台東県池上郷の「米の王様」、87歳のベテラン農家が日本で金賞

　台湾南東部・台東県池上郷の農家、謝美国さんが生産した米が日本の「米・食味分析鑑定コンクール」で金賞を受賞した。台東県の農業処によると、87歳の謝美国さんは今年8月13日、初めて参加した池上郷農会（日本の総合農協に相当）による米コンクールの有機米部門で優勝。続いて台東県を代表して、「全国大会」である「台湾稲米達人冠軍賽」（台湾の稲作達人決定戦）決勝大会に出場、9月26日に有機米部門のチャンピオンに選ばれた。

　謝美国さんはそして、日本の米・食味鑑定士協会が主催する第21回「米・食味分析鑑定コンクール」に「台湾の王者」として出品。同コンクールでは11月30日と12月1日の2日間にわたって千葉県木更津市で審査が行われた。

　謝美国さんは、初参加ながら台東県、台湾、さらには日本での国際的なコンクールの全てで栄誉が得られたことについて、台東県の饒慶鈴県長（県知事）の激励や行政院農業委員会（日本の農水省に相当）、池上郷農会、ならびに池上郷公所（役場）のサポートがあったからこそ、自分は自信を持って高品質な米を作り出し、コンクールに参加できたのだと感謝した。

Taiwan Today：２０１９年１２月３日

写真提供：台東県政府、中央社
　台東県池上郷の農家で今年87歳だという謝美国さん（左の写真）が生産した米が、池上郷と台湾でのコンクールで優勝したのに続いて、日本の「米・食味分析鑑定コンクール」でも金賞を受賞した。右の写真は日本のコンクールでのもの。左下の謝さんの米には8票が投じられ、金賞に選ばれている。