台北郵便局の外壁改修工事が完了、局内に郵政博物館台北北門分館がオープン

　台北市指定古跡である台北郵便局（台北郵局）の外壁改修工事の竣工および郵政博物館台北北門分館の開幕を祝い、１月１８日に台北郵便局で、テープカットおよび外壁ライトアップの点灯式が開催された。

　台北郵便局は、１８９８年７月２９日に設立され、当時の局舎は木造平屋だったが、１９１３年に火災で焼失したため、日本の著名な建築家の栗山俊一氏による設計で、１９３０年に再建工事が竣工した。この建物のロビーは２階までの吹き抜けとなっており、装飾を凝らした１対の柱で支えている。柱とロビーの天井は、きわめて精緻で優雅な趣の古典的彫刻が施されている。この建物の外壁は人造石洗い出し仕上げの工法が採られており、さらには建設当時、北投で生産した防空色と言われた褐色のタイルも用いていることから、１９９２年８月１４日に台北市の三級古跡に指定された。歳月の流れと共に外壁の風化が深刻となり、２００６年に台北市政府文化局による外壁修復審査が通過後、建築物の本来の姿に合わせ、古跡の歴史的価値観も尊重するようにといった関係各方面の意思疎通が行われ、多年にわたる努力により、２０１４年末に修復工事が終了し、斬新かつ壮麗な姿が再現された。

　古跡の多元的な姿の再現と同時に郵政博物館開館５０周年を祝賀し、このたび台北郵便局の２階に「郵政博物館台北北門分館」が設立され、郵政博物館の分館として、「郵政の歴史伝承、郵政文化の発揚」という核心的価値観を具現化する場となった。

【交通部　２０１５年１月１８日】

写真提供：交通部