馬総統がオギ元スイス大統領およびスイス経済フォーラム訪問団一行と会見

　馬英九総統は３月３日、スイス連邦のアドルフ・オギ（Adolf Ogi）元大統領および「スイス経済フォーラム」（SEF）アジア新興市場経済貿易訪問団一行と会見し、中華民国（台湾）とスイスの経済連携協定（ECA）の早期締結に期待を示した。

　馬総統は、台湾とスイスは共に民主主義の価値観を重視し、平和と自由を志向し、人権と法治を尊重しており、長期にわたり友好関係を維持し、スイスは台湾にとり欧州で第６の貿易国となっていることを説明した。

　そのうえで、政府は積極的に貿易自由化と地域経済統合への参加を推進しており、特に「環太平洋パートナーシップ協定」（TPP）や「東アジア地域包括的経済連携」（RCEP）への参加を目指しており、欧州連合（EU）とも「経済連携協定」（ECA）や「投資保障協定」（BIA）の締結を期待していると強調した。

　昨年３月に欧州議会が「EU外交・安全政策」決議案を採択し、アジア太平洋地域の平和と安定のために国際法と平和的な方法による問題解決を強調したことに関して、馬総統は自身が提唱した「東シナ海平和イニシアチブ」と「南シナ海平和イニシアチブ」の精神がこれに呼応するものであり、台湾が推進する地域平和への努力が国際社会で広く評価されているとの認識を示した。

【総統府　２０１６年３月３日】
写真提供：総統府