今年５月の完成を目指し屏東の竹田駅公園リニューアル工事がスタート

　１月８日、潘孟安・屏東県長（知事）は台湾鉄道の在来線竹田駅の駅前公園「竹田駅園」リニューアル工事の起工式を同地で開催した。

　潘・県長はあいさつの中で、「竹田駅は１９１９年に開業し、現存する木造駅舎は１９３９年に増築されたものである。この駅舎は日本の伝統的な『四柱造』建築様式であり、このような様式の駅舎は現在、台湾に３棟しか残存しておらず、客家地域においては唯一の日本式木造駅舎である。この駅舎は地元住民にとり進学や就職の際に利用した思い出がつまっており、また同時に、屏東の経済、文化、産業発展の経過にも立ち会っており、歴史的意義が大いにある」と強調した。

　さらに潘・県長は、竹田駅が高架化後による利用客増加への対応を契機に、醸造産業をテーマとした「竹田駅園」リニューアル計画が提出され、同工事のための１，０４５万元（約４，０００万円）の経費補助が客家委員会により認可されたことなどを説明し、「景観の美化・緑化および付近の特色ある産業とのリンクなどのリニューアル工事を支援することにより、竹田郷客家の特色ある産業と日本式木造駅舎のかつての姿を再現したい」と抱負を述べた。

　屏東県政府の曾美玲・客家事務処長の説明によると、醸造物産館（現在の倉庫）、木造駅舎、トイレ、竹田駅園内のインフラ施設改善強化などのリニューアル工事が計画されており、工期は９０日間で、今年５月の完成を目指している。

【屏東県政府、中央社　２０１５年１月８日】

写真提供：中央社