呉敦義副総統がベリーズを訪問、ヤング総督およびバロウ首相と会談

　中央アメリカ・カリブ海の友好国を訪問するため８月１３日に台湾を出発した呉敦義副総統および訪問団一行は、８月１６日にドミニカ共和国のダニロ・メディナ大統領就任式に出席し、現地時間８月１８日午後（台北時間１９日午前）、ドミニカ共和国から飛行機でベリーズへと移動し、ベリーズシティのフィリップ・ゴールドソン国際空港に到着した。同空港では同国のコルヴィル・ヤング（Colville Young）総督およびウィルフレッド・エルリントン（Wilfred Elrington）外相が出迎え、呉副総統一行を歓迎した。

　呉副総統一行は８月１９日、アルトゥンハのマヤ文明遺跡を参観した後、台湾企業が現地で手工芸品の販売等の経営をしている「生態村」および「アートボックス芸術店」を訪問し、台湾企業がベリーズ根を張り、貢献してきたことを高く評価した。

　呉副総統は８月２０日午前、コルヴィル・ヤング総督およびディーン・オリヴァー・バロウ（Dean Oliver Barrow）首相を表敬訪問し、農漁業技術支援、台湾奨学金等のテーマについて、幅広い意見交換を行い、両国の交流と協力の強化に期待を示した。また、呉副総統はバロウ首相と会談した際に、ベリーズが長年にわたり、台湾の国連気候変動枠組み条約（UNFCCC）およびその他国際機関参加のために発言してくれていることに感謝の意を表した。

　呉副総統は同日午後、ベリーズ中央農場を訪問し、台湾とベリーズの２０年余りにわたる技術協力の成果を視察し、農業、水産養殖、食品加工等の協力計画の進展と今後の見通しに対する理解を深めた。呉副総統は、台湾が「中華文化のリーダー」、「人道支援の提供者」、「技術協力の提供者」として今後も友好国との協力を続けていく考えを示した。

　８月２１日、呉副総統は台湾が改修等の協力を行った「ベリーズ博物館」を参観し、マヤ文明の歴史文物等を見学し、両国が文化資産の保存のために共に努力していきたいとの考えを示した。

　呉副総統一行は、２１日午後２時（台北時間２２日午前４時）に専用機でベリーズを出発し、台湾への帰路についた。

【総統府　２０１２年８月１８日～２１日】