呉伯雄・国民党名誉主席と胡錦濤・共産党総書記が会見

「第６回両岸経貿文化論壇（経済貿易文化フォーラム）」に出席のため、中国大陸を訪問した呉伯雄・中国国民党（以下、国民党）名誉主席は、同フォーラム終了後の７月１２日、北京の釣魚台迎賓館で胡錦濤・共産党総書記と会見し、「馬英九・国民党主席は、今後の両岸の発展について、『現実を直視し、相互信頼を積み重ね、小異を残して大同につき、引続きウィンウィンの関係を創出していく』ことを堅持して進めていくことを希望しており、今後の両岸関係の平和的発展のビジョンに対しても大きな自信を持っている」と述べた。

　また、両岸経済貿易文化フォーラムについて、呉・名誉主席は、「回を重ねるごとに建設的になっており、新しい状況への対処についても、いかなる実務の強化に対しても、１＋１＝２よりも大きくなる作用を発揮しており、同フォーラムは引続き開催していく必要があり、しかも開催するたびにより良くなるであろう」との考えを示した。

　さらに「本日の会見は、国民党と中国共産党の両党が、トップレベルの意思疎通の重要性を共に重視していることを示すものである。なぜなら、相互信頼がより強化されるため、制度的な協議もより一層順調に進めることができるようになるからである」と述べた。

　６月２９日に両岸の協議窓口トップによる第５回「江・陳会談」で調印された「両岸経済協力枠組み協議（ＥＣＦＡ）」について、呉・名誉主席は、「ＥＣＦＡが調印され、台湾では現在、行政手続きを進めているところである。これについて我々は、最も厳格な審査を受けることに十分な自信があり、また、この方向性が正確なものであることにも自信を持っており、賛同も得ており、尚且つ８月までに行政手続も終了させる自信もある」と強調した。

　呉・名誉主席はこの数年間における両岸関係の平和的発展のいくつかの重要なできごとを振り返り、「両岸の交流が多くなり、意見の相違が減少し、双方の感情も深まってきており、このような傾向は大切に守っていく価値がある」と述べた。

　さらに、胡錦濤・総書記がこの数年間に多くの問題について、広い視野から、また英知も用いて解決してきたことに対し、呉・名誉主席は敬服の念と感謝の意を示し、「今後も双方の協力関係が深化し、交流が拡大していくよう希望しており、最も重要なのは相互信頼を維持し、強化することにより両岸の平和的発展をより順調に進めていくことである」との考えを示した。

《２０１０年７月１３日》

写真提供：中央社

呉伯雄・国民党名誉主席と胡錦濤・共産党総書記が会見

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