国民投票第５案、第６案は投票率が規定に届かず不成立

　国民投票第５案「台湾名義による国連加盟」および第６案「中華民国またはその他尊厳ある名称による国連復帰」の投票が３月２２日、第１２代総統選挙と同時に実施された。国民投票は、公民（国民）投票法で投票者数が有権者総数の２分の１以上で、且つ過半数の賛成者があった場合に通過すると規定されており、同日に実施された国民投票第５案および第６案は、いずれも投票者数が有権者総数の過半数に達しなかったため不成立となった。

　結果の詳細は以下の通りである。

「台湾名義による国連加盟」国民投票第５案
主文：「１９７１年に中華人民共和国が中華民国に代わって国連に加盟し、台湾は国際社会の孤児となりました。台湾の国民意志を強烈に表明し、台湾の国際社会での地位および参加を高めるため、政府が『台湾』の名義で国連に加盟することに同意しますか？」

同意する　　５５２万９２３０票（９４．０１％）
同意しない　　３５万２３５９票（　５．９９％）

有権者総数：１７３１万３８５４人
投票人数：　　６２０万１６７７人（投票率３５．８２％）
有効票数：　　５８８万１５８９票
無効票数：　　　３２万００８８票

投票結果：否決

「中華民国またはその他尊厳ある名称による国連復帰」国民投票第６案
主文：「わが国の国連への復帰およびその他国際組織の加盟申請の際、実務的、弾力的な戦術で、中華民国名義または台湾名義、あるいはその他の参加可能かつ尊厳ある名称で、国連の復帰およびその他国際組織の加盟を申請することに同意しますか？」

同意する　　４９６万２３０９票（８７．２７％）
同意しない　　７２万４０６０票（１２．７３％）

有権者総数：１７３１万３８５４人
投票人数：　　６１８万７１１８人（投票率３５．７４％）
有効票数：　　５６８万６３６９票
無効票数：　　　５０万０７４９票

投票結果：否決

【中央選挙委員会　２００８年３月２２日】