高雄市内でガス爆発発生

　台湾南部の都市、高雄市前鎮区凱旋路と二聖路との交差点付近一帯で８月１日未明にガス爆発が発生し、多数の死傷者が出た。

　同事故の発生を受け、８月１日午前１時に中央災害対応センターが開設された。その後、同センターの指揮を担当する張家祝・経済部長（経済相）は衛生福利部、国防部、消防署などの関係者と共に記者会見を開いた。

　この中で、行政院衛生福利部の王宗曦・医事司（局）長は、２４４名の負傷者が現在もなお高雄市内の１５カ所の病院で治療を受けている。衛生福利部は同事故発生後、ただちに「地域緊急対応センター」（区域緊急応変中心、ＥＯＣ）を立ち上げ、これを高雄栄民総医院に開設し、管轄地域すべての病院と調整し、各病院の収容能力および負傷者の受診状況などを把握して、最善の救急治療を行うようにしている」と説明した。

　同日正午、中央災害対応センターが発表した最新の統計によると、死亡者は２５人、負傷者は２６７人となった。この中で、地元消防団員の死亡者が４名、負傷者が２０名以上だった。

　現在、高雄市の苓雅区に２カ所、前鎮区に６カ所、合計８カ所の避難所を設け、１，１１０人を収容している。現在、国軍も兵士１，４３９人を投入し、支援している。

　馬英九総統および江宜樺・行政院長は、同事故発生の知らせを受けただちに、全力を上げて救助活動を行うよう指示した。馬総統および江行政院長は同日正午、再び中央災害対応センターを訪れ、陳菊・高雄市長とテレビ画面を通じて話し合った。

«２０１４年８月１日»

写真提供：中央社
　中央災害対応センターでの馬英九総統（中央）と江宜樺・行政院長（左）