「聯合号」が日本巡視船と接触、乗客・乗員は全員無事

　わが国の漁船兼海釣船である「聯合号」が６月１０日、釣魚台（日本名：尖閣諸島・魚釣島）から１０キロ南方の海域で、日本海上保安庁の巡視船「こしき」と接触し、沈没した。船上の乗客・乗員１６人は、日本の同巡視船に救助され、同日午前１１時頃に石垣島に送られた。事故発生後、外交部はただちに日本駐台代表を呼び、釣魚台の主権を改めて申し入れ、接触事件が発生したことに対して遺憾の意を表明し、日本側に対しわが国の船員と釣り客への適切な待遇および、迅速なわが国民の帰還を要求した。

　外交部は同時に、駐日代表処から日本側へわが国の本事件への関心を伝えるよう指示し、駐那覇弁事処の職員を石垣島へ派遣し、わが国民の引渡しの調整にあたった。現時点で、日本側は１０日午後５時に石垣島へ船を出し、１３名の釣り客をわが国海巡署所属の「台中艦」へ引き渡すことに同意し、その他３名の船長および船員については、日本側が事故調査を終えた後に、別行程でわが国に引き渡すとしている。

　本事件に関してはなお不明な点があり、双方の責任機関が事故の真相を究明するためそれぞれ調査を進めている。今後、外交部は関係機関と平和的、理性的の原則をもって協議し、本事件の処理にあたる。国民の権利を保護するため、日本側に一日も早くわが国と漁業交渉を開き、両国の漁業問題を解決するよう求めていく。

　「聯合号」は６月１０日午前２時２３分頃に釣魚台から１０キロ南方の海域を航行していたが、付近の海域を巡視していた日本海上保安庁巡視船「こしき」が接近して査察を求めてきたため、双方が接触した。「聯合号」は午前３時３８分に沈没した。船上の船員３人および釣り客１３人全員が日本側に救助され、同日午前１１時に石垣島へ送られ、健康診断を受けた。船長は右ひざや左眉にかすり傷を負ったほか、１名の釣り客が右胸にけがを負った。２人はすでに治療を受け、大きな異常はなく、その他の乗員・乗客はいずれも無事であった。

【外交部　２００８年６月１０日】

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「聯合号」に乗船していた釣り客１３名は、６月１０日午後に、台湾の海巡署の艦船に引き渡され、台湾に帰国した。

　また、蔡明耀・外交部日本事務会執行長は６月１１日、「政府の釣魚台に対する主権はわが国にあるという一貫した立場に変化はない」と述べ、釣魚台付近の海域で発生した同事件に遺憾の意を示した。

《２００８年６月１１日》

「聯合号」が日本巡視船と接触、乗客・乗員は全員無事

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