呉敦義副総統が「第１１回台日文化交流青少年サンケイスカラシップ」研修団一行と会見

　３月２６日、呉敦義副総統は「第１１回台日文化交流青少年サンケイスカラシップ」の受賞者をメンバーとした研修団一行と会見し、あいさつの中で、「台湾と日本との関係は密接であり、地理的に近く、歴史的にも深いつながりがあり、双方間のビジネス交流および観光客の往来はきわめて活発である。また、集中的且つ利便性のある航空網により、２０１３年に中華民国（台湾）から日本を訪れた旅行客は２３４万人に達し、日本から台湾を訪問した旅行客も１４２万人となり、両国間における相互訪問客数は３７０万人を超えた。これは両国国民の交流が益々活発になり深化していることを表すものである」と述べた。

　また、釣魚台列島（日本名：尖閣諸島）の争議を解決するために、馬英九総統が「東シナ海平和イニシアチブ」を提起したことにも言及し、「馬総統はこの中で、関係各方面が主権の争議を棚上げし、当該海域での共同開発を呼びかけ、日本側のコンセンサスを得た。双方は２０１３年、『台日漁業協議』を無事調印し、長年にわたった漁業権の争議を解決した」と説明した。

　両岸関係については、「馬総統は２００８年に就任し、中国大陸との関係改善に尽力すると共に、『９２年のコンセンサス、«１つの中国»の解釈を各自が表明する』ことを基礎として、両岸関係の発展推進を図り、海峡両岸を過去における衝突および対立から、現在の安定と平和の新しい状況へと発展するよう促した。これにより台湾海峡は、船舶および航空機が自由に往来することができる平和の海となった」と強調した。

　また、台大医院（台湾大学病院）、台湾大学、烏山頭ダムなど、かつての日本が台湾に残した多くの足跡についても触れ、「特に、烏山頭ダムは日本人の土木技師、八田與一氏が設計したものであり、数万ヘクタールもの水田の灌漑に成功し、同地の多くの農民に恩恵をもたらした」と紹介した。

　その上で、今回の訪問団一行による５泊６日の参観訪問の中で、台湾について全体的な認識がより一層深まるよう期待の意を表した。

【総統府　２０１４年３月２６日】

呉敦義副総統が「第１１回台日文化交流青少年サンケイスカラシップ」研修団一行と会見

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