台湾は国連メカニズムへの有意義な参加を引続き推進
2012年第67回国連総会が9月18日午後、ニューヨークの国連本部において開催される。同総会には、193カ国の加盟国の元首やトップ級の代表が出席し、国際社会の重要なテーマについて共に話し合うことになる。台湾の政府も、国連メカニズムの活動への有意義な参加獲得を引続き推進していくものであり、近年の理性的且つ実務的な推進案の基調に沿って、台湾は国交国に対し、引続き台湾のための発言を要請していくものである。
国連総会おける一般討論演説は9月25日より始まり、テーマは「平和的手段による国際紛争または国際情勢の調整または解決」である。最近の釣魚台列島(日本名:尖閣列島)およびその周辺海域の争議により、東アジアの緊張情勢が高まっていることに鑑み、台湾の政府は国交国に対し、上述の問題と併せ、馬英九総統が両岸関係の改善に尽力していると共に、最近「東シナ海平和イニシアチブ」を提起し、東アジア地域の平和と安定を促進するために、行なっている努力が、国際社会において「ピースメーカー」としての役割を十分に果たしていることに、国際社会が関心を寄せ、評価するよう呼びかけるよう要請した。
台湾の政府はまた、国交国がわが国のために発言することを要請する際に、国交国が国連の「ミレニアム開発目標」(MDGs)を一歩ずつ実現させていることに台湾が支援している努力と成果についてもアピールし、台湾には国際社会に対して貢献する能力と意思があることを評価するよう要請した。また、台湾がオブザーバーの名義で「国際民間航空機関」(ICAO)および「国連気候変動枠組条約」(UNFCCC)などへの機能的な組織およびメカニズムへの参加を要求していることを国連および加盟各国が直視するよう呼びかけることも要請した。
国連総会開催期間中、台湾の駐ニューヨーク代表処も10月5日に、エルサルバドル、ガンビア、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、ツバルといった国交国4カ国の駐国連代表団および「国連システム学術評議会」(ACUNS)と共に、「ミレニアム開発目標」のテーマに関する国際シンポジウムを開き、台湾の「ミレニアム開発目標」への貢献を説明し、それにより中華民国が国際社会における「人道援助の提供者」としての役割をアピールする予定である。
外交部では、台湾の国連メカニズムへの有意義な参加は、台湾の国民2,300万人共通の願いであり、中華民国の一貫した政策でもある。今年になり本日まで、9月11日に米連邦議会下院において、上院が昨年可決した第17号共同決議案である台湾のICAOへの参加支持を採択した。また、欧州議会は9月12日に、台湾に対する友好的な決議案を再び可決し、台湾の「世界保健機関」(WHO)を含めた国際組織関連への有意義な参加と活動を一貫して支持した。ベルギー代議院、パラグアイ議会下院、パラオ議会、および「太平洋島嶼国立法府連合」(APIL)においても、台湾に対する友好的な決議を可決した。台湾は「アジア太平洋経済協力」(APEC)首脳会議の開催期間における「連・胡(連戦・元副総統と胡錦濤・共産党総書記)会談」において、中国大陸が示した台湾のICAO参加への姿勢および立場についても注目した。台湾が実務的且つ理性的な方法で、国連メカニズムへの参加を目指していることに対する関連各国の支持と評価は、台湾の政府による「活路外交」政策の推進が、台湾の国際社会における活動空間を拡大させていく正当な道であることを十分に示している。
今後、政府はこの基礎の上に、台湾が国連およびその専門的な組織とメカニズムへの尊厳のある有意義な参加を引続き推し進めていく所存である。
【外交部 2012年9月18日】