２年の乗客数は４，４５３万人、前年比６．９７％増で、一日平均１２万２，０００人が利用したことになる。これは２０１１年の１１万４，０００人と比べ、約８，０００人増となった。

　台湾高鉄では、２０１５年に台湾新幹線を南港（台北市）まで延長すると共に、苗栗、彰化、雲林の３駅も新たに増設される予定であり、より多くのニーズが促されると見込んでいる。

《２０１３年６月２６日》